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みどころ・試合内容 / 2011年6月20日放送

みどころ・試合結果

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6月20日放送

[191ch]6月20日(月) よる8:00 [191ch][HV][再]6月24日(金) 午後0:00
※6/20(月)は標準画質での放送となります。

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激戦の“スーパー・シックス”、準決勝第1試合!

WBA世界S・ミドル級タイトルマッチ

アンドレ・ウォード

WBA世界S・ミドル級チャンピオン

アンドレ・ウォード

(アメリカ)

アルツール・アブラハム

前IBF世界ミドル級チャンピオン

アルツール・アブラハム

(ドイツ)

  • みどころ

S.O.G(神の子) VS 欧州のキング
佳境の「スーパー・シックス」準決勝 PART1

ルー・ディベラ・プロモーター、ウィルフリド・サウアランド・プロモーターらの協力を仰ぎ、米国のテレビ・ネットワーク「ショータイム」が企画したS・ミドル級最強決定トーナメント、“スーパー・シックス”。世界王者を含む6人の強豪が参加してスタートした画期的なイベントは、09年秋の初戦から1年半が経過。3選手が交代するなど紆余曲折を経て、いよいよ4強による決勝トーナメントに突入する。
大会前、ウォードの評判は決して高くはなかった。本命ミッケル・ケスラー(デンマーク)、対抗アルツール・アブラハム(ドイツ)、第3候補カール・フロッチ(イギリス)と欧州勢が優勝候補の上位に名を連ねる中、ウォードはダークホース的な存在と見られていたのだ。アテネ・オリンピックの金メダリストとはいえ、プロでは参加6選手中で2番目に少ない20戦(全勝13KO)のキャリアしかなかったのだから仕方あるまい。ルーキー時代の危なっかしい戦いぶりも印象点でマイナスになっていたのかもしれない。
ところが初戦でいきなり本命のケスラーを破る殊勲を挙げ、大会を混戦状態に持ち込んだ。2戦目ではアラン・グリーン(アメリカ)を寄せつけず、ワンサイドの判定勝ち。この時点で早々と決勝トーナメント進出を決めた。アンドレ・ディレル(アメリカ)の突然の戦線離脱のため3戦目は不戦勝扱いとなったが、サキオ・ビカ(オーストラリア)との防衛戦では、またも判定で圧勝してみせた。“スーパー・シックス”で成長を遂げ、まさにイベントの申し子ともいうべき存在となっている。S.O.G.(SON OF GOD=神の子)の異名もオーバーではない活躍ぶりといえる。
183センチの長身と卓抜した運動能力を生かした右のボクサーファイター型で、戦いぶりは慎重かつ正確だ。その分、スリルに欠ける傾向もあるが、そこまで望むのは酷というものかもしれない。
一方、グループ・ステージIの初戦で派手なKO勝ちを収め戦線をリードしたアブラハムは、その後はディレル、フロッチの技巧にしてやられ連敗。しかし、初戦でゲットした3点が効いて辛うじて決勝トーナメント進出を果たしている。この2月、ウォード戦を前に態勢立て直しとばかりに世界ランカーのステファン・ボジック(クロアチア)と対戦。相手が負傷を理由にリタイアするという消化不良ながら2回TKO勝ちを収めている。
ウォードと逆にトーナメントで勢いを失った感があるアブラハムだが、そのパワーは健在だ。両腕を立てて貝のようにガードした防御姿勢から突如、左右の強打を振り回す独特の戦闘スタイルを持ち、タフネスにも定評がある。IBF世界ミドル級王座を4年間に10度防衛した実力は侮れない。タイミングさえ合えば一撃で試合を終わらせる力を秘めている。
しかし、両者の近況や勢い、スタイルを考えるとウォード有利は動かしがたい。オッズ(賭け率)も5対1と出ている。ウォードがスピードとテクニック、フットワークを生かして序盤からポイントをゲット、着々と貯金を増やして12回を終了――という予想が妥当な線だろう。
その一方で、アブラハムの強打とウォードの耐久力を考えた場合、番狂わせの可能性も決して低くはないといえる。そのためにはスロー・スターターのアブラハムが序盤からハイペースで飛ばすことが求められる。早い段階でアブラハムが流れを掴むと面白くなりそうだ。

Written by ボクシングライター原功

ルシアン・ビュテ

ルシアン・ビュテ

<S・ミドル級トップ戦線の現状>

WBAスーパー:アンドレ・ウォード(アメリカ)
WBA:ディミトリー・サルティソン(ドイツ)
WBC:カール・フロッチ(イギリス)
IBF:ルシアン・ビュテ(ルーマニア)
WBO:ロバート・スティーグリッツ(ドイツ)

