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みどころ・試合内容 / 2012年10月22日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

欧州の雄ゴロフキンがアメリカのリング初登場
23戦全勝20KOの強打に注目

ミドル級トップ戦線は、フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)を下してWBC世界ミドル級王座を奪回したセルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)がリードしているが、今回登場するゴロフキンにも注目したい。なにしろこの30歳の元五輪銀メダリストは、ヨーロッパを中心に「マルチネスよりも強い」との評価もあるほどの強打者なのである。

西アジアのカザフスタン出身のゴロフキンはアマチュア時代に輝かしい実績を残している。2001年に大阪で開催された東アジア大会ではウェルター級決勝でダニエル・ギール(オーストラリア)に15対3でポイント勝ち。翌年のアジア大会はライトミドル級で優勝。
圧巻は03年の世界選手権だ。1回戦でマット・コロボフ(ロシア)にポイント勝ちを収めたゴロフキンは、2回戦でアンディ・リー(アイルランド)にもポイント勝ち。迎えた3回戦ではルシアン・ビュテ(ルーマニア)に4回KO勝ちを収め、準決勝と決勝も勝って優勝を収めているのだ。また04年のアテネ五輪は銀メダルに終わったが、準決勝ではアンドレ・ディレル(アメリカ)にポイント勝ちを収めている。

現WBAスーパー・IBF王者のギール、S・ミドル級の前IBF王者ビュテがゴロフキンとの対戦に尻込みするのは、こうしたアマ時代のトラウマがあるからといわれている。また、フェリックス・シュトルム(ドイツ)は一時期、同じウニベルスム傘下にいながらゴロフキンとの対戦を頑なに拒み続けていたが、これはスパーリングで何度も打ちまくられていたためと伝えられる。10年8月にゴロフキンがWBAの暫定王座決定戦に臨まなければならなかった裏には、こうした事情があったといわれる。

プロでのゴロフキンの活躍は、これらの逸話を裏付けるに十分といえる。5度の世界戦を含めて23戦全勝(20KO)。KO率は約87パーセントの高さだ。左のジャブで探りを入れ右ストレート、返しの左フックという比較的オーソドックスな攻撃パターンを得意としている。パンチは左右とも強く、自ら攻め込むこともあれば相手に攻めさせておいてカウンターで迎撃する場合もある。V3戦ではタフで知られたルファン・サイモン(アメリカ)を左フックのカウンター一発で沈めている。戦い方を熟知していることから「GOD OF WAR」(戦いの神様、天才)と呼ばれている。今回もオッズは3対1で有利と出ている。

一方、挑戦者のプロクサもなかなかの強豪だ。イギリス在住のこのポーランド人は05年にプロデビュー後、これまで29戦28勝(21KO)1敗の戦績を残している。今年3月に判定で初黒星を喫したが、その相手には4ヵ月後にTKOで雪辱を果たしている。WBC・IBFのユース王座やヨーロッパ王座などを獲得した実績も光る。

ミドル級にしては173センチと小柄だが、サウスポー・スタンスから変則的な間合いで攻め込むスタイルを持つ。相手にとっては戦いにくいタイプといえそうだ。

ドイツ在住のカザフスタン人ゴロフキンと、イギリスをホームにするポーランド人プロクサの試合がアメリカで開催され、テレビ放送されるのは、近い将来の次なるミドル級頂上対決を見据えてのことと考えられる。
この際、同じサウスポーのプロクサの向こう側にマルチネスを投影させてゴロフキンの戦いぶりを見てみるのも一興であろう。

 


Written by ボクシングライター原功



セルヒオ・マルチネス

セルヒオ・マルチネス

ミドル級トップ戦線の現状

WBAスーパー:ダニエル・ギール(オーストラリア)
WBA:ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBC:セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)
IBF:ダニエル・ギール(オーストラリア)
WBO:ハッサン・N・ヌジカム(フランス)

この夏の短期間で大きな変動が続いた。まずWBAのスーパー王者だったフェリックス・シュトルム(ドイツ)とIBF王者ダニエル・ギール(オーストラリア)が統一戦を行い、ギールが僅差の判定勝ちで2団体王者に。WBO王者だったディミトリー・ピログ(露)はゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)との対戦をキャンセル後、暫定王者ハッサン・ヌダム・ヌジカム(フランス)とのWBO内統一戦を拒否したとして王座を剥奪され、それにともないヌジカムが正規王者に昇格している。

そして最も大きな変動は、セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)がフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)を下してWBC王座に返り咲いたことであろう。この結果、独自路線を歩むヌジカムは別として、ルー・ディベラ・エンターテインメント傘下のマルチネス、クリチコ兄弟のK-2に近いゴロフキン、ゲイリー・ショー・プロモーター傘下のギール。この3者が微妙な距離で牽制し合う構図となってきている。近い将来の頂上決戦に向け、準決勝が組まれることを願うばかりだ。


  • みどころ

V6の実績を持つ元王者 VS 15戦全勝の五輪戦士
新旧交代はあるのか

ジンジルクは昨秋、WBO王座を剥奪されるまで6年間に6度の防衛を重ねていた元王者。96年のアトランタ五輪に出場するなどアマチュアで220戦(195勝)を経験後にプロ転向。これまで38戦37勝(24KO)1敗という見事な戦績を残している。唯一の敗北はセルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)に喫したものだが、これは相手の実力を認めるしかないだろう。左構えから右ジャブを放って牽制し、機を見て左ストレートからの連打に持ち込む堅実なスタイルを身上としている。

一方のゴンサレスは08年の北京五輪に出場した経験を持っている。奇しくも新旧五輪戦士同士のカードとなった。この23歳のホープは安定した右構えからシャープな左リードを伸ばして相手を追い立て、チャンスと見ると左右のフック、アッパーで追い詰めるタイプだ。15戦全勝(13KO)と高いKO率を誇る。まだまだ試されていない面もあるが、近い将来の王者候補として期待を集めている。

マルチネス戦はともかくとしてジンジルクは大崩れするタイプではないだけに、勢いのあるゴンサレスといえども攻略は簡単ではないだろう。ジンジルクは右ジャブ、ゴンサレスは左ジャブが突破口となるだけに、まずはリードブローの交換に注目したい。経験対若さという構図だが、総合力に大差がないだけに接戦になる可能性が高そうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

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