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みどころ・試合内容 / 2014年2月17日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

勇敢な英国戦士 VS 疾風怒濤の男
オッズは大接近 11対10で王者有利

オッズは王者バーカー有利と出ているものの11対10と異常接近している。経験値で大きく勝るシュトルムにも返り咲きのチャンスは十分あるとみるファンや関係者は多い。王者が相手国に乗り込んで行う初防衛戦。実力伯仲の欧州ダービーの行方は?

バーカーはアマチュアボクサーだった父親の影響でボクシングを始め、英連邦大会で優勝するなどアマチュアでは68戦55勝13敗の戦績を残している。そのバーカーをして「彼は天才だった」といわしめたのが弟のゲイリーだった。しかし、ゲイリーは19歳のときに交通事故で急死してしまった。「弟は間違いなく私よりも強かった。だから私が世界チャンピオンになれば、彼も世界チャンピオンになれたということが証明できる」とバーカーは話していた。それを実現したのが昨年8月のダニエル・ギール(オーストラリア)戦だった。中盤にボディブローを食らってダウンを喫したバーカーだが、その後は態勢を立て直して判定勝ちを収めている。どうしても負けられない理由があったわけだ。右のボクサーファイター型で、上からクロス気味に被せる右ストレートが主武器だが、接近して突き上げる左右のアッパーもなかなか巧みだ。27戦26勝(16KO)1敗。唯一の敗北は11年10月、セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)のWBCダイヤモンド王座に挑んで11回で跳ね返されたものだ。

一方、今回は挑戦する立場に回ったシュトルムは、2000年シドニー五輪ベスト8を手土産にプロ入り後、すでに3度の世界王座獲得という実績を持っている。これが実に20度目の世界戦となる。プロ戦績は44戦38勝(17KO)3敗2分1無効試合。アマチュアでも122戦113勝9敗のレコードを残しており、アマ、プロを通じて経験値では王者を上回っている。ただし、耐久力に課題を抱えており、過去には勇んで打撃戦に応じて墓穴を掘った苦い経験も持っている。ガードを固めた構えから左ジャブを飛ばして相手をコントロールし、中長距離から右ストレートを放ち、好機に連打をまとめるタイプだ。スピードと巧みな位置どりにも定評がある。直近の試合こそ完勝して指名挑戦権を獲得しているが、その前の2戦は判定負け、無効試合(判定負け後、相手がドーピング違反のため無効試合に変更)と芳しい結果ではない。34歳という年齢から考えても背水の構えといえる。

相手国に乗り込むバーカーが圧力をかけ、シュトルムが足と左ジャブで間合いをとりながら迎撃のタイミングを図る展開になりそうだ。一気に距離を詰めることができればバーカーに流れが傾く可能性が高まるが、逆に中途半端な距離に留まるようだとシュトルムの右を浴びることになりそうだ。序盤からテンポの速い展開になる可能性が高い。

 


Written by ボクシングライター原功



セルヒオ・マルチネス

セルヒオ・マルチネス

ミドル級トップ戦線の現状

WBA   :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBA暫定:マーティン・マレー(イギリス)
WBC   :セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)
IBF    :ダーレン・バーカー(イギリス)
WBO   :ピーター・クィリン(アメリカ)

近年、このミドル級はWBC王者セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)の独壇場の印象が強かったが、この2年ほどで様相はがらりと変わった。ダウンを挽回して防衛を重ねるマルチネスが安定感を欠き、加えて膝や拳の負傷で思ったような活動ができないのに対し、WBA王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)が猛追。昨年あたりから総合的な評価でもマルチネスを追い越し、いまやミドル級最強の評価が定着しつつある。ただし、マルチネスがケリー・パブリック(アメリカ)や2階級制覇のポール・ウィリアムス(アメリカ)と戦ってきたのに対し、ゴロフキンは相手の質という点では後れをとっているという意見もある。両者が直接対決で雌雄を決する日を待ちたい。

そのマルチネスは6月7日にミゲール・コット(プエルトリコ)との対戦が内定しており、マルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)対ドメニコ・スパダ(イタリア)のカードで暫定王座が争われることになっている。ともに世界挑戦は3度目のこと。パンチ力で勝るルビオがやや有利か。

潜在能力という点ではWBO王者のピーター・クィリン(アメリカ)が高いものを持っている。こちらも徐々に対戦相手の質を高めていくものと思われる。IBF王者バーカーはケガに泣かされて出世が遅れたが、ここでフェリックス・シュトルム(ドイツ)を退けると、さらに視界が開けそうだ。

ランカー陣ではトップランク社が力を入れている長身サウスポーのヒルベルト・ラミレス(メキシコ)と、アマ時代に世界選手権で2度優勝した実績を持つサウスポー、マット・コロボフ(ロシア)に注目したい。


  • みどころ

カメルーンのサソリ VS 26戦全勝22KOの逸材
オッズは2対1で挑戦者有利

中部アフリカ出身のビカは、13年6月にマルコ・アントニオ・ペリバン(メキシコ)との王座決定戦を制して王座を獲得した34歳のベテラン。39戦32勝(21KO)5敗2分と際立ったKO率を残しているわけではないが、執拗で粘り強いボクシングに定評がある。

一方のディレルは、04年アテネ五輪銅メダリストの兄アンドレとともに兄弟王者を狙う29歳の逸材。強豪との手合わせは少ないが、26戦全勝(22KO)という快進撃を続けている。184センチの長身と189センチのリーチを生かしたボクシングをする右のボクサーファイター型で、スピードがある。

ビカが12ラウンドを8度も戦い切っているのに対し、ディレルは最長でも8ラウンドが1度だけと長丁場の戦いに関しては不確定な要素が残されている。オッズは2対1でディレル有利と出ているが、リードを奪いながら終盤で失速というパターンがありえないわけではなさそうだ。ディレルにとっては中盤までにけりをつけてしまうのが理想だが、判定で勝利を握る場合には終盤に入る前に大量リードを奪うことが絶対条件になりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



  • みどころ

コロボフは08年の北京五輪こそ2回戦敗退だったが、05年と07年の世界選手権では優勝を飾っている。トップランク社と契約を交わしてプロ転向を果たし、ここまで21戦全勝(12KO)をマークしている。サウスポーの強打者だが、やや攻め手が遅い傾向があったため様子見の時期が長く続いたが、ここ1年か2年のうちに勝負に出ることになりそうだ。

対するエドワーズはNABA北米S・ミドル級王座を獲得した09年から10年にかけ、WBAでトップ10入りしたこともある34歳のベテラン。戦績は29戦26勝(13KO)2敗1分。勝てばランキング復帰も夢ではないだけに、こちらにとっても重要な一戦といえる。

遠からず村田諒太(三迫)が参入するであろう近未来のミドル級、あるいはS・ミドル級トップ戦線を占う意味でも興味深い一戦といえる。

 


Written by ボクシングライター原功



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