ファイナル第3戦、ヒートが第2戦の雪辱果たしシリーズリード
2011-06-06
現地5日、マイアミ・ヒート対ダラス・マーベリックスのNBAファイナル第3戦(7回戦制)がダラスで行われ、88対86でヒートが勝利。第2戦の雪辱を果たし、シリーズを2勝1敗でリードした。
第2戦の試合時間残り7分から15点差をひっくり返され逆転負けを喫したヒート。この試合でも、第2Q終盤に14点リードを奪いながらも、第3Qにはマブスに追いつかれ一時はリードを許す場面があった。
リードを奪い返し3点差で第4Qを迎えたヒートは、残り6分半のドウェイン・ウェイドのジャンプシュートで81対74と7点差に突き放す。ところが第2戦で決勝点を挙げたマブスの大黒柱、ダーク・ノビツキーがまたもヒートの前に立ちはだかった。ノビツキーは残り約5分半からひとりでチームの全得点である12点を稼ぎ、残り1分40秒にはついに86対86の同点に追いつく。
その後両軍ともにシュートを外し、残り1分を切って同点というまさに第2戦の終盤と同じ展開になった。しかしヒートは、前回の二の舞は踏まなかった。ヒートは残り39秒、レブロン・ジェームスのパスからダラス出身のクリス・ボッシュが勝ち越しのシュートに成功し、88対86と2点リードを奪う。そして残り4秒、タイムアウト明けにマブスが最後の攻撃を開始。しかし、ウドニス・ハスレムの堅守もあり、同点ブザービーターを狙ったノビツキーのフェイダウェイシュートはリングに弾かれ、ヒートが今回はリードを守り切って勝利した。
ヒートはこの勝利でリーグ制覇する可能性がぐっと高まった。1985年にNBAファイナルのフォーマットが2-3-2になって以降、シリーズタイで迎えた第3戦に勝ったチームが過去11回すべて優勝しているのだ。
個人成績ではウェイドが29得点、11リバウンドをマーク。レブロンは17得点、9アシストを挙げたが、第4Qにターンオーバーを2回犯しマブスに反撃のチャンスを与えるなど、不用意なプレーもみられた。さらにボッシュは18得点、マリオ・チャルマーズは12得点で勝利に貢献している。ハスレムは得点こそ6得点だったが、最後のノビツキーのシュートミスを誘うなど数字に現れない部分で貢献した。
一方のマブスは、ノビツキーが34得点、11リバウンドとエースらしい活躍を見せたが、十分なサポートが得られなかったのが敗因となった。ジェイソン・テリーが15得点、ショーン・マリオンは10得点を挙げたが、第4Qは両者ともに無得点と肝心なところで力を出せなかった。なお、第4戦も7日にマブス本拠地で行われる。(STATS-AP)
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