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みどころ・試合内容 / 2013年5月13日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

ハワイアン・パンチ VS メキシコの雄鶏
マカオで開催される歴史的イベント

昨年11月にWBA王者のエルナン・マルケス(メキシコ)に10回TKO勝ち、保持していたWBO王座と併せて2団体王者となったビロリアの防衛戦。今回の挑戦者エストラーダは、ビロリア対マルケス戦の前座で1階級下のL・フライ級WBA王者(現スーパー王者)ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に善戦(判定負け)した22歳のホープ。13対3でビロリア有利が大勢を占めているが、侮れない相手といえる。

「ハワイアン・パンチ」と呼ばれるビロリアは2000年のシドニー五輪に出場するなどアマチュアで246戦238勝8敗の戦績を残している。五輪の米国予選ではグレン&ノニトのドネア兄弟に準決勝、決勝でポイント勝ちを収めている。01年にプロ転向を果たし、ユース王座や北米王座獲得後の05年、無敗でWBC世界L・フライ級王座についた。王座陥落、奪還後の11年にはフライ級でWBO王座を獲得、2階級制覇を達成した。世界戦だけでも12戦(8勝5KO3敗1無効試合)を経験している。オマール・ニーニョ(3度)、ウリセス・ソリス、フリオ・セサール・ミランダ、ジョバンニ・セグラ、そしてマルケスといったメキシコのトップ選手と世界戦で拳を交えており、経験値は高いものがある。噛み合わせが甘いと攻防が淡白になる傾向もあるが、ツボにはまると一気に持って行く爆発力がある。37戦32勝(19KO)3敗2無効試合。このまま勝ち進めば近い将来に下のクラスから上げてくるゴンサレスとの対戦やフライ級での統一戦もプランに挙がっているだけに、勝利はもちろんのこと存在感を示す内容が求められている。

挑戦者のエストラーダはチャンピオンよりも10歳若い22歳で、前戦の健闘が認められての連続世界チャレンジとなる。ゴンサレス戦はL・フライ級、今回はフライ級での試合となるが、それ以前はS・フライ級やバンタム級の体重で戦っていたこともある。体格面での不利はないとみていいだろう。ゴンサレス戦では名うての強打者を相手に臆せずに打ち合い、終盤には打ち勝つ場面もあったほどだ。アゴとボディ、そして精神面の強さはゴンサレス戦で証明済みといえる。戦績は24戦22勝(18KO)2敗。

経験値を含む総合的な力でビロリアが上回っていることは間違いない。得意の右ストレート、左フックで若い挑戦者をキャンバスに沈めるシーンが見られるかもしれない。その一方、攻め急いで攻防が単調になるようだと厳しい展開も考えられる。

試合地の中国マカオはフィリピンとも距離的に近く、会場には大勢のフィリピン人応援者が詰めかけるものと思われる。ハワイで生まれ9ヵ月のときに両親の故郷フィリピンに渡り、5歳のときに再びハワイに戻ったというビロリアにとっては、祖国のファンの応援は力強く感じられることだろう。その前で「ハワイアン・パンチ」はどんなパフォーマンスを披露するのだろうか。

 


Written by ボクシングライター原功



ブライアン・ビロリア

ブライアン・ビロリア

フライ級トップ戦線の現状

WBA スーパー:ブライアン・ビロリア(アメリカ)
WBA:ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)
WBC:八重樫東(大橋)
IBF:モルティ・ムサレーン(南アフリカ共和国)
WBO:ブライアン・ビロリア(アメリカ)

軽量級の選手層が厚い日本にも関係性の深い階級といえる。第一人者がブライアン・ビロリア(アメリカ)であることは誰もが認めるところであろう。エルナン・マルケス(メキシコ)との激闘を制した実績は高く評価できる。このところ比較的高い次元で安定した力を発揮しているビロリアだが、気になるのは試合に波があることだ。マルケスを下し、1階級下から上げてくると思われるローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対決の狭間ということで集中力を欠いていなければいいのだが。
WBAのレギュラー王者ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)は2月に黒田雅之(川崎新田)の挑戦を退けたが、拳を骨折したためブランクをつくることになりそうだ。
WBC王者の八重樫東(大橋)はエドガル・ソーサ(メキシコ)との指名試合が義務化されている。しかし、そのソーサは5月にジョバンニ・セグラ(メキシコ)との前哨戦を計画しており、八重樫の初防衛戦は流動的となっている。
ランカー陣ではWBO1位のミラン・メリンド(フィリピン)が怖い存在といえる。すでに総合力は王者級といわれている。


  • みどころ

五輪連覇の逸材のプロデビュー戦
歴史的な一歩となるか

これほど世界的な注目のなかで行われる4回戦も珍しい。主役のゾウはライト・フライ級で08年の北京五輪、12年のロンドン五輪を制した金メダリストで、ほかにも04年のアテネ五輪では銅メダル、05年と07年の世界選手権を制するなど国際大会の実績は申し分ないものがある。3月に32歳になったが、世界最大手のトップランク社が破格の条件を提示してプロ転向が実現したと伝えられる。今回のデビュー戦の報酬が30万ドル(約2880万円)、2戦目は50万ドル(約4800万円)と報じられている。その先に中国やアジアの市場拡大という狙いがあるとしても、尋常ならざる待遇といえる。

ゾウはスピードと手数を身上とする右のボクサーファイター型だ。アマチュア時代に2度対戦して苦杯を喫した五十嵐俊幸(帝拳=前WBC世界フライ級王者)は「とにかくパンチも体の動きも速い選手。次元が違った」と評している。同じイベントに出場する同じフレディ・ローチ・トレーナーの門下生、ブライアン・ビロリア(アメリカ)は、スパーリングでゾウと拳を交えている。「パワーはないが、動きの速さ、パンチのスピードは驚異的」と感想を口にしている。5戦2勝(1KO)1敗2分の痩身選手バレンスエラを相手に、ゾウがどんな戦いを見せるのか要注目だ。

 


Written by ボクシングライター原功



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