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みどころ・試合内容 / 2012年3月25日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

リングの大王 VS 南米の怪物
テクニックとパワーの勝負

何のタイトルもかからないのが不思議なほどの好カードだ。アレキサンダーとマイダナは本来ならば世界タイトル戦のリングで対峙するレベルの選手同士。なんとも豪華な10回戦である。


アレキサンダーは13人兄弟姉妹のひとりとしてセントルイスで生まれ育ち、7歳のときにケビン・カニンガム・トレーナーの下でボクシングを始めた。「タフで貧しい環境下だったので、いつか俺が家族を裕福にしてやるんだと思ってグローブを手にした」と話している。アマチュアで310戦以上こなし、負けたのは10回だけ。アテネ五輪の米国内予選でロック・アレンにタイブレークのすえ敗れたのを機に17歳でプロ転向を果たした。以来、23戦22勝(13KO)1敗の戦績を残している。サウスポーのボクサーファイター型で、技巧派の強打者のカテゴリーに入る。


09年8月にWBC世界S・ライト級タイトルを獲得し、翌10年3月にはIBF王者だったファン・ウランゴ(コロンビア)に8回TKO勝ちを収めて2団体の王座統一を果たしている。その試合ではインサイドからのアッパーでダウンを奪うなど能力の高さを印象づけ、アンドレアス・コテルニク(ウクライナ)との防衛戦では手数とフットワーク、スタミナで判定勝ちを収めている。WBO王者ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)には敗れたが、昨年6月にはルーカス・マティセ(アルゼンチン)に競り勝ち、底力のあるところを見せた。昨年になってドン・キング・プロダクションズを離れ、自ら「ザ・グレート・プロモーションズ」を設立。ゴールデン・ボーイ・プロモーションズと提携して今回の試合を迎えた。


一方のマイダナは現在のWBA世界S・ライト級王者である。15歳のときにボクシングを始め、03年のアマチュア世界選手権では準々決勝進出を果たしている。アテネ五輪出場を目指したが、米大陸予選の準決勝で奇しくもロック・アレン(アメリカ)にポイント負けを喫し夢を断たれた。


04年6月にプロ転向を果たし、これまで33戦31勝(28KO)2敗の戦績を残している。09年6月にWBA暫定タイトルを獲得し、3度防衛。正王者アミール・カーン(イギリス)との統一戦ではダウンを喫して判定負けを喫したが、終盤にはダウン寸前に追い込むなど見せ場もつくった。現在のタイトルは昨年4月、エリック・モラレス(メキシコ)との王座決定戦を制して手に入れた。


頑丈な体を利して前進、中近距離からハンマーのような左右を叩きつけて相手を潰す無骨なファイター型で、3ラウンド以内のKO勝ちが22回という速攻型でもある。


今回は階級を上げるアレキサンダーに合わせて147ポンド(約66.6キロ=ウェルター級)での試合となる。アレキサンダーはデビューから11戦連続、マイダナもキャリアの前半で14回もウェルター級の体重で戦っていることを考えると、条件は五分か。身長やリーチなど体格面にも大差はない。


スピードとテクニックで勝るアレキサンダーにはサンスポーのアドバンテージもあり、それが17対11という賭け率にも表れている。足を止めずに前後左右に動きながら戦えば大きなトラブルを避けることは可能と思われる。そんな展開に持ち込めばポイントを掠め取って判定勝ちというラインが見えてくる。


マイダナはいつものように正面突破を狙うはずだ。ごりごりと押し込んで距離を潰し、至近距離から重々しい左右を叩きつけることができればKO勝ちが見えてくる。


序盤から距離を巡る激しい主導権争いが展開されそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

マニー・パッキャオ

マニー・パッキャオ

ウェルター級トップ戦線の現状

WBA:ビアチェスラフ・センチェンコ(ウクライナ)
WBC:フロイド・メイウェザー(アメリカ)
IBF:空位
WBO:マニー・パッキャオ(フィリピン)

マニー・パッキャオ(フィリピン)、フロイド・メイウェザー(アメリカ)という現代を代表するスーパースターの並走が続いているが、期待される直接対決はなかなか実現しない。メイウェザーは5月5日(日本時間6日)に1階級上のWBA王者ミゲール・コット(プエルトリコ)と対戦。パッキャオは6月9日(日本時間10日)に1階級下のWBO王者ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)と対戦が決まっている。
ランカー陣では26戦全勝(19KO)のマイク・ジョーンズ(アメリカ)の存在が目を引く。パッキャオ対ブラッドリーの前座で元王者ランドール・ベイリー(アメリカ)とIBFの王座決定戦が決まっており、次のスターとして期待されている。
6月23日(日本時間24日)のビクター・オルティス(アメリカ)対アンドレ・ベルト(アメリカ)の再戦も興味深い。昨年4月の初戦は双方2度ダウンする激闘だっただけに、リマッチも大きな注目を集めそうだ。
パッキャオとの4戦目を狙ってウェルター級参戦の機会をうかがうファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)、今回のアレキサンダーとマイダナ、さらにライト級から転向が計画されているロバート・ゲレロ(アメリカ)と、個性豊かなタレントが揃っている。しばらくは目が離せないクラスといえる。


  • みどころ

メイウェザーの再来 VS 無敗のプリンス
粟生、内山のライバル王者の初防衛戦

130ポンド(約58.9キロ)を体重上限とするS・フェザー級は現在、WBAで内山高志(ワタナベ)、WBCで粟生隆寛(帝拳)が王座に君臨している。その同じ階級のWBO王者ブローナーが、指名挑戦者ペレスを相手に初防衛戦に臨む。日本の2王者との対戦シミュレーションをしながらブローナーの試合を見ることをオススメしたい。


ブローナーは10歳になる前に双子のアンドレとともにジムに行ってボクシングを始めた。2005年のジュニア五輪で準決勝進出を果たすなどアマチュアで活躍後、08年5月にプロ転向。以来、昨年11月の戴冠試合を含めて22戦全勝(18KO)をマークしている。特筆すべきは最近1年の活躍だ。昨年3月に元世界王者で当時世界1位だったダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)に10回判定勝ちを収め、6月には世界上位ランカーのジェイソン・リッツォー(アメリカ)に衝撃的な初回TKO勝ち。11月にはリッキー・バーンズ(イギリス=現WBO世界ライト級王者)への指名挑戦が決まったが、王者がブローナーとの対戦を回避して王座を返上してしまった。すでにブローナーの評判はそれほど高かったのだ。


スピードと強打を生かした独創的なボクシングはフロイド・メイウェザー(アメリカ)に例えられることが多く、自身も「メイウェザーの再来」というコピーを気に入っていると伝えられる。


挑戦者のペレスも前評判は高い。58戦53勝5敗のアマチュア戦績を残し、05年にプロ転向。これまでWBC・USNBC・S・フェザー級王座やNABO北米王座などを獲得するなど26戦23勝(7KO)2分1無効試合という無敗レコードを誇る。2年前にはシェーン・モズリー(アメリカ)のトレーニング・キャンプに参加するなど、こちらも将来が期待されている。パワーは平均の域を出ないがスピードがあり、高い運動能力を備えている選手だ。


賭け率は11対2でブローナー有利と出ているが、まだ粗い面もあるだけに無欠の評価をするまでには至らない。スピードのあるペレスがそこを突けるかどうか。現在のブローナーの力を計るにはペレスは最適の相手といえる。この強敵を難なく退けるようだと、いよいよ手がつけられなくなりそうだ。


 


Written by ボクシングライター原功

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