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みどころ・試合内容 / 2010年11月1日放送

みどころ・試合結果

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11月1日放送

[191ch][HV]11月1日(月) よる8:00 [191ch][再]11月2日(火) 午後0:00

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強打の王者ソリス、全勝の挑戦者コルデロを迎え撃つ!

WBA暫定世界S・フェザー級タイトルマッチ

ホルヘ・ソリス

WBA暫定世界S・フェザー級チャンピオン

ホルヘ・ソリス

(メキシコ)

WBA世界S・フェザー級6位

フランシスコ・コルデロ

(コロンビア)

  • みどころ

内山の対抗王者ソリス、V2なるか 挑戦者コルデロに23連勝の勢い

現在、このクラスのWBA王座に君臨しているのは、ご存知「ノックアウト・ダイナマイト」内山高志(ワタナベ)である。そして、WBAの暫定王座を持っているのが今回登場のソリスだ。このまま両者が勝利を重ねていけば遠からず拳を交えることになるだけに、そういった意味でも要注目カードといえる。
ソリスは12年のプロキャリアを持つ30歳のボクサーファイター型。世界の頂点を極める以前にはメキシコのS・バンタム級とフェザー級タイトル、さらに中米タイトルなどを獲得した実績を持っている。強豪との対戦経験も豊富で、無冠時代のクリストバル・クルス(メキシコ=のちのIBF世界フェザー級王者)に10回判定勝ち、無効試合に終わったもののウンベルト・ソト(メキシコ=のちの3階級制覇王者)とも対戦したことがある。また8回KO負けに退きはしたがマニー・パッキャオ(フィリピン=5階級制覇王者)とも拳を交えた経験を持つ。44戦のうち敗戦はこのパッキャオ戦と、昨年7月にIBF王者クルスに挑んで喫した判定負けの二つだけである(39勝28KO2敗2分1無効試合)。
兄弟世界チャンピオンとしても知られ、2歳下の弟ウリセス・ソリスは06年から09年にかけてIBF世界L・フライ級タイトルを8度も防衛した実績を誇る。
比較的スタンスを広くとった構えから積極的に左右のパンチを上下に放り込み、チャンスと見るやアッパー系のブローも交えて仕留めにかかる戦闘スタイルを持つ。6割を超すKO率が示すとおりの強打者だが、むしろ売りは連打の方だろう。
対するコルデロは07年8月にプロデビューというから、まだキャリアは3年ということになる。昨年夏には来日経験があり、沖縄で中真光石(沖縄ワールドリング)に2対1の8回判定勝ちを収めている。その当時から世界ランクに名を連ねてはいたが、世界的強豪との対戦はいまだ皆無といえる。しかしながら「VOLCAN」(火山)の異名があり、24歳の若さと初陣から23連勝(15KO)の勢いを侮ることは危険だ。
中真戦では序盤からラフで多彩なパンチで先手をとって出たコルデロだが、その戦法がはたして経験豊富なソリスにも通じるかどうか。早い段階でコルデロが乱戦に巻き込むようだと勝負の行方は混沌とするだろうが、そう易々とソリスが相手ペースに乗るとも思えない。チャンピオンがワンツーにアッパー系のパンチを交えた攻撃で主導権を握り、徐々にペースをアップしていくと考える方が自然だろう。

Written by ボクシングライター原功

ムゾンケ・ファナ

ムゾンケ・ファナ

S・フェザー級トップ戦線の現状

WBA:内山高志(ワタナベ)
WBA暫定:ホルへ・ソリス(メキシコ)
WBC:ビタリ・タイベルト(ドイツ)
IBF:ムゾンケ・ファナ(南アフリカ)
WBO:リッキー・バーンズ(イギリス)

5人ともタイトルを獲得したのが1年以内ということからも、このクラスの現状がなんとなく分かるのではないだろうか。よくいえば群雄割拠だが、別の見方をすれば絶対君主のいない戦国状況ともいえる。
そんななか内山の世界戦3連続KO勝ちが光る。陣営は暫定王者との統一戦に意欲をみせているだけに、今回のソリス対コルデロには注目したい。
内山とともに可能性という面ではWBC王者のタイベルト、WBO王者のバーンズも面白い存在だ。タイベルトは11月26日に名古屋の日本ガイシホールで粟生隆寛(帝拳)の挑戦を受けることになっており、この試合が正念場となりそうだ。バーンズは予想を覆してローマン・マルティネス(プエルトリコ)に勝った27歳。29勝(7KO)2敗とパワーに欠けるが、母国での人気はさらに上がりそうだ。

WBC世界L・フライ級タイトルマッチ

オマール・ニーニョ

WBC世界L・フライ級チャンピオン

オマール・ニーニョ

(メキシコ)

WBC中米カリブ・フライ級チャンピオン

ロナルド・バレラ

(コロンビア)

  • みどころ

「井岡一翔の標的」の初防衛戦 挑戦者は「5度目の正直」を狙うバレラ

日本最短となる7戦目での世界タイトル獲得を狙う井岡一翔(井岡)。そのターゲットになっているのがWBC世界L・フライ級チャンピオンのニーニョである。今回は6月に手に入れたタイトルの初防衛戦として、来日経験もあるバレラを迎える。井岡はニーニョのどこを突けばチャンスが広がるのか、どの点に注意しなければいけないのか――そんな観点から試合を見るのも一興だろう。
ニーニョは35戦29勝(11KO)3敗2分1無判定の戦績を残している34歳の右ボクサーファイター。4年前には全盛期のブライアン・ビロリア(アメリカ)を破ってWBCタイトルを獲得した実績も持つ実力者だ。現在のベルトはロデル・マヨール(フィリピン)から奪ったもので、いわば第2次政権といえる。中間距離でのやりとりから飛び込んで左右を打ち込む戦闘スタイルの持ち主。キャリアは足掛け16年におよび、強豪との対戦経験も豊富だ。
一方のバレラは4年前に来日して新井田豊(横浜光)の持つWBA世界ミニマム級タイトルに挑戦したのをはじめ、過去に4度の世界挑戦を経験している25歳のサウスポー。まだ悲願を成就してはいないが、1年ごとに経験値は確実にアップしている。兄のミゲール・バレラ(元IBF世界ミニマム級王者)とともに兄弟チャンピオンになるためにも、5度目のチャンスをものにしたいところだ。
バレラにはサウスポーのアドバンテージがあるものの、ニーニョは同じ左構えのファニト・ルビリャル(フィリピン)と2試合計20ラウンドを戦った実績もあり、大きな戸惑いはないはず。地元の利もあり、ここはチャンピオンがいかんなく実力を発揮するとみる。

Written by ボクシングライター原功

WBCシルバー・S・ライト級王座決定戦

エリック・モラレス

元3階級制覇チャンピオン

エリック・モラレス

(メキシコ)

元英連邦ライト級チャンピオン

ウィリー・リモンド

(イギリス)

  • みどころ

元3階級制覇王者の復帰2戦目 元世界ランカー相手に存在感示せるか

「エル・テリブレ」(恐怖の男)として知られ、90年代後半から2000年代にかけて一時代を築いたモラレスは3年前、4連敗を喫したのを機に一線を退いていた。しかし、今年3月、元WBA世界ライト級王者ホセ・アルファロ(ニカラグア)を下して戦線復帰。これがカムバック2戦目となる。
モラレスは55戦49勝(34KO)6敗の戦績が示すとおりの強打者で、またタフ男としても知られる。34歳になったが、メキシコ初の4階級制覇に向けて意欲は旺盛だ。今回の出来によって今後の展望が開けるとあって、高いモチベーションを持って地元のリングに上がるはずだ。
対するリモンドは35戦33勝(8KO)2敗のレコードを残している31歳。世界戦の経験はないが、EU欧州タイトルや英連邦のタイトルを獲得した実績を持っている。4年ほど前にはWBOランキングでライト級10傑に名を連ねたこともある。3年前にはアミール・カーン(イギリス=現WBA世界S・ライト級王者)に英連邦タイトルを奪われたが、以後は5連勝と復調している。
好戦績のリモンドを侮ることはできないが、ここは攻撃力や経験値で勝るモラレス有利とみるのが妥当な線だろう。勝利はもちろんのこと、内容が問われることになりそうだ。

Written by ボクシングライター原功

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