2013.6.19 ファイナルの模様を現地からお届け!
佐々木クリスのUSAレポート2013 #15
どうも〜!現地マイアミからお届けしてます!佐々木クリスです!いやー、Game6は夢の様な試合だった。色んな試合を観てきたが、想像を遥かに越えた内容に未だ思考が追いついていない。息をするのも忘れてて、先ほどやっと呼吸を取り戻したばかりです(笑)きっと寿命も3年は縮まったと思う…
みなさんも観てましたよね?信じられますか?シュートが決まる度に席から落ちそうになった。4Qぐらいから試合終了までは、伝わるかなぁ、伝わってくれ!漫画スラムダンクの最終巻みたいだった!セリフも何にも無い。ただひたすらに勝利へ突き進む男たちとそれを見守る観衆。
最高のエンターテイメント。観衆も大切なキャスト。
1番好きな選手はレイ・アレンで、バードマンも好きな少年は特製のタトゥーシャツとアレンのジャージで応援。モヒカンもバッチリ!
右斜め前のキャップをかぶった兄ちゃんは間違いなく試合を通して1度も座ってない。ゲーム終盤には「おい、そこ声出てないぞ!」「そっち!そっち!騒げ!」色んな方向に指差しながら応援団長気分。
「あなた達ちょっと静かじゃない?私オーストリアから来てもっと騒ぎたいのに〜。え?メディア?そう、一緒に騒いでよ〜。」これは後ろのお姉さんの言葉。
相手選手がエアーボール(リングに当たらないシュート)すれば、"Air Ball, Air Ball"さらに選手を精神的に揺さぶろうと合唱。
バードマンがルーズボールで客席に飛び込めばみんなで讃える。
ザ・ホワイト・ストライプスの曲を使った合唱もレポートで紹介しましたよね?今日が1番大きかった。
片足のスニーカーが脱げていたマイク・ミラーが3Pを沈め、ヘッドバンドを接触で失ったレブロンがダンカンをブロックし、そのままの攻撃で得点した時は、驚きと喜びが入り混じった大歓声。色んな意味で「封印が解かれた!」そう思った。
封印じゃなければ、魔法がかかった感じ。それもアリーナ全体に。
しかし、それも束の間。トニー・パーカーの連続得点に歓喜したのはアリーナのスパーズベンチ斜め左後方の一角に集まったスパーズファンだけ。レブロンが大事な場面で2度もターンオーバーを犯すと、流石に魔法が切れたかと諦めて出口へ向かう観衆も少なくなかった。(ちょっと薄情だなと思った…)
無理もない。僕も確率的に"ない"と思ってた。が、レブロンが3Pを沈めるとお客さんは奇跡を信じ始めた。
今日もオールラウンドな活躍でスパーズを影ながら支えてきたレオナルドが、キャリアで最も大きな意味を持つフリースロー2本のうち1本外すと、更に期待感が漂う。
残り19秒からの攻撃。レブロンのシュートが外れ、長く弾んだボールはボッシュの元へ、ボッシュは3Pラインの外にいたレイ・アレンにさばき…
この19秒、スラムダンクで10ページ分。もちろんセリフ無し。もはや僕の耳にはお客さんの声も聞こえないぐらいの衝撃。きっと中原さんも東京のスタジオで叫んでましたね〜
それを考えると、このアレンのシュートが決まった瞬間世界中で何人が叫んだのだろうか…
魔法は切れていなかった!
"Witness MIAMI" 「マイアミよ目撃せよ」レブロン・ジェームスをスポンサーするNIKEが掲げるスローガン。試合途中に帰った1割ほどのファン(笑)を除くアリーナの観衆+世界中のNBAファンが生き証人となった。ついにGame7までもつれた2013NBAファイナル。今シーズン最後の試合、引き続き歴史の証人として結果を見届けよう!あと1年ぐらいは寿命が縮まろうが関係ない。
チャンピオンシップゲーム。戦術云々じゃない。Game6もスパーズの勝ちゲームだったはず。注目は試合開始からレブロンがあえてヘッドバンドを外してプレーするか?この1点、この1点のみ。だってその方が良かったでしょ?(笑)
あとの結果はバスケの神様に任せよう。トロフィーはひとつしかない…Stay locked right here at WOWOW!
現地レポート一覧へ>>
プレーオフ2013トップへ>>