25th

WOWOW

PC版

ご加入はこちら

[an error occurred while processing this directive] [an error occurred while processing this directive]

みどころ・試合内容 / 2012年7月8日放送

みどころ・試合結果

※マイ番組登録はこちらから

[an error occurred while processing this directive] [an error occurred while processing this directive]
  • みどころ

破竹の4階級制覇王者 VS 南アのマングース
ドネアに試練の大一番

今年2月、ウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)との王座決定戦を制して4階級目の王座を獲得したドネアが、今度は統一戦に打って出た。S・フェザー級までの6階級制覇を視野に入れているドネアだが、12対1というオッズ(賭け率)とは逆に、意外にリスクの高いカードといえる。

少年時代はいじめられっ子だったというドネアは兄グレンに刺激を受けて11歳でボクシングを始めた。家族で移住していたアメリカで16歳のときには全米ジュニア五輪で優勝。2000年の全米選手権でも優勝したが、シドニー五輪アメリカ代表選考会の決勝でブライアン・ビロリア(現WBO世界フライ級王者)にポイント負けを喫し、17歳での大舞台参加はかなわなかった。

86戦78勝(8KO、RSC)8敗のアマ戦績を残して01年にプロ転向。2戦目で敗れたものの以後は27連勝を飾っている。コミックのキャラクターにあやかって付けたという「フィリピーノ・フラッシュ」(フィリピンの閃光)の異名のとおり、スピードと強打を兼ね備えた万能型で、左右にスイッチする器用さも持ち合わせている。
フェルナンド・モンティエル(メキシコ)を倒した左フックが主武器だが、右ストレートも強い。インサイドからの左アッパーも巧みだ。

知名度や実績でIBF王者を大きく勝るドネアだが、ある意味では冒険マッチともいえる。相手のマセブラが178センチの長身選手だからである。07年7月にビック・ダルチニャン(アルメニア)を5回TKOに屠って世界のトップに躍り出て以降、ドネアはフライ級からS・バンタム級までクラスを上げて11戦(全勝8KO)をマークしているが、対戦相手はいずれも自分と同等か小柄な選手がほとんどだった。166センチのドネアに対し、最も背が高かった相手でもマヌエル・バルガス(メキシコ)の168センチだった。今回の相手マセブラは、それよりも10センチ大きいのである。

マセブラはシドニー五輪に南アフリカ共和国のフェザー級代表として出場するなど、アマチュアで105戦101勝4敗の戦績を残していると伝えられる。プロデビューの日がドネアと5日違いというのも面白い偶然といえよう。一見して脇の甘い構えから左ジャブを突き、右ストレートに繋げるボクシングを得意としている。パンチの引きやガードは緩慢に見えるが、それでいて31戦26勝(14KO)3敗2分という高い勝率を残しているのだから、相手にとっては見た目以上にやりにくいのかもしれない。最近の3年間でふたつの世界戦を含め6戦4勝(2KO)2敗の戦績を収めているが、判定勝負の試合は4試合ともジャッジの支持が2-1に割れている。適度にテクニカルで適度にラフなため、一方的に突き放すことが難しいのだろう。

そんな難敵を向こうに回し、ドネアはどんな戦いを見せるのか。スピードを生かしてインサイドに潜り込み、ボディ攻めから入るのがセオリーといえるが、はたして易々と距離を詰めることができるかどうか。マセブラの上背と長いリーチに戸惑っているうちにWBO王者が後手に回っているということも考えられる。
無類の強打者やテクニシャンとの対戦には慣れているドネアだが、今回は「未知との遭遇」ともいえるカードだ。これも難なく突破するようだと、いよいよ手がつけられなくなりそうだが…。

 


Written by ボクシングライター原功

西岡利晃

西岡利晃

S・バンタム級トップ戦線の現状

WBA :ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)
WBC名誉 :西岡利晃(帝拳)
WBC :アブネル・マレス(メキシコ)
IBF :ジェフリー・マセブラ(南アフリカ共和国)
WBO :ノニト・ドネア(フィリピン)

ギジェルモ・リゴンドー、西岡利晃(帝拳)、アブネル・マレス(メキシコ)、そしてノニト・ドネア(フィリピン)の4強時代といっていいだろう。
実績ではV7の西岡と4階級制覇のドネアが一歩先を行くが、最近のリゴンドーの圧倒的な勝ち方とマレスの充実ぶりをみると、4者の間には明確な差はないように見える。
興味深いのは、それぞれが全く異なったスタイルを持っている点であろう。五輪連覇のリゴンドーは静から動へのチェンジが唐突で、かつ左構えから繰り出すパンチは速くて強い。西岡はサウスポーの技巧派強打者で、頭脳派としての一面も持っている。ドネアとの対戦に強いこだわりを見せている。IBF王者マレスはテンポのいいボクシングをする万能型。パワーや経験値が上積みされると、さらに怖い存在になりそうだ。ドネアも万能型だが、相手に研究されてきたこともあり、ここ2戦はベスト・パフォーマンスから遠ざかっている。今回のマセブラ戦は冒険であると同時に、もう一段上のステージに上がるチャンスでもある。
ランカーでは、左ジャブの名手アレクサンデル・バクティン(ロシア)が挑戦の機会を待ちわびている。8月にはラファエル・マルケス(メキシコ)とウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)の元世界王者同士の直接対決が決まった。4階級制覇を狙うフェルナンド・モンティエル(メキシコ)、そのモンティエルに完勝したビクトル・テラサス(メキシコ)、さらには再起路線を歩む下田昭文(帝拳)、リコ・ラモス(アメリカ)にも注目したい。


[an error occurred while processing this directive] [an error occurred while processing this directive]