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みどころ・試合内容 / 2014年4月13日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

「砂嵐」の連打か フィリピンの英雄の左か
2年ぶりの再戦は7対4でパッキャオ有利

ブラッドリーが自らの手で新時代到来を証明するのか、それともパッキャオが時計の針を巻き戻すのか、注目のリマッチだ。

ふたりは22ヵ月前となる12年6月9日、今回と同じ会場(ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナ)で拳を交えた。サウスポーのパッキャオが左強打を繰り出しながら前半を支配。挑戦者のブラッドリーもスピードを活かしたボディ攻撃で中盤にポイントを返したが、そこまでは4対1のオッズどおりパッキャオ優勢といえた。ところが終盤に入ってパッキャオが急に失速し、そこに乗じてブラッドリーが追い上げをみせて試合は終わった。ジャッジ三者は揃って115対113と採点したが、そのうちの二者がブラッドリーを支持していたため新王者が誕生したのだった。メディアのアンケートでは試合を見た人の9割以上がパッキャオの勝利を支持し、WBOが異例の検証をしたほどだった。ちなみに、そこでもパッキャオの勝利が妥当との結果が出た。当然、パッキャオは「自分が勝っていたと思う。みんなもそう思っているはず」と首を傾げた。試合途中で足首を痛めたというブラッドリーは「ジャッジが判断したとおり私の勝ちだ。リマッチ? もちろん望むところ」と、こちらも自分の勝利に確信を抱いていた。

後味の悪さを残した初戦は、パッキャオから光を奪ったわけではなく、同時にブラッドリーに確かな栄光をもたらしたわけでもなかった。「私はパッキャオに勝ったのに正当な評価を受けていない」とブラッドリーが気分を害しているのも当然といえるだろう。まして、ブラッドリーはパッキャオ戦後にルスラン・プロボドニコフ(ロシア)とファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)にも、僅少差ではあるものの勝利を収めているのだ。今回のリマッチで完全決着を望む気持ちはブラッドリーも同じといえる。

一方のパッキャオはブラッドリー戦の半年後、マルケスとの4度目の対決に臨んだが、ダウン応酬の激闘のすえ6回に右カウンターを浴びて失神KO負けを喫している。一時は引退も囁かれるほどだったが、昨年11月に元WBA世界ライト級王者ブランドン・リオス(アメリカ)に判定勝ちを収めて戦線復帰を果たしている。これが再起2戦目となる。

ブラッドリーは持ち味のスピードと回転の速い連打で勝負する好戦派で、僅少差の勝負でも優勢を印象づける術にも長けている。弱点があるとすれば耐久力だろう。プロボドニコフ戦では初回と最終回にキャンバスを這い、あわやというところまで追い込まれている。今回の試合では、2年前に有効だったボディ攻撃を軸に序盤から出入りの激しいボクシングで主導権を握りに出てくるものと思われる。

一方のパッキャオはテンポの速い攻撃ボクシングを身上とする好戦的なタイプで、思い切りよく踏み込んで左を突き刺す強打者だ。意外なタイミングと角度から繰り出すパンチもある。衝撃的な敗北を喫したマルケス戦のダメージを不安視する向きもあるが、パッキャオ自身は「この試合で完全復活をアピールしたい。まだまだ能力も意欲も衰えてはいない」と意気込んでいる。フェイントを多用しながら攻め込み、得意の左で勝負を決めたいところだ。

ともに高いモチベーションを持って臨む再戦だけに、偵察時間を省いて序盤から激しい攻防が展開されることになりそうだ。ブラッドリーの連打が勝るのか、それともパッキャオの一撃必倒の左ストレートが炸裂するのか――試合2週間前の時点で、オッズは7対4でパッキャオ有利と出ている。



<資料>TALE OF THE TAPE

★ブラッドリー★パッキャオ
生年月日1983年8月29日/30歳1978年12月17日/35歳
出身地キャセドラル (アメリカ・カリフォルニア州)キバウェ (フィリピン)
デビュー2004年8月1995年1月
身長168センチ169センチ
リーチ175センチ170センチ
タイプ右ボクサーファイター型左ボクサーファイター型
戦績32戦31勝(12KO)1NC62戦55勝(38KO)5敗2分
世界戦10戦9勝(1KO)1NC17戦13勝(8KO)2敗2分

 


Written by ボクシングライター原功



マニー・パッキャオ

マニー・パッキャオ

ウェルター級トップ戦線の現状

WBA   :マルコス・マイダナ(アルゼンチン)
WBA暫定:キース・サーマン(アメリカ)
WBC   :フロイド・メイウェザー(アメリカ)
IBF    :ショーン・ポーター(アメリカ)
WBO   :ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)

スター選手が揃った最もホットな階級といえる。そんななかで行われる今回のティモシー・ブラッドリー(アメリカ)対マニー・パッキャオ(フィリピン)のWBOタイトルマッチと、5月3日(日本時間4日)にラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われるWBC王者フロイド・メイウェザー(アメリカ)対WBA王者マルコス・マイダナ(アルゼンチン)の統一戦は、極めて大きな意味を持つことになる。プロモーションが異なるため勝者同士の激突は難しいのが現状だが、ここは手を組んで大一番を実現させてほしいものだ。

WBAの暫定王者キース・サーマン(アメリカ)は元ライト級王者フリオ・ディアス(メキシコ)と、IBF王者ショーン・ポーター(アメリカ)は元2階級制覇王者ポール・マリナッジ(アメリカ)と、それぞれ防衛戦が決まっている。

このほかメイウェザーへの挑戦を熱望しているアミール・カーン(イギリス)、IBFの指名挑戦権を持つケル・ブルック(イギリス)、捲土重来を期す前IBF王者デボン・アレキサンダー(アメリカ)、ビクター・オルティス(アメリカ)に続いてカーンをも沈めると息巻く元王者ルイス・コラーゾ(アメリカ)、さらにS・ライト級に落として再起を図る前WBA王者エイドリアン・ブローナー(アメリカ)も再びウェルター級戦線に舞い戻るはずだ。


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