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みどころ・試合内容 / 2013年6月10日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

イギリスの「キング」 VS 強打の元王者
カーンの再起ロード第2弾

元WBA&IBF世界S・ライト級王者アミール・カーンの再起第2戦。元世界王者フリオ・ディアスは危険度の高い相手といえる。

カーンは17歳のときに04年アテネ五輪で銀メダルを獲得。翌年、プロ転向を果たした。3年目の08年にブレイディス・プレスコット(コロンビア)に不覚をとった以外は順調に白星を伸ばし、09年にはS・ライト級のWBA王座を獲得。暫定王者マルコス・マイダナ(アルゼンチン)との激闘を勝ち抜き、現WBA世界ウェルター級王者ポール・マリナッジ(アメリカ)にも圧勝。2年前にはIBF王者ザブ・ジュダー(アメリカ)を下して2団体の統一を果たした。このままスーパースターの座につくかと思われたが、そんな矢先、レイモント・ピーターソン(アメリカ)に僅差の判定負け。昨年7月にはWBC王者ダニー・ガルシア(アメリカ)にも4回TKO負けを喫し、評価は急降下してしまった。

カーンが再起したのは昨年12月のことだった。カルロス・モリナ(アメリカ)に10回判定勝ちを収め、トップ戦線に踏みとどまった。そんななかで行われる今回の試合、もしも負けるようなことがあれば選手生命そのものにも大きな影響を及ぼすことになりかねない。カーンにとっては大事な一戦なのである。

相手のディアスはかつて2度にわたりIBFのライト級王座を獲得した実績を持つ元世界王者だが、最後の世界戦から6年近くが経つ。全盛期を過ぎた感は否めないが、侮ることはできない。巻き込むような右と多彩な角度から繰り出される左フックはいまなお要注意といえる。前戦では無敗の世界ランカー、ショーン・ポーター(アメリカ)と10回をフルに戦って引き分けており、自信を増しているはず。ここで前王者カーンを食えば自身がトップ戦線に返り咲くだけにモチベーションは高いものがあると思われる。

カーンの地元での試合ということもありオッズは10対1でカーン有利と出ている。ディアスの勝利には8倍の高配当がついている。元2団体王者がスピードに乗った左ジャブでディアスの出端を叩き、着実にポイントを重ねていく様子を想像することは難しくないはずだ。切れのある右ストレートを打ち込んで中盤から終盤にかけて大きなヤマをつくる可能性も十分に考えられる。

そうした一方、不安がないわけでもない。ガルシア戦で再び露呈した脆さがあるからだ。上下に打ち分けるディアスの左を浴びた場合、カーンが平然と立っていられる保証はどこにもない。番狂わせの可能性も決して低くはないと思われる。スリリングな試合になりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



レイモント・ピーターソン

レイモント・ピーターソン

S・ライト級トップ戦線の現状

WBA スーパー:ダニー・ガルシア(アメリカ)
WBA:カビブ・アラクベルディエフ(ロシア)
WBC:ダニー・ガルシア(アメリカ)
WBC 暫定:ルーカス・マティセ(アルゼンチン)
IBF:レイモント・ピーターソン(アメリカ)
WBO:ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)
WBO 暫定:マイク・アルバラード(アメリカ)

4階級制覇の実績を残しているWBO王者ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)が先頭を行くが、9月にウェルター級でWBO王者ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)に挑むことが決まっており、この階級での活動はしばらくないと思われる。そのために設けられた暫定王座にはブランドン・リオス(アメリカ)を下したマイク・アルバラード(アメリカ)がついた。

ダニー・ガルシア(アメリカ)、ルーカス・マティセ(アルゼンチン)、レイモント・ピーターソン(アメリカ)、そして前王者アミール・カーン(イギリス)はいずれもゴールデン・ボーイ・プロモーションズの傘下ということもあり、秋に向けて勝ち抜き勝負が予定されている。すでにピーターソン対マティセが決まっており、その勝者が9月にガルシアと対戦。そこで勝ち残った者がカーンと拳を交えるというプランだ。そのためにもカーンは今回のフリオ・ディアス(メキシコ)戦をクリアしなければならない。こうした一方、カーンがウェルター級に上げてフロイド・メイウェザー(アメリカ)に挑戦という計画も浮上している。いずれにしてもカーンが中量級トップ戦線の核的な存在であることは間違いない。

ランカー陣ではリオスの存在が目を引く。11月24日に中国マカオで元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)との試合が決まっている。こちらも熾烈なサバイバルマッチといえる。


  • みどころ

カーンは04年アテネ五輪のライト級銀メダリストだが、この日のアンダーカードも実に豪華だ。

ヘビー級で世界挑戦の経験を持つオードリー・ハリソン(41=イギリス)は2000年シドニー五輪のS・ヘビー級金メダリスト。01年に29歳でプロ転向を果たし、37戦31勝(23KO)6敗の戦績を残している。身長197センチ、リーチ218センチの大型サウスポーである。

そのハリソンと拳を交えるデオンテイ・ワイルダー(27=アメリカ)は08年北京五輪のヘビー級銅メダリストで、プロ転向後は27戦全KO勝ちというレコードを誇る。ゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が大事に育成した逸材だが、今年から来年が勝負になりそうだ。身長201センチ、リーチ213センチの細身のパンチャー型だ。右ストレートは一撃でKOする威力がある。連続KOを28に伸ばすことができるかどうか要注目だ。

ミドル級6回戦に出場するアンソニー・オゴゴ(イギリス)は、昨年のロンドン五輪ミドル級で銅メダルを獲得している。準決勝でエスキーバ・ファルカン(ブラジル)にポイント負けを喫したが、そこで勝っていれば村田諒太と対戦するはずだった。GBPと契約を交わし、地元イギリスのリングで初陣を迎える。同じくプロ転向を果たした村田との今後の出世争いも興味深い。まずは、19戦(5勝13敗1分)のキャリアを持つキーロン・グレイ(イギリス)を相手に、オゴゴがプロとしてどんなリング・パフォーマンスを見せるのか注目したい。

 


Written by ボクシングライター原功



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