Not Found
Not Found

NBA関連ニュース

躍進グリズリーズのM.ガソル プレイオフでの評価は兄超え!?
2011-05-06

 ウェスタン・カンファレンス第8シードながら、今季プレイオフ1回戦では第1シードのサンアントニオ・スパーズを下し、大躍進をみせているメンフィス・グリズリーズ。チームの主力であるスペイン人センターのマーク・ガソルは、プレイオフの大舞台で偉大な兄であるパウ・ガソル(ロサンゼルス・レイカーズ)に劣らないプレーを披露し、世間から高い評価を受け始めている。

 兄のパウは2001年にドラフト3位の高評価でグリズリーズ入りすると、期待に応える活躍でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。この時、16歳のマークも家族とともに兄についてアメリカに渡り、メンフィスのローザンヌ高に入学した。そして、高校卒業後はスペインに戻ってプロ生活をスタートさせ、2006年には兄のパウとともにスペイン代表の世界選手権優勝に貢献。そして2007年にドラフト2巡目全体48位でレイカーズに指名されるも、翌年2月に兄のレイカーズ移籍に伴う条件の一部としてトレードされ、兄と入れ替わる形でグリズリーズと契約することとなった。

 パウが所属していた頃のグリズリーズは、2003-04シーズンにチーム史上初となるプレイオフ進出を果たすと、そこから3年連続でプレイオフに出場。しかし全て1回戦でスウィープ負けを喫しており、チームのプレイオフ通算成績は12戦全敗。パウは個人としての評価は高めながらも、プレイオフでの勝利をグリズリーズで一度も経験することなく、レイカーズへ移籍していった。

 一方、当初は兄の七光りとしか思われていなかったマークは、グリズリーズで成長を続け、3年目の今季はパウ所属時代以来となるプレイオフ出場を勝ち取ったチームで活躍。そして迎えたポストシーズンで、マークは1試合平均14.6得点、12.1リバウンドと、今季レギュラーシーズンで1試合平均11.7得点、7リバウンドだった数字を大幅アップさせている。

 このマークの活躍もあって、グリズリーズは1回戦で第1シードのスパーズを4勝2敗で破るアップセットを披露。さらに、第4シードのオクラホマシティ・サンダーとのカンファレンス準決勝でも2試合を終えて1勝1敗と、互角の戦いを見せている。マークは、兄がグリズリーズで味わうことができなかったプレイオフでの勝利を、すでに5度も経験したことになる。

 このマークの活躍は、ダラス・マーべリックスとのカンファレンス準決勝で0勝2敗と、窮地に立たされているレイカーズの兄にも余波を与える。今季のプレイオフで好調とは言い難いパウに対し、観客席からは「パウ! 弟みたいにプレーしてみろ」という声援も飛んだほどだ。

 また、チームメートからの評価もウナギ登り。パワーフォワード寄りの兄より体格がよく、センターらしいセンターといえるマークについて、グリズリーズのインサイドを共に支えるザック・ランドルフは、「彼のIQは高いね。正しいプレーの選択ができるし、とても献身的な選手だよ」と語り、NBAで5本の指に入るセンターだと絶賛している。

 グリズリーズがもう一歩先のカンファレンス決勝に進出するには、マークが好調を維持してインサイドで奮闘を続けることが重要な要素であることは間違いない。その暁には、カンファレンス決勝で、背中を追い続けてきた兄との兄弟対決が実現するかもしれない。(STATS-AP)

Not Found

PAGE TOP

Not Found