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みどころ・試合内容 / 2011年7月25日放送

みどころ・試合結果

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7月25日放送

[191ch]7月25日(月) よる8:00  [191ch][HV][再]7月29日(金) 午後0:00
※7/25(月)は標準画質での放送となります。

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メキシコの次期スター候補アルバレス、初防衛戦に臨む!

WBC世界S・ウェルター級タイトルマッチ

サウル・アルバレス

WBC世界S・ウェルター級チャンピオン

サウル・アルバレス

(メキシコ)

WBC世界S・ウェルター級3位

ライアン・ローズ

(イギリス)

  • みどころ

破竹の20歳の王者 VS 34歳のベテラン挑戦者
アルバレスのパワーが凌駕か

ここ数年来、メキシコは空前のボクシング・ブームといえる。国や自治体が積極的にイベントを奨励し、大手企業がスポンサーとして後方支援。テレビも競うようにして放送枠を確保。それに応えるように選手や関係者も発奮している。毎週末のようにメキシコ各地で世界戦が開催され、その結果、いまや主要4団体で常時20人前後の世界王者(暫定王者を含む)を抱えるまでになっている。日本が5人、イギリスが3人、アメリカでも13人という王者数を考えると、メキシコの突出した隆盛ぶりが分かるだろう。
そんななか、フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(WBC世界ミドル級王者)らとともにブームの牽引者ともいうべき存在が今回登場のアルバレスである。若干20歳ながら37戦のキャリア(36勝26KO1分)を持ち、今年3月には周囲の期待通り世界タイトルを獲得。いまや試合のたびに1万人規模の会場を満員にするスター選手に成長した。
生来の赤毛であることから親しみを込めて「カネロ」(シナモン=赤毛のこと)と呼ばれるこの青年は、13歳のときにボクシングを始め、20戦ほどのアマチュア経験後に15歳でプロに転じた。5戦目で引き分けた以外は綺麗に白星を並べてきた。まだニキビの残る童顔ながら戦い方は獰猛だ。重厚なプレッシャーをかけながら相手に肉薄し、破壊力のある右ストレート、返しの左フック、あるいはインサイドからのアッパー系のパンチでけりをつける好戦的なスタイルを持つ。外見とのギャップも20歳のチャンピオンの魅力といえよう。
そんな若いチャンピオンに挑むローズは、対照的な34歳のベテランだ。ローズがプロデビューした95年2月の時点では、アルバレスは5歳にもなっていない。
ローズは2年足らずでイギリスの国内チャンピオンになるなど出世は早かった。97年には21歳でWBO世界ミドル級王座決定戦に出場(オーティス・グラントに12回判定負け)。99年にも同暫定王座決定戦に出場(ジェイソン・マシューズに2回KO負け)と、頂点には立てなかったが若い時期に2度の世界戦を経験している。
早生型かと思われたローズだが、この選手が本領を発揮するのは30歳を超えてからだった。08年にS・ウェルター級のナショナル・タイトルを獲得し、WBCインターナショナル・タイトルやEBU欧州タイトルもコレクションに加えたのだ。目下5年間に10連勝(8KO)と絶好調だ。基本スタイルはサウスポーだが、折りをみながら右にスイッチすることもある変則型で、49戦45勝(31KO)4敗と力強さもある。
アルバレス人気もありオッズ(賭け率)は9対1で圧倒的にチャンピオン有利と出ている。いつものようにプレッシャーをかけて出て、上下にパンチを散らしながら攻め立て徐々にダメージを与えていくパターンになればアルバレスのKO防衛が見えてくる。反面、狡猾なローズの変則リズムに戸惑うようだと苦戦も考えられる。

Written by ボクシングライター原功

ミゲール・コット

ミゲール・コット

S・ウェルター級トップ戦線の現状

WBAスーパー:ミゲール・コット(プエルトリコ)
WBA:オースティン・トラウト(アメリカ)
WBC:サウル・アルバレス(メキシコ)
IBF:コーネリアス・バンドレイジ(アメリカ)
WBO:セルゲイ・ジンジルク(ウクライナ)

