名物オーナーの“沈黙”でマブス優勝も!?
2011-05-30
歯に衣着せぬ発言で度々お騒がせのダラス・マーベリックスの名物オーナー、マーク・キューバン氏が、今プレイオフは“沈黙”を守り続けている。
マブスの選手たちは、今ではオーナーのだんまりにも慣れ、その控えめな態度を気に入っている様子。チームの大黒柱のダーク・ノビツキーも「いいと思うよ。全ては選手のためを思ってのことでしょう」と、オーナーの変化を歓迎している。
マブスは今季、キューバン氏が他のチームのオーナーと同様、目立たないように振舞っていたところ、順調に勝ち進んでNBAファイナル進出を果たすことができた。もちろん、同氏が他チームのオーナーとは一線を画しているというのは言うまでもない。
同氏はオーナー就任から今までの11年間で、主に自身の発言がもとで総額100万ドル(約8000万円)以上の罰金を支払ってきた。現地31日から始まるNBAファイナルの対戦相手であるマイアミ・ヒートと2006年のファイナルで戦った際にも、審判批判で罰金を科されている。
リック・カーライルHCは、「マークは私の知り合いの中でも最も賢い人物のひとりだ。彼は我々と同じように、チームが現在置かれている状況をとても謙虚に受け止め、敬意を表している」とオーナーの心境を代弁している。
キューバン氏が“沈黙”を始めたのは、マブスがプレイオフ1回戦でポートランド・トレイルブレイザーズを破った後。それからマブスは9勝1敗の快進撃を続け、NBAファイナル進出を決めた。同氏は“沈黙”を守っている理由を明かすつもりはないようだが、その答えは明白。同氏がこの先もだんまりを続ければマブスの優勝も見えてくるかもしれない。(STATS-AP)
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