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みどころ・試合内容 / 2011年9月12日放送

みどころ・試合結果

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9月12日放送

[191ch][HV]9月12日(月) よる8:00  [191ch] [HV] [再] 9月16日(金) 午後0:00

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怒涛のビッグマッチ タイムリーオンエア!
クリチコ兄弟の兄ビタリ、元2階級制覇王者アダメクを迎え撃つ!

WBC世界ヘビー級タイトルマッチ

ビタリ・クリチコ

WBC世界ヘビー級チャンピオン

ビタリ・クリチコ

(ウクライナ)

トマス・アダメク

元2階級制覇チャンピオン

トマス・アダメク

(ポーランド)

  • みどころ

鋼鉄の拳 VS ポーランドの誇り
王者のパワーに挑戦者はスピードで対抗か

7月にウラディミール・クリチコ(ウクライナ)がデビッド・ヘイ(イギリス)に圧勝、WBAタイトルも吸収したことでクリチコ兄弟の天下は完全なものとなった。すなわちWBA、IBF、WBOの三つのベルトを弟のウラディミールが保持し、兄のビタリがWBC王座に君臨するという独占状態が完成したのである。ランカー陣を見渡しても、ふたりと互角に渡り合える可能性のある選手は皆無に等しい。今後は兄弟の天下がいつまで続くのかが最大の焦点になりそうな気配だ。
そんな中、今回の挑戦者トマス・アダメク(ポーランド)は最も警戒を要する相手といえるかもしれない。兄弟を攻略するカギといわれるスピードを備えているからだ。クリチコのパワー、アダメクのスピード。どちらが勝るのか――。
クリチコは7月に40歳の大台に乗ったが、衰えは見られない。4年ぶりの復帰となった08年10月のサミュエル・ピーター(ナイジェリア)以降の7試合をみても、8、9、10、12、10、12、1と比較的長いラウンドを戦っているが、スタミナや反射神経の不安はまったく感じさせなかった。すべての試合がワンサイドであったこともあるが、その総合的な戦力は落ちていないと判断していいだろう。
クリチコの武器はなんといっても202センチの長身から打ち下ろす右ストレートだ。決してスピーディーというわけではないが、左ジャブによるセッティングも巧みなため相手は被弾を避けられないケースが多い。左が巧みになった分、右に頼っていた30代前半時よりも戦術面で幅が出たともいえる。
そんな無敵王者に自ら挑戦を望んだアダメクは12年のプロキャリアを持つ34歳のポーランド人。世界選手権に出場するなど120戦(108勝)のアマチュア経験を経て99年にプロ転向。05年にWBC世界L・ヘビー級タイトルを獲得し、08年にはスティーブ・カニンガム(アメリカ)を3度倒してIBF世界クルーザー級タイトルも獲得、2階級制覇を成し遂げている。唯一の敗北はL・ヘビー級V3戦でチャド・ドーソン(アメリカ)に判定負けを喫したものだが、この試合でも痛烈なダウンを奪っている。
L・ヘビー級、クルーザー級時代はスピードとパワーが売りだったが、2年前にヘビー級転向後はもっぱらスピードと手数で勝負するケースが目立つ。クリス・アレオーラ(アメリカ)、マイケル・グラント(アメリカ)といった世界挑戦経験のある巨漢選手にもスピード勝ちしている。
しかし、大型化が目立つ現在のヘビー級にしては身長187センチ、リーチ191センチ、体重97~98キロとサイズの面で不安があることは否めない。クリチコよりも身長で15センチ、リーチで12センチ、体重も15キロ前後のハンデがある計算になる。
ただし、こうした体格面での不利は承知のうえでの挑戦だ。トレーニング・キャンプではクリチコに似た巨漢選手3人を相手にスパーリングを重ね、アダメクは自信を深めている。「クリチコがパワーで私を潰そうとしてくることは分かっている。だから私はスピードで対抗するつもりだ。スピード=パワーということを思い知らせてやるつもりだ」(アダメク)。
6対1のオッズ(賭け率)が示すとおりクリチコ有利は動かないところ。体格を利して追い込み、重量感のあるワンツーで中盤までに仕留めてしまう可能性も十分ある。
その一方でアダメクのスピードに番狂わせの可能性も感じる。挑戦者がサイドに回りながら忙しく出入りすることができればポイントをゲットしていくことはできるはず。問題は計画を遂行する勇気、スピード、スタミナということになるだろう。

Written by ボクシングライター原功

ウラディミール・クリチコ

ウラディミール・クリチコ

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA:ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBC:ビタリ・クリチコ(ウクライナ)
IBF:ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBO:ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)

10年以上前からクリチコ兄弟はふたつの夢を掲げていた。ひとつは兄弟同時世界チャンピオンになること、もうひとつは兄弟でヘビー級の世界王座を独占すること。最初の夢は08年10月に兄ビタリがWBCチャンピオンになった時点で成就し、ふたつ目の夢は今年7月、弟がWBA王座を吸収したときに現実のものとなった。兄弟にとって今後の最大の敵は時間(年齢)ということになるかもしれない。
アメリカ勢の不振が続く最重量級だが、その分、旧ソ連勢、ヨーロッパ勢の活躍が目立つ。その最たる存在がWBCとWBOで1位にランクされるアダメクだ。今回、ビタリに勝てばL・ヘビー級、クルーザー級に続く重量級3階級制覇となるだけに期待度と注目度は高い。
今後が楽しみなのが身長2メートルの巨漢パンチャー、ロバート・エレニアス(フィンランド=16戦全勝11KO)だ。まだ甘さは残しているが、攻撃力があるだけに面白い存在になりそうだ。

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