現時点でのこのクラスの主はコットだが、アルバレスが急追している。両者の成長&降下曲線はそう遠くない未来に交わることだろう。38歳のバンドレイジ、セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)に挑んで敗れた35歳のジンジルクに多くを望むのは酷だろうが、その分の期待がアルバレスの双肩にかかっている。メキシコのみならず世界的なスター選手に成長する可能性があるだけに、今後も要注目といえる。
このクラスはランカー陣も人材豊富だ。元暫定王者のアルフレド・アングロ(メキシコ)、12月にコットとの再戦に臨む「ティファナ・トルネード」アントニオ・マルガリート(メキシコ)、物議をかもす判定勝ちを収めたばかりのポール・ウィリアムス(アメリカ)、不運な敗北を喫したエリスランディ・ララ(キューバ)、次期チャンピオン候補のバーネス・マーティロスヤン(アメリカ)、さらに石田順裕も控えている。
また、ウェルター級のマニー・パッキャオ(フィリピン)やフロイド・メイウェザー(アメリカ)も、いつ参戦してもおかしくないだけに、しばらくは154ポンド(約69.8キロ)のクラスから目が離せない状況が続きそうだ。

WBO欧州S・ミドル級王座決定戦

前WBC世界S・ミドル級チャンピオン

ミッケル・ケスラー

(デンマーク)

WBO世界S・ミドル級5位

メディ・ブアドゥラ

(フランス)

  • みどころ

“バイキング・ウォリアー”の復帰戦
相手はWBO6位の難敵

3度の戴冠実績を持つケスラーの戦線復帰戦。「バイキング・ウォリアー」あるいは「北欧のヒットマン」の異名を持つケスラーは昨年4月、カール・フロッチ(イギリス)を下してWBC世界S・ミドル級タイトルを奪還。しかし、秋の防衛戦を前に眼疾のためタイトルを返上して療養に努めた。参戦していたスーパー・シックス・トーナメントも決勝リーグを前に離脱した。今回はそれ以来の実戦となる。185センチの長身を生かした正統派の強打者で、正確な左ジャブから繋げる右ストレートが切り札だ。
対するブアドゥラは25戦22勝(10KO)3敗のレコードを残している29歳。現在はWBO5位、IBF10位にランクされている。トップ戦線に打って出るのは初めてだが、4年前には現WBA世界ミドル級チャンピオンのゲナディ・ゴロフキン(カザフスタン)と対戦した経験もある(8回判定負け)。この3年間は負けなしの11連勝(6KO)で、フランスのナショナル・タイトルのほかIBFインターナショナル・タイトルやWBOインターコンチネンタル・タイトルもコレクションに加えている。
この試合をクリアすればロバート・スティーグリッツ(ドイツ)の持つWBOタイトルに挑戦という青写真もあるケスラー。どんな内容で復帰戦を飾るのか注目したい。

Written by ボクシングライター原功

WBC・USNBC・S・フェザー級王座決定戦

エイドリアン・ブローナー

WBA・WBO世界S・フェザー級6位

エイドリアン・ブローナー

(アメリカ)

ジェイソン・リッツォー

WBA世界S・フェザー級2位

ジェイソン・リッツォー

(アメリカ)

  • みどころ

危険な問題児 VS アメリカン・ボーイ
事実上の挑戦者決定戦を制するのは?

WBCの米国内タイトルがかかる試合だが、ブローナーがWBA6位、WBC9位、IBF15位、WBO6位、リッツォーがWBA2位、WBC4位、IBF3位、WBO7位という肩書を持っていることを考えると、事実上の世界タイトル挑戦者決定戦といってもいいだろう。
ブローナーは20戦全勝(16KO)という完璧なレコードを誇る21歳。THE PROBLEM(問題児、危険なヤツ)という物騒な異名を持つ俊英だ。今年3月には元WBO世界S・バンタム級王者でWBO世界フェザー級1位にランクされていたダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)に競り勝っている。比較的ゆったりした構えから瞬時に切り込む敏捷なボクサーファイター型だ。
一方のリッツォーは27歳。176センチの長身パンチャーで、8回KOで敗れはしたものの3年前にはロバート・ゲレロ(アメリカ)の持つIBF世界フェザー級タイトルに挑戦した経験を持っている。1年のブランクはあったものの、その後はNABF北米タイトルを獲得するなどコンスタントにリングに上がっていたが、ゲレロ戦の印象が強いためか陰の薄い存在に甘んじてきた。しかし昨年11月、転級を狙った当時のWBA世界S・バンタム級スーパー王者セレスティーノ・カバジェロ(パナマ)に判定勝ちを収め、ランキングとともに株を上げている。30戦28勝(21KO)2敗。
ともに自信を深めているだけに、序盤からKOを意識したスリリングな展開になりそうだ。ブローナーのスピードと運動能力、リッツォーの切れのあるパンチに注目だ。

Written by ボクシングライター原功