ダラス・マーベリックスは現地31日、敵地で行われたNBAファイナル（7回戦制）第1戦でマイアミ・ヒートに84対92で敗れ、シリーズ0勝1敗の黒星スタートとなった。

　この試合のマブスはシュートタッチが安定せず、大黒柱のダーク・ノビツキーも普段なら決まるシュートが入らず。第4Q中盤までは何とか僅差の展開を保っていたが、終盤にヒートに一気に突き放されて勝機を逃した。

　マブスの第1戦のフィールドゴール（FG）成功率は、ここまでのプレイオフで圧倒的に低いわずか37.3％。また、得点も今季プレイオフでの最少得点をわずか2点上回る84得点にとどまった。ベテラン司令塔のジェイソン・キッドは、「シュートが決まらなかった。バスケットボールというものはボールをゴールに入れるものなのに、今日はそれができなかった」と、試合を振り返った。

　またショーン・マリオンも、「勝つチャンスを自ら逃した。十分に力はあるのだから、自分たちのペースでプレーできるようにしないといけない」と次戦に向けての意欲を語った。

　大黒柱のダーク・ノビツキーは、全12本のフリースローを決めて27得点をマークしたが、FG成功率は18本中7本にとどまった。さらに不調に追い打ちをかけるようなトラブルが発生。ノビツキーは第4Q、クリス・ボッシュと接触した際に左中指の腱を断裂してしまった。

　ノビツキーは、シリーズ残りの試合は添え木をして行うことになるが、右利きのためそれほど問題にはならないだろうと語っている。また、ヒートのレブロン・ジェームスもノビツキーについて、「右利きだし、恐らく影響はないだろう。彼はそれに関係なく偉大な存在だよ。彼はダーク・ノビツキーなんだからね」と、負傷した相手エースに対しても油断を見せてはいない。（STATS-AP）

ニュース一覧へ