アンドレ・ウォード(アメリカ)対アルツール・アブラハム(ドイツ)、カール・フロッチ(イギリス)対グレン・ジョンソン(ジャマイカ)の準決勝を経て、この秋に決勝を迎える “スーパー・シックス”トーナメント。一方で、この2年の間にIBF王者ルシアン・ビュテ(ルーマニア)が圧倒的な勝利を重ね評価を上げてきた。すでに防衛は7を数え、そのうち6度はKO(TKO)という凄まじさだ。この夏に指名挑戦者ジャン・ポール・メンディ(フランス)を相手に故国ルーマニアでV8戦を予定している。
そのビュテと秋に対戦の噂があるのが前WBC王者のミッケル・ケスラー(デンマーク)だ。眼疾のためトーナメントを離脱したが戦線復帰。右ストレートに破壊力を秘めた本格派で、実績や知名度も文句なし。再びスポットライトの中心に戻ってくる日は近いだろう。
誰がトーナメントを制するのか、その覇者と拳を交えるのはビュテなのか、それともケスラーなのか。S・ミドル級戦線から目が離せない。

スーパーシックス星取表はこちら

WBC世界S・ミドル級タイトルマッチ

カール・フロッチ

WBC世界S・ミドル級チャンピオン

カール・フロッチ

(イギリス)

グレン・ジョンソン

元IBF世界L・ヘビー級チャンピオン

グレン・ジョンソン

(ジャマイカ)

  • みどころ

英国のコブラ VS 42歳のジェントルマン
佳境の「スーパー・シックス」準決勝 PART2

「この場に立つことができて光栄に思う。ジョンソンは世界のトップレベルにある選手なので彼の悪口を言うつもりはないけれど、決勝に進むのは私だ。そのときの相手がウォードであろうとアブラハムであろうと問題はない」
5月6日、「スーパー・シックス」の決勝トーナメントに駒を進めた4人がラスベガスで顔揃えた際、フロッチは殊勝に自信を口にしたものだ。
“ジェントルマン”の愛称を持つジョンソンもライバルたちを前に意気込みを語った。
「多くのプロモーターが私のもとを去って行き寂しい思いをしたが、いまこうして現役として戦い続けられることを嬉しく思う。フロッチとの試合は壮絶な戦いになると思う。その準備はできている」
フロッチの4強入りは当初の予想どおりといえるだろう。トーナメント参加時の戦績は25戦全勝(20KO)。保持していたWBC王座をグループ・ステージUでミッケル・ケスラー(デンマーク)に判定負けを喫して失いはしたが、すぐに返り咲きを果たしている。アンドレ・ウォード(アメリカ)同様、このトーナメントで経験値と地力をアップさせた選手といえよう。
フロッチは70パーセントを超すKO率を誇る強打者で、気の強さを前面に押し出した攻撃的なボクシングが身上だ。ダウン経験はジャーメイン・テイラー(アメリカ)戦の一度だけと、タフネスにも定評がある。加えてスタミナもある。
一方、挑戦者のジョンソンはジャマイカ生まれでアメリカのマイアミ在住の42歳。ここで王座獲得を果たすとなるとバージル・ヒル(アメリカ=42歳0ヵ月)を5ヵ月上回り、バーナード・ホプキンス(アメリカ=46歳4ヵ月)、ジョージ・フォアマン(アメリカ=45歳9ヵ月)に次ぐ史上3番目の高齢戴冠となる。
 このジョンソン、ボクシングを始めたのは20歳と遅かった。よってプロデビューもアマチュアで40戦(35勝5敗)を経験後の24歳のときだった。
5対1で不利が伝えられるジョンソンだが、そのしぶといボクシングを侮ることはできない。67戦51勝(35KO)14敗2分と試合数だけでなく敗北数も多いが、KO(TKO)は14年前のホプキンス戦だけという無類のタフガイでもあるのだ。IBF世界L・ヘビー級王座を獲得した試合を含め世界戦だけでも9度を数える。さらに4階級制覇王者ロイ・ジョーンズ(アメリカ)を戦慄的なKOに下しているように、左右ともパンチ力がある。
ともに強打者であり耐久面でも優れている選手ということで、簡単にけりがつくとは思えないカードといえる。まずはスピードで勝るフロッチが先手をとり、ジョンソンが執拗に接近を図る展開が予想されるが、途中で王者の動きが止まるようだと危険度は増すはずだ。拮抗したラウンドが続き、勝負は終盤までもつれこみそうな気がする。

Written by ボクシングライター原功

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