NBA初制覇を目指すダラス・マーベリックスは、現地23日に敵地で行われたプレイオフのウェスタン・カンファレンス決勝（7回戦制）第4戦において見事な逆転劇を演じ、延長戦の末にオクラホマシティ・サンダーに勝利。シリーズ成績を3勝1敗としたマブスは、2006年以来のNBAファイナル進出へあと1勝に迫った。リック・カーライルHCは、本拠地に戻って行われる25日の第5戦で決着を付けると意欲を見せている。

　カーライルHCは24日、前日の勝利の立役者の大黒柱のダーク・ノビツキーと指令塔のジェイソン・キッドに休養を与えた。同HCは、ファイナル進出に王手をかけた翌日に1日オフを過ごしたからといって、ベテラン軍団の集中力が切れることはないと考えている。そして、サンダーを絶体絶命の状態に追いやった今、ホームでの第5戦で必ず勝負をつけると意気込んでいる。

　カーライルHCは24日に取材に応じ、「サンダーは明日の試合も、これまでのように激しく反撃してくるのは分かっている」と第5戦が厳しい試合になることを予想。「彼らに勝つために自分たちの持っている力を全て出す必要がある」と次戦に全てをかける覚悟を見せた。なお、過去のプレイオフで1勝3敗の状況から逆転したチームはわずか8チームのみと、マブスは圧倒的に優位な状況に立っている。

　マブスには、キッドを筆頭に、ノビツキー、ジェイソン・テリー、ショーン・マリオンなど、あと1歩のところでチャンピオンリングを逃してきたベテランを抱えている。カーライルHCは、「チームは次の1勝にとても集中をしている。彼らはここまで自分たちを信じて戦ってきた。我々は絶対に諦めない。そして球団がこれまで成し遂げられなかったことを達成するんだ」と力強く語った。（STATS-AP）

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