怒涛のビッグマッチ タイムリーオンエア!
元3階級制覇王者モズリー、再起戦で元王者モーラと激突!
ミドル級12回戦

元3階級制覇チャンピオン
シェーン・モズリー
(アメリカ)

元WBC世界S・ウェルター級チャンピオン
セルジオ・モーラ
(アメリカ)
3階級制覇の万能型 VS 執拗な「ラテン・スネーク」
元王者同士のサバイバルマッチ
5月に5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(アメリカ)との“スピード対決”に敗れたモズリーが、4ヵ月のスパンで再起戦に臨む。年齢(9月7日で39歳)から考えて時間があり余るほどあるわけではなく、またマニー・パッキャオ(フィリピン)がS・ウェルター級に参入してくるとあって、早めに戦線復帰を果たしておきたいという考えがあるのだろう。ここで存在感を示しておくことは再び大舞台に上がるための布石にもなる。
メイウェザー戦のモズリーは、相手をダウン寸前に追い込んだ2ラウンドの右2発を除けば持ち味を出せないまま終わったという印象が強い。しかし、これはモズリーに策がなかったというよりも、メイウェザーがより速く、より巧かったと分析すべきかもしれない。
もともとモズリーは攻防のバランスがよく、左右のパンチも破壊力がある。スタミナや耐久力という点でも申し分ない。経験値も高く、まだまだ最前線で活躍する力量を保っているとみていいだろう。
一方のモーラは、これが無冠になってから2度目の実戦となる。08年6月、バーノン・フォレスト(アメリカ)に番狂わせの12回判定勝ちでWBC世界S・ウェルター級タイトルを奪ったものの3ヵ月後のリマッチで敗退。その後、1年半のブランクを経て今年4月に再起したばかりだ。
身長はモズリーよりも8センチ大きい183センチ。その長身から執拗にパンチを繰り出し、いつの間にか自分のペースに引き込んでしまう軟攻派の選手だ。メキシコ系のアメリカ人ということで「ラテン・スネーク」の異名があるが、まさに蛇のような粘り強く執拗なボクシングがこの選手の特徴といえる。それは22勝(6KO)1敗1分という戦績からも想像できよう。
経験のみならず現有戦力を単純比較した場合、モズリーがほとんどの面で上を行っていると思われる。元3階級制覇王者がスピードを生かし、着々とポイントを積み重ねる姿を想像することは決して難しくないはずだ。チャンス時に一気に攻め落とすシーンが見られるかもしれない。
その一方で、モーラの懐の深いボクシングにモズリーが苦戦する可能性も決して低くはないように思える。これまでにモズリーはバーノン・フォレスト(アメリカ)やロナルド・ライト(アメリカ)のように手足が長く懐が深い技巧派に持ち味を封じられたことがある。攻めあぐねているうちに後手に回り、打開策を見出せないままズルズルと失点を重ねたための敗北だった。懐の深いモーラを相手に攻撃の糸口を探っているうちにペースを乱され、噛み合わせが甘いままラウンドを重ねるパターンも考えられる。
元チャンピオン同士のサバイバルマッチはモズリー有利には違いないが、展開しだいでは番狂わせもあり得る。
Written by ボクシングライター原功

マニー・パッキャオ
S・ウェルター級トップ戦線の現状
WBA:ミゲール・コット(プエルトリコ)
WBA暫定:石田順裕(金沢)
WBC:空位
IBF:コーリー・スピンクス(アメリカ)
WBO:セルゲイ・ジンジルク(ウクライナ)
チャンピオンの欄だけを見ると3階級制覇のコットが突出した存在感を示しているが、このクラスはむしろランカー陣の方が充実しているといえるかもしれない。
その筆頭は11月13日にWBCの王座決定戦に臨むWBO世界ウェルター級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)であろう。対戦相手のアントニオ・マルガリート(メキシコ)も再びスポットライトを浴びるところに戻ってきた。WBCから"名誉チャンピオン"ン称号を授かっているフロイド・メイウェザー(アメリカ)は、パッキャオ対マルガリートの勝者と来年5月に対戦する計画があると伝えられる。もちろんシェーン・モズリー(アメリカ)も主役のひとりとして忘れてはなるまい。
さらにポール・ウィリアムス(アメリカ)、"メキシコの闘犬"アルフレド・アングロ、カーミット・シントロン(プエルトリコ)といったチャンピオン経験者、そして20歳の新星サウル・アルバレス(メキシコ)、全勝のバーネス・マーティロスヤン(アメリカ)らが控えている。
