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みどころ・試合内容 / 2012年11月3日放送

みどころ・試合結果

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東北復興チャリティーイベント ダブル世界タイトルマッチ

WBC世界バンタム級タイトルマッチ

山中慎介

WBC世界バンタム級チャンピオン

山中慎介

(帝拳)

トマス・ロハス

元WBC世界S・フライ級チャンピオン

トマス・ロハス

(メキシコ)

>> 試合結果 <<
7R TKO 山中慎介 の勝利
>> 試合結果 <<
2-1 五十嵐俊幸 の判定勝ち
  • みどころ

王者の左ストレートが炸裂か
ボディを攻めて終盤勝負の青写真

昨年11月6日に世界王座を獲得した山中にとっては在位1年を記念する防衛戦となる。戴冠試合では倒し倒されの激闘のすえ11回TKO勝ち。試合途中で場内の照明が消えるハプニングも含め、山中は貴重な体験をして経験値を上げている。1度目の防衛戦は今年4月のこと。3階級制覇を狙う世界的ビッグネーム、ビック・ダルチニャン(アルメニア/オーストラリア/アメリカ)に明白な判定勝ちを収め、総合力の高さをあらためてアピールしたものだ。「しっかりと仕留めないと……」と反省を口にした山中だが、パンチ力だけでなくスピード、足、スタミナなど多くのものを証明した試合だった。

1年前と異なることとして、年齢面で30歳になったほかに家庭を持ったことが挙げられる。今回も高いモチベーションを抱いて仙台のリングに上がることだろう。しかし、挑戦者が戴冠実績を持つ曲者ということで、決して楽観視は許されない。

そのロハスだが、年齢は山中よりも2歳上の32歳。プロのキャリアは16年と長い。試合数は山中(18戦16勝11KO2分)の3倍に相当する54戦(39勝26KO13敗1分1無効試合)をこなしている。世界戦だけでも河野公平(ワタナベ)、名城信男(六島)から挙げた2勝を含め7試合を経験している(5勝2KO2敗)。
ロハスは山中と同じサウスポーだが、戦闘タイプは異なる。173センチの長身から積極的かつ執拗に左右のパンチを繰り出し、中間距離での戦いを好む傾向がある。著名選手との対戦が多いため敗北も13を数えるが、KO負けは5階級制覇王者ホルヘ・アルセ(メキシコ)とダルチニャンに喫した2度だけ。これは単にタフというだけでなく、芯を外すことに長けている証左ともいえよう。

決め手の左ストレートだけでなくパンチのスピードや勢い、踏み込みの速さなどで勝る山中有利は動かしがたい。ボディ攻撃で相手の動きを止め、中盤から終盤にかけてヤマをつくる可能性が最も高いと思われる。山中自身も「上下の打ち分けで崩し、終盤にはKOを狙う」と話している。その一方でロハスの変則リズムや手数にごまかされないよう注意する必要はあるだろう。巧者ロハスの攻め手を摘むためにも早めの仕掛けが有効と思われる。

 


Written by ボクシングライター原功



アンセルモ・モレノ

アンセルモ・モレノ

バンタム級トップ戦線の現状

WBA SC:アンセルモ・モレノ(パナマ)
      休養:亀田興毅(亀田)
      暫定:ウーゴ・ルイス(メキシコ)
WBC:山中慎介(帝拳)
IBF:レオ・サンタ・クルス(アメリカ)
WBO:空位 ※プンルアン・ソー・シンユー(タイ)

幽霊の異名を持つオングラン王者アンセルモ・モレノ(パナマ)が実績で頭ふたつほどリードしている。このサウスポーのテクニシャンは相手の持ち味を封じることに関しては天才的だ。昨年、ゴールデンボーイ・プロモーションズと契約を交わして話題になり、この11月には1階級上のWBC世界スーパー・バンタム級王者アブネル・マレス(メキシコ/アメリカ)に挑戦することが決まっている。
WBAの休養王者・亀田興毅(亀田)と暫定王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)は12月4日に大阪で対戦することになっている。勝者が正規王者昇格ということになりそうだ。

