凍りついたヒート… 残り7分14秒、早過ぎた勝利のダンス
2011-06-03
現地2日のNBAファイナル第2戦(7回戦制)で、第4Qに大差をつけながらも、ダラス・マーベリックスにまさかの逆転を許して、シリーズ1勝1敗のタイに持ち込まれたマイアミ・ヒート。残り7分14秒、ドウェイン・ウェイドがスリーポイントを決めて15点差を付けた際、ウェイドとレブロン・ジェームズが勝利を確信したかのようなパフォーマンスを見せたことが、マブスの闘志に火をつけてしまったのかもしれない。
競った展開の中で第4Qを迎えたヒートとマブスだったが、残り10分からホームの声援を受けるヒートが猛攻を仕掛けると、残り7分14秒にコーナーからこの日絶好調だったウェイドが見事にスリーをヒットさせ、13対0のランを最高の形で締めくくる。15点差を付けられたマブスは、たまらずタイムアウトを取った。
ここで、ヒートが敗れた今となっては、批判を受けざるを得ない行動をレブロンとウェイドがみせることになる。スリーを決めて笑みを浮かべるウェイドに対し、近寄って来たレブロンはステップを踏みながら胸のあたりに軽いパンチを3回入れてみせたのだ。
レブロンは「あれは、(勝利を確信して)祝っていたわけじゃない。あの時、ウェイドがビッグショットを決めて15点差が付いた。その事実に興奮していたんだ」と試合後に弁解したが、まだ7分以上残っているにも関わらず、勝利を確信したかのようなこの行動が、マブスの選手たちを怒らせてしまった。そしてマブスは、ここからヒートのオフェンスを5得点に抑えた一方、自分達は22得点を挙げ、大逆転に成功。「白熱」という意味のヒートにとって、“凍りつく”ような結果となってしまった。
この結果にウェイドは、「自分達は、いつものようにプレーしていなかった。だから彼らが勝利を得て、こちらはできなかった」とコメント。また、クリス・ボッシュは「ショックはないよ。もちろん残念な結果だけどね。ただ、これが現実なんだ」と語り、切り替えて次戦に集中すると話していた。(STATS-AP)
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