無冠のベテラン集団マブス、悲願の初タイトルへ
キャリアの終盤に突入しているダラス・マーベリックスの大黒柱ダーク・ノビツキーとベテラン指令塔ジェイソン・キッドが、いま唯一手にしたいと思うものはチャンピオンリングに他ならない。
この2人同様、マブスでは無冠のベテラン選手たちが同じ思いを抱えている。マブスは、ショーン・マリオン、ジェイソン・テリー、タイソン・チャンドラー、ブレンダン・ヘイウッド、ペジャ・ストヤコビッチ、デショーン・スティーブンソンなど、10年以上のキャリアを持ち、数千万ドルのサラリーを稼ぎならも未だタイトルに縁のないベテラン勢の集団なのだ。
しかし、マブスがNBAファイナルに進出できたのは、プレー時間やスタッツなど個人レベルの数字を度外視してチームの勝利に徹するという彼らの意思があったからこそだろう。
ノビツキーは、「チームには献身的なベテラン選手が揃っている。そこがうちのチームの素晴らしいところだと思う。勝利のためなら、犠牲を払うことを厭わない。そういう仲間と戦ってこれて本当に楽しかった。次も素晴らしいシリーズになることを願う」と、チームメートを称賛している。
また、オールスター4回出場の実績を持ちながら、昨季マブスに加入してからはベンチスタートが多くなったショーン・マリオンは、「究極のゴールに本当にたどり着きたいと思うんなら、犠牲を払わなくちゃならない時がある」とコメント。「時には自分が望まないことでも、やらないといけない。最終的に勝利を手にすることができればいいんだ」と、優勝のためなら自己犠牲を厭わないという姿勢を見せた。
ノビツキーは、「うちのチームは良いチームだよ。層が厚く様々なプレーに対応できると思う。どうなるかが楽しみだ」と、現地31日から始まるマイアミ・ヒートとの頂上決戦に向けて気持ちを引き締めた。(STATS-AP)