IBF王者レオ・サンタ・クルス(アメリカ)は21戦20勝(11KO)1分と無敗を誇る。9月には元王者エリック・モレル(プエルトリコ/アメリカ)との打撃戦を制して株を上げている。このまま勝ち進めば遠からず山中との統一戦も計画に上りそうだ。
ランカー陣では新たなメキシコの倒し屋フリオ・セハに注目したい。11月に20歳になるセハは21戦全勝(19KO)の快進撃を続行中。どの団体の王座に挑戦することになるのか、今後に要注目だ。
日本のジム所属のマルコム・ツニャカオ(フィリピン/真正)、亀田和毅(亀田)、ロリー松下(フィリピン/カシミ)、岩佐亮祐(セレス)らも挑戦のチャンスをうかがっている。


WBC世界フライ級タイトルマッチ

五十嵐俊幸

WBC世界フライ級チャンピオン

五十嵐俊幸

(帝拳)

ネストール・ナルバエス

WBC世界フライ級9位

ネストール・ナルバエス

(アルゼンチン)

  • みどころ

隣県で迎える鬼門の初防衛戦
五十嵐のスピードと技巧にアドバンテージ

五十嵐は今年7月、酷暑のなか強打のソニー・ボーイ・ハロ(フィリピン)と打撃戦を展開、チャンスとピンチが交互に訪れる白熱戦を判定で制して王座を獲得。これが3ヵ月半の期間をおいて迎える初防衛戦となる。

五十嵐は高校、大学を通じてアマチュアで88戦(77勝16KO、RSC11敗)の戦績を残し、04年のアテネ五輪にも出場した実績を持つ。スピードとテクニックを生かしたサウスポーのボクサーファイター型で、最近は接近戦でも逞しさを発揮するようになった。
戴冠試合となったハロ戦では窮地もあったが、その都度パンチを打ち返し、負けん気の強さとタフネスも見せつけたものだ。決め手は左のストレートだが、ボディ攻撃も巧みだ。戦績は18戦16勝(10KO)1敗1分。

挑戦者のナルバエスは22戦19勝(9KO)2分1無効試合と無敗をキープしている30歳。昨年4月にWBC中南米フライ級王座を獲得した実績を持っているが、それよりも「オマール・ナルバエスの弟」としての知名度の方が高い。兄オマールはフライ級、スーパー・フライ級のWBO王座2階級制覇の実績をもっており、アルゼンチンでの知名度は抜群といわれる。ネストールはそのオマールの弟なのである。五十嵐に勝てば兄弟世界王者となるだけに、モチベーションは高いものがあるはずだ。

ナルバエスは比較的左右のガードを高く上げたスタイルからワンツーで攻めてくるオーソドックス型といえる。重心が後方に残りがちなこともありパンチの破壊力は平均の域を出ないが、直近の8戦では7KOを記録しており、自信を増しているはず。右には注意が必要だろう。ディフェンスはスウェーやブロックなど多彩で巧みだ。総じて攻防のバランスが良い選手といえる。

スピードとステップワーク、細かなテクニックでは五十嵐が上回っており、王者有利とみて問題はないだろう。スピードで圧倒する可能性もある。守りながら機を見て攻勢に出るナルバエスのボクシングを早い段階で見切ることができれば、中盤から終盤にヤマをつくることも可能だろう。

 


Written by ボクシングライター原功



ブライアン・ビロリア

ブライアン・ビロリア

フライ級トップ戦線の現状

WBA:エルナン・マルケス(メキシコ)
    暫定:ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)
WBC:五十嵐俊幸(帝拳)
IBF:モルティ・ムサレーン(南アフリカ共和国)
WBO:ブライアン・ビロリア(フィリピン/アメリカ)

北米、南米、アフリカ、そしてアジアと王者が世界各地に散っている。このなかで「タイソン」の異名を持つWBA王者エルナン・マルケス(メキシコ)と、「ハワイアン・パンチ」ブライアン・ビロリア(フィリピン/アメリカ)が11月に統一戦で拳を交える。強打者同士のスリリングな試合になることは間違いない。五十嵐が防衛を重ねていけば、遠からず統一戦の話も持ち上がるはずだ。

ランカー陣では、五十嵐対ナルバエスの勝者に挑戦を狙う元WBC世界ライト・フライ級王者エドガル・ソーサ(メキシコ)が実績でトップを行く。このほか前王者ソニー・ボーイ・ハロ、OPBF東洋太平洋王者ロッキー・フェンテス、ミラン・メリンド、フロイラン・サルダールらフィリピン勢が元気だ。12月に復帰戦に臨む元世界ライト・フライ級王者ジョバンニ・セグラ(メキシコ)にも注目したい。