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みどころ・試合内容 / 2009年11月9日放送

みどころ・試合結果

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11月9日放送

[191ch]11月9日(月)よる9:00  [191ch][再]11月10日(火)午前10:05 [193ch]11月13日(金)午前11:40

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怒涛のビッグマッチ タイムリーオンエア!
大巨人ワルーエフに豪腕ヘイが挑む!

WBA世界ヘビー級タイトルマッチ

ニコライ・ワルーエフ

WBA世界ヘビー級チャンピオン

ニコライ・ワルーエフ

(ロシア)

No Photo

元3団体統一世界クルーザー級チャンピオン

デビッド・ヘイ

(イギリス)

  • みどころ
  • 試合内容

史上最巨人王者 VS 英国の破壊王 最重量級に「チェンジ」は起こるか!?

「最近のヘビー級の試合は退屈で仕方ない。俺が参入してファンにKOの醍醐味を教え、人々の興味を惹きつけてみせる」――1年前、ヘイはそう宣言してクルーザー級の3団体王座を放り出してヘビー級に転じた。身長191センチ、体重97.5キロ(08年11月のモンテ・バレット戦)。いまの最重量級ではレギュラー・サイズの挑戦者は、ヘビー級に革命を起こすことができるのだろうか。
ヘイはアマチュアの世界選手権(01年)で銀メダルを獲得後、02年にプロデビュー。英国タイトルや欧州タイトルを手中に収めた後、07年にジャン・マルク・モルメク(仏)を逆転 TKOで破ってWBA&WBC世界クルーザー級タイトルを獲得。昨年3月、WBOチャンピオンのエンゾ・マカリネリ(英)との統一戦でも豪快な2回TKO勝ちを収め、3団体統一を果たした。
ヘビー級転向後は元世界タイトル挑戦者のバレットを5回TKOに下したが、以来、試合をしないまま1年が経ってしまった。6月に予定されたIBF&WBO王者ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)への挑戦を自分の負傷で流し、9月にセットされかかったWBC王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)戦も蹴ったためだ。
ヘイは23戦22勝(21KO)1敗の戦績からも分かるように、相手に積極的にアプローチしていって強引に攻め落とすファイター型。クロス気味に放つ右が決め手だ。強打の反面、自身も耐久面で課題を抱えており、これまでも何度かトラブルに陥ったことがある。自分にとって有利であれ不利であれ、常にエキサイティングな状況をつくりだす選手といえる。
そんな危険な挑戦者を迎えるワルーエフは、身長2メートル13センチ、体重145キロ〜150キロという史上最長身、最重量の世界チャンピオンである。ヘイよりも身長で22センチ、体重では45キロ〜50キロ程度重いことになる。
これだけの巨体をもちながらワルーエフは俊敏とはいえないながらも決して鈍重ではない。丹念に左ジャブを突いておいて機を見て右に繋げるオーソドックスの戦闘スタイルを身につけている。相手にとって最も厄介なのは長い左といえよう。サイズの違いがそのまま射程距離の差となっているからだ。また、体の大きさは耐久面でもプラスに作用している。大巨人攻略がいかに難しいか。それは、過去52人が挑んで、成功したのがルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)だけというデータでも分かるだろう。
ヘイは“2人目”になれるのか。この挑戦者がヘビー級に「チェンジ」をもたらすとしたら、スピードの利を生かした戦い方をしたときであろう。大巨人の正面に留まらず、前後左右に揺さぶりながら飛び込み、右ストレート、フック、アッパーを叩き込めるかどうか。
賭け率は2対1でヘイ有利と出ているが、これは期待度をこめたものと思われる。ワルーエフが挑戦者を一蹴するのか。それともヘイが大木をなぎ倒すのか。KO決着は必至だ。

Written by ボクシングライター原功

ビタリ・クリチコ

ビタリ・クリチコ

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA:ニコライ・ワルーエフ(ロシア)
WBC:ビタリ・クリチコ(ウクライナ)
IBF:ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBO:ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)

歴史的にみてヘビー級の長いアメリカ支配が幕を下ろしたと思ったら、旧ソ連圏選手の時代が到来した。3人の現王者だけでなく、各団体のランキングを見ても旧ソ連、東欧勢の名前が目立つ。
そんななか、ここにきてエディ・チェンバース、ケビン・ジョンソンのアメリカ勢がクローズアップされている。ジョンソンは12月にビタリへの挑戦が決定。サミュエル・ピーター(ナイジェリア/米)を破っているチェンバースも遠からずタイトルに挑むことになるはずだ。ともにパワーの点で物足りなさはあるが、王国復活に期待がかかる。

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ヘビー級に新風を吹き込めるか、元3団体統一クルーザー級王者のデビッド・ヘイ

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身長213cm体重143kg、“ロシアの大巨人”ニコライ・ワルーエフが入場

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身長差22cm体重差45kgの体格差をヘイは克服できるのか!?

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序盤、ヘイがスピードでワルーエフを圧倒する

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5回、ヒットアンドアウェイを繰り返すヘイ

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7回、ワルーエフも反撃に出る

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7回、ヘイの右アッパーがワルーエフを捉える

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8回終了、ダメージはないが覇気のない表情のワルーエフ

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9回、ヘイの右ストレート。終盤になってもヘイ優勢は変わらず

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12回、ヘイがこの試合一番の左フックを放つ

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ついに“大巨人”がよろめいた

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ラッシュをかけるヘイ。勝利は目前だ

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試合終了、うなだれるワルーエフの背中が結果を物語る

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スコアは2-0(116-112、116-112、114-114)。ヘイが喜びを爆発させる

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2階級制覇を果たしたヘイ。次の標的はクリチコ兄弟だ

Written by ボクシングライター原功

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