[an error occurred while processing this directive] [an error occurred while processing this directive]

みどころ・試合内容 / 2010年12月20日放送

みどころ・試合結果

※マイ番組登録はこちらから

12月20日放送

[191ch][HV]12月20日(月)よる8:00 [191ch][再]12月21日(火)午後0:00

対戦カード一覧に戻る

技巧派王者マルチネスvs3階級制覇を狙うウィリアムス、サウスポー対決!

WBC世界ミドル級タイトルマッチ

セルヒオ・マルチネス

WBC世界ミドル級チャンピオン

セルヒオ・マルチネス

(アルゼンチン)

ポール・ウィリアムス

元2階級制覇チャンピオン

ポール・ウィリアムス

(アメリカ)

  • みどころ

ダウン応酬の激闘から1年
ミドル級王座をかけた決着戦が実現

両者は昨年12月、アトランティックシティのボードウォークホールで対戦。初回にウィリアムスが左で先制のダウンを奪うと、そのラウンド内でマルチネスも右フックでダウンを奪い返すというエキサイティングな幕開けとなった。その後もふたりが意地を張り合うような壮絶な打撃戦が続いたが、12回が終わると判定は2対0の僅差でウィリアムスに挙がった。
前回はWBC世界S・ウェルター級王者のマルチネスが、すでにミドル級に転向していたウィリアムスの体重に合わせたためノンタイトル戦として行われたが、今回は状況が異なる。その後、ケリー・パブリック(アメリカ)を破って2階級制覇を達成したマルチネスに、ウィリアムスが3階級制覇をかけて挑むのだ。場所と会場が前回と同じというあたり、見る側に大いに決着戦を意識させるニクい演出といえよう。
マルチネスは挑戦者よりも6歳年長の35歳だが、戦いっぷりは若々しく溌剌としている。左構えから素早くアングルを探り、巧みなフェイントを交えながらスピーディーなパンチを小気味よく繰り出すボクサーファイター型。最大の武器は群を抜くスピードだが、元世界王者のカーミット・シントロン(プエルトリコ)やウィリアムスからダウンを奪ったように、パンチ力もある。
足かけ14年、49戦(45勝24KO2敗2分)のキャリアのなかには自国アルゼンチンはもちろんのこと、アメリカ、スペイン、イギリスなどでの試合も含まれており、経験値も高いものがある。
対するウィリアムスは自ら「パニッシャー」(打ちまくる男)を名乗る好戦的なサウスポーだ。身長186センチ、リーチはヘビー級並みの208センチだが、長身痩躯の選手にありがちな非力さは微塵も感じられない。体格を生かした中長距離の戦いだけでなく、接近戦もこなす器用さ、逞しさも兼ね備えている。特に腕をコンパクトに折り畳んで繰り出す鞭のようなフック、アッパーは強烈だ。40戦39勝(27KO)1敗と高いKO率を誇る。
また、強打で知られるアントニオ・マルガリート(メキシコ)と真っ向から打ち合ったほどだから、タフネスにも自信があるのだろう。勝てば念願の3階級制覇とあってモチベーションは高いはずだ。
今回の試合はミドル級タイトルマッチとして行われるが、両陣営の合意によってリミットより2ポンド(約900グラム)軽い158ポンド(約71.6キロ)が契約体重になっている。
これはマルチネス側が提案したもので、近い将来、マニー・パッキャオ(フィリピン)かフロイド・メイウェザー(アメリカ)との対戦を意識してのものだ。「彼ら(パッキャオ、メイウェザー)の望むウェートで戦うことができるということを示しておきたいからね」とウィリアムスは合意の理由を説明している。マルチネスも「私はパウンド・フォー・パウンドの最強を目指している。そのためにはパッキャオかメイウェザーと戦う必要がある。もしパッキャオが7階級制覇を狙うなら私は155ポンド(約70.3キロ ※ミドル級最軽量)まで落とす」と口にしているほどだ。
ちなみに試合1ヵ月前の予備計量では、162ポンド(73.4キロ)のウィリアムスに対し、マルチネスは176ポンド(約79.8キロ)もあったと報告されている。
1年前の初戦が大接戦だったこともあり、オッズは異常なほど接近している。あるスポーツブックは21対20でマルチネス有利と出ているが、別のスポーツブックでは同じ数字でウィリアムス有利と出ているほどだ。
スピードとテクニックではマルチネスが勝るが、体格とパワーではウィリアムスが上を行く。総合力は互角とみていいだろう。前回の試合ではマルチネスは右フックで、ウィリアムスは左でそれぞれダウンを奪っている。今回も各々そのパンチがカギを握ることになるのではないだろうか。
THE EXPLOSIVE REMATCH を制するのは?

Written by ボクシングライター原功

フリオ・セサール・チャベス・ジュニア

フリオ・セサール・チャベス・ジュニア

ミドル級トップ戦線の現状

WBAスーパー:フェリックス・シュトルム(ドイツ)
WBA :ジェナディ・ゴロブキン(カザフスタン)
WBA暫定 :ハッサン・ヌダム・ヌジカム(カメルーン)
WBC :セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)
WBC暫定 :セバスチャン・ズビック(ドイツ)
IBF :セバスチャン・シルベスター(ドイツ)
WBO :ディミトリー・ピログ(ロシア)

ボクシングの歴史上、ヘビー級とともにアメリカで高い人気を誇ってきたミドル級だが、ここでもヘビー級同様に現役チャンピオンが不在となっている。ミドル級におけるアメリカの砦ともいえたケリー・パブリックが4月にマルチネスに完敗。7月にはオスカー・デラ・ホーヤの秘蔵っ子ダニエル・ジェイコブスが、WBO王座決定戦でディミトリー・ピログに倒された事実が、このクラスのアメリカの現状を物語っている。今回のウィリアムスの挑戦にはアメリカの復権もかかっている。
ランカーではWBCのシルバー王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(24歳、メキシコ=43戦41勝30KO1分1無判定)、カナダの倒し屋デビッド・レミュー(21歳=25戦全勝24KO)、元アマチュア全米王者のフェルナンド・ゲレロ(24歳、ドミニカ共和国=20戦全勝16KO)などが近い将来、王座に絡んできそうだ。

WBO世界S・バンタム級タイトルマッチ

WBO世界S・バンタム級チャンピオン

ウィルフレド・バスケス・ジュニア

(プエルトリコ)

イバン・エルナンデス

元WBO世界S・フライ級チャンピオン

イバン・エルナンデス

(メキシコ)

  • みどころ

カリブの親子鷹 VS メキシコのスラッガー
元王者を迎えて問われるバスケスの真価

バスケスは今年2月、マルビン・ソンソナ(フィリピン)との王座決定戦を4回KOで制し、親子2代の世界チャンピオンという偉業を達成した。5月には元アマエリートのゾルト・ベダック(ハンガリー)を下して初防衛に成功、評価を高めている。今回は強打の元王者を迎えてのV2戦。真価が問われる一戦といえそうだ。
THE RISING SON RETURNSと銘打たれているように、バスケスにとって今回の試合地、米国フロリダ州キシミーは第2の故郷ともいえる。06年12月のデビュー戦に始まり、20戦のうち実に13度もこの地のリングに上がっているのだ。「世界タイトルの防衛戦でキシミーのリングに上がれるので嬉しい。興奮している」とバスケス自身も話している。
前に出て圧力をかけ、上下に強打を散らす好戦的なスタイルを持つ26歳。20戦19勝(16KO)1分と父親譲りの強打が売りだ。
一方、挑戦者のエルナンデスは27歳。04年にWBO世界S・フライ級タイトルを獲得した実績を持っている。このタイトルは初防衛戦でフェルナンド・モンティエル(メキシコ)に明け渡したが、その後はS・バンタム級に上げて存在感を示している。
06年にイスラエル・バスケス(メキシコ)、昨年は来日して西岡利晃(帝拳)の持つWBCタイトルに挑戦したが、いずれもTKO負け。しかし、これはエルナンデスの力量云々よりも相手が強かったと解釈した方がよさそうだ。
33戦28勝(17KO)4敗1分という数字以上にパンチの切れがあるだけに、