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みどころ・試合内容 /
2015年5月25日 放送

みどころ・試合結果

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逆転KO男アンディー・リーが31戦全勝のクィリンを迎え初防衛戦に挑む!

WBO世界ミドル級タイトルマッチ

アンディー・リー

WBO世界ミドル級チャンピオン

アンディー・リー

(アイルランド)

ピーター・クィリン

前WBO世界ミドル級チャンピオン

ピーター・クィリン

(アメリカ)

>> 試合結果 <<
引き分け
>> 試合結果 <<
2-0 ダニー・ガルシア の判定勝ち
  • みどころ

波に乗る逆転KO王者 VS 実力派の前王者
オッズは5対2でクィリン有利

戴冠試合を含め逆転KO勝ちで勢いづく王者のリーと、かつての王座保持者クィリン。序盤からスリルに富んだエキサイティングな攻防が期待できるカードだ。
サウスポーのリーは昨年6月、ジョン・ジャクソン(バージン諸島)との世界ランカー対決で初回に痛烈なダウンを喫して劣勢を強いられたが、5回にカウンターの右フック一発で逆転KO勝ち。それが幸運を呼んだのか、12月にはWBO王座の決定戦に出場するチャンスが舞い込んだ。最優先挑戦権を有していたマット・コロボフ(ロシア/アメリカ)の相手に抜擢されたものだが、リーは引き立て役とみられていた。オッズも3対1のオッズでコロボフ有利と出ていたほどだ。案の定、5回までは50対45(二者)、48対47でジャッジ三者ともコロボフがリードしていた。ところが6回、またもリーは右フック一撃で形勢を逆転。グロッギーのコロボフを追い込み、レフェリー・ストップに持ち込んだのである。ドラマチックな戴冠劇だった。
この2試合に代表されるように、リーは右フックという決め手を持ったサウスポーの長身(188センチ)強打者で、試合は常にスリリングだ。ジャクソン戦のように自らがキャンバスを這うこともあるが、それもまたリーの魅力といえるだろう。
足跡もスター性に富んでいる。アイルランド人の両親のもとにイギリスで生まれ、兄とともに8歳でボクシングをスタート。03年には世界選手権にも出場している。このときはカザフスタン代表のゲンナディ・ゴロフキンと対戦してポイント負け、入賞を逃している。
アイルランド代表として出場した04年のアテネ五輪では、1回戦でアルフレド・アングロ(メキシコ)にポイント勝ち。2回戦でハッサン・ヌダム・ヌジカム(カメルーン)に敗れている。06年にプロ転向を果たし、ここまで36戦34勝(24KO)2敗の戦績を残している。戴冠前の14年春にはWBA王座に挑戦する計画が浮上したが、ゴロフキンの父親が亡くなったため実現しなかった。
これに対しキューバ人の父親を持つクィリンは、フロイド・メイウェザー(アメリカ)と同じアメリカのミシガン州グランドラピッズで生まれ育った。アマチュアで8戦したあと05年にプロに転向。ニューヨークをベースに白星を重ね、12年6月には元世界王者ロナルド・ライト(アメリカ)にも勝利を収めて株を上げた。ヌジカムから6度のダウンを奪ってWBO王座を獲得したのは、その4ヵ月後のことだった。3度の防衛後、コロボフ戦が義務化され興行権入札まで行われたが、摩擦の生じたプロモートの問題から約1億5000万円の報酬を蹴って王座を返上した経緯がある。よって、今回はベルトを取り戻すための試合でもある。

クィリンはスピードとパワーを兼ね備えたオーソドックス・スタイルの強打者で、潜在的な能力は高いものがある。ディフェンス面や耐久力に課題を抱えてはいるが、経験を積むたびに改善の傾向にある。
受けに回ることがあるリーと、スピードに定評のあるクィリンという組み合わせだけに、後者有利の予想が多い。オッズも5対2で挑戦者有利と出ている。クィリンがスピードを生かして着々とポイントを積み重ねていくという見方がある一方、リーの右フックが試合を支配、あるいは決めてしまう可能性もある。リーの右フック、クィリンの右ストレートに要注目だ。

 


Written by ボクシングライター原功

ミドル級トップ戦線の現状

WBA SC:ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBA  :ダニエル・ジェイコブス(アメリカ)
WBA暫定:クリス・ユーバンク・ジュニア(イギリス)
WBC  :ミゲール・コット(プエルトリコ)
WBC暫定:ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
IBF   :空位
WBO  :アンディー・リー(アイルランド)

つい3年ほど前まではセルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)がミドル級の主で、体重が同一と仮定した場合の「パウンド・フォー・パウンド」でも上位にリストアップされていたほどだ。ところが、そのマルチネスは膝の故障や年齢からくる衰えが顕著になり、昨年6月のミゲール・コット(プエルトリコ)戦で4度のダウンを喫して10回TKO負け。いまはゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)がそのコットをも凌ぐ評価を得てミドル級最強の称号を手にしている。やや水があいた状態でコットが追い、さらにWBO王者アンディー・リー(アイルランド)、WBAレギュラー王者のダニエル・ジェイコブス(アメリカ)がついているという状態だ。
ただし、今年に入ってWBAの暫定王座を獲得したクリス・ユーバンク・ジュニア(イギリス)や、WBO王座への指名挑戦権を持つビリー・ジョー・サンダース(イギリス)、IBF王座決定戦に出場する予定のデビッド・レミュー(カナダ)、そしてゴロフキンに挑むウィリー・モンロー・ジュニア(アメリカ)、さらには5月1日にプロ7連勝(5KO)を飾った村田諒太(帝拳)のように、若く才能のある選手の台頭も目立っており、この1、2年で再び勢力図が大きく変わる可能性もある。