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みどころ・試合内容 / 2010年7月26日放送

みどころ・試合結果

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7月26日放送

[191ch][HV]7月26日(月) よる8:00 [再]7月27日(火) 午後0:05

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激戦の“スーパー・シックス”、ウォードvsグリーン!

WBA世界S・ミドル級タイトルマッチ

アンドレ・ウォード

WBA世界S・ミドル級チャンピオン

アンドレ・ウォード

(アメリカ)

アラン・グリーン

WBA・WBC・WBO世界S・ミドル級4位

アラン・グリーン

(アメリカ)

  • みどころ

「スーパー・シックス」ステージII最終戦 ウォードが抜け出すか、大混戦化か

昨秋、アメリカのケーブル・ネットワーク「ショータイム」の呼びかけのもと、5人の世界的プロモーターと6人のトップ選手が参加して始まったS・ミドル級最強決定トーナメント「スーパー・シックス」。すでにグループ・ステージIの3試合は滞りなく終わり、ステージIIも2試合を消化。このウォード対グリーンがステージIIの最終戦となっている。
ここまでのポイントと暫定順位は以下のとおりとなっている。


(1) アルツール・アブラハム
(アルメニア/ドイツ)
1KO勝ち1反則負け 3ポイント
(2) アンドレ・ウォード
(アメリカ)
1判定勝ち 2ポイント
(2) カール・フロッチ
(イギリス)
1判定勝ち1判定負け 2ポイント
(2) アンドレ・ディレル
(アメリカ)
1反則勝ち1判定負け 2ポイント
(2) ミッケル・ケスラー
(デンマーク)
1判定勝ち1判定負け 2ポイント
(6) アラン・グリーン   0ポイント

※大会規定によりKO(TKO)勝ちが3ポイント、判定勝ち(反則決着や負傷判定を含む)が2ポイント、引き分けが1ポイント、敗北は0ポイント

グリーンはジャーメイン・テイラー(アメリカ)の代役としてステージIIから参加のため現時点では勝ち点がないが、ここでウォードを破るようなことがあると6人全員が3あるいは2ポイントで並ぶ大混戦となる。逆にウォードが勝てば決勝トーナメント進出が確定的となる。戦う両者はもちろんのことイベントの行方を占う上でも注目の試合といえる。試合ごとに戦局が変わり先を読む面白さが味わえるのは、こういったイベントならではといえよう。
初戦で大本命のケスラーを破りWBAタイトルを獲得したウォードは、これが初防衛戦でもある。アテネ・オリンピックのL・ヘビー級金メダリストでもあるウォードは、アマとプロの両方で世界の頂点を極めたことになる。9歳のときに元アマ選手の父親に勧められてボクシングを始め、それ以来、バージル・ハンター・トレーナーとは17年もコンビを組んでいる。18歳のときに父親を亡くしたウォードにとって、ハンター氏はいまやトレーナー以上の存在となっているようだ。アマチュア戦績は120戦115勝5敗。96年に喫した黒星が最後の敗北というから、アマとプロを通じて14年間も負けなしということになる。
熱心なクリスチャンで、自らを「S.O.G」(SON OF GOD)と名乗っているほどだ。21戦全勝(13KO)とKO率は平均的だが、総合力は高い。ケスラー戦では前後左右に動いて実力者を翻弄、戦術面やチーム力という面でも際立ったものを見せつけた。
この試合から参戦のグリーンはオクラホマ州生まれの30歳。アマチュアで州王座を5度獲得のほか、全米ゴールデン・グローブ大会優勝など61戦55勝6敗の戦績を残し、02年にプロデビューした。4戦目に後の世界王者オラ・アフォラビ(イギリス)に判定勝ちを収めたほか、08年には元世界王者カール・ダニエルズ(アメリカ)にTKO勝ち。さらに昨年はNABO北米タイトルも獲得している。戦績は30戦29勝(20KO)1敗。ジャブから右ストレートに繋げるスタイリッシュな強打者だ。
ケスラー戦で絶妙な間合いと巧妙な攻防テクニックを見せたウォード有利は動かせない。やや柔軟性に欠けるグリーンは速いジャブで先手をとり、プレッシャーをかける展開に持ち込みたいところ。
ウォードが抜け出すのか、それとも混戦に拍車がかかるのか、注目の一戦だ。

Written by ボクシングライター原功

アルツール・アブラハム

アルツール・アブラハム

S・ミドル級トップ戦線の現状

WBAスーパー:アンドレ・ウォード(アメリカ)
WBA:ディミトリー・サルティソン(ドイツ)
WBC:ミッケル・ケスラー(デンマーク)
IBF:ルシアン・ビュテ(ルーマニア/カナダ)
WBO:ロバート・スティーグリッツ(ドイツ)

「スーパー・シックス」に参戦の6選手以外では、IBF王者ルシアン・ビュテの活躍が目を引く。やや脆さはあるもののビュテのボクシングは攻撃的で、そのスリリングさが魅力ともいえる。ライバルたちがトーナメント戦に精力を注ぎ込んでいる間、着々と実績と評価をアップさせている。夏に故郷ルーマニアで凱旋防衛戦が計画されていたが、経済的理由でキャンセル。さぞ落胆したことだろうが、秋にはIBFの指名挑戦者ジェシー・ブリンクリー(アメリカ)をカナダで迎え撃つことになっている。
ベテランや欧州勢が世界ランクを占めるなか、アンドレ・ディレルの1歳違いの弟アンソニー・ディレル(アメリカ ※18戦全勝15KO)がWBC12位まで上がってきた。この兄弟ボクサーにも注目したい。

NABF・NABO北米S・ウェルター級タイトルマッチ

バーネス・マーティロスヤン

NABF・NABO北米S・ウェルター級チャンピオン

バーネス・マーティロスヤン

(アメリカ)

ジョー・グリーン

前NABA北米S・ウェルター級チャンピオン

ジョー・グリーン

(アメリカ)

  • みどころ

世界挑戦権をかけた全勝対決 マーティロスヤンの技巧に分

マーティロスヤンがWBA・WBC・IBF6位、WBO3位。グリーンがWBA7位、WBC12位、WBO9位。この世界ランカー対決には三つの地域タイトルがかけられるが、ひとことでいえばこの全勝対決は世界先陣争いということになる。勝者がさらに上位に進出し、挑戦に王手をかけるはずだ。よって事実上の挑戦者決定戦とみても差し支えないだろう。
マーティロスヤンは、アルツール・アブラハム(元IBF世界ミドル級王者)やビック・ダルチニャン(現WBA・WBC世界S・フライ級王者)の生まれ故郷として知られる東欧アルメニアの出身。4歳のときに家族でカリフォルニア州に移住したため、いまはアメリカ国籍を持っている。7歳のときに父親の指導でボクシングを始め、アマチュアでは130戦120勝10敗のレコードを残している。17歳で臨んだアテネ・オリンピックの予選ではティモシー・ブラッドリー(現WBO世界S・ライト級王者)やアンドレ・ベルト(現WBC世界ウェルター級王者)にポイント勝ちを収めている。18歳で出場したオリンピックでは2回戦で敗退。その半年後、トップランク社と契約してプライズ・ファイター(プロ)の仲間入りを果たした。マネージャーにシェリー・フィンケル、トレーナーにフレディ・ローチがついたことでも、マーティロスヤンに対する期待の高さがうかがえる。
慎重なマッチメークも功を奏して、ここまで27戦全勝(17KO)をマーク。ここ1年はアンドレイ・ツルカン(ウクライナ)、ウィリー・リー(アメリカ)、カシム・ウーマ(ウガンダ)といった強豪を連破して逞しさも身につけた。
対するグリーンは24歳のサウスポー。05年のデビュー後、NABA、NABO北米ミドル級、NABA北米S・ウェルター級タイトルを獲得した実績などを持っている。身長はマーティロスヤンより5センチ低い178センチだが、逆にリーチは3センチ長く188センチもある。
ともにまだまだ成長途上にある選手だが、テクニック面ではマーティロスヤンに一日の長があると思われる。ミゲール・コット(プエルトリコ)やアントニオ・マルガリート(メキシコ)が参入し、フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)も存在感を示しているS・ウェルター級トップ戦線。そこに割って入るのはマーティロスヤンか、それともグリーンか。

Written by ボクシングライター原功

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