ヒューストン・ロケッツの中国人センター、ヤオ・ミンが現役引退を決断したという報道について、直接事情を知っているという人物が現地10日にインタビューに応じた。

　ヤオの引退については、米国の大手ポータルサイトが運営する『ヤフースポーツ』が第一報を伝えた。その人物の話によると、ヤオも同選手の代理人もリーグ側に引退の意思を伝えていないという。リーグもまた、引退を決定づける書類をヤオから受け取っていないと語っている。

　ヤオは度重なる故障のため過去2シーズンでは試合出場がわずか5試合。契約は昨季で満了したものの、今季もロケッツでプレーすることを願っていた。しかしその情報筋によれば、ヤオは9月で31歳になることもあり、今後の負傷とそれに続くリハビリのリスクが大きすぎると考えていたという。

　情報筋は「彼が復帰する見込みはない。彼の体はもう無理なんだ。もし再びプレーしたら、またけがをする危険性がある。ヤオはもう手術をしたいと思っていない。彼のキャリアは終わったんだ」とメールで説明した。

　なお、ヤオは20日に上海で記者会見を開き、今後の予定について発表する。現時点では本人の口から引退は語られておらず、ヤオのアメリカでの代理人のひとりであるジョン・ホイジンガ氏もヤオのプライバシーを尊重して口をつぐんでいる。

　ホイジンガ氏は、「彼はとても一生懸命にやってきた。多くのことに耐え、多くの人たちのためにたくさんの重荷を背負ってきた。今彼は、自分の望むようなやり方でこのことを進めたいと思っているのだと思う」と語っている。（STATS-AP）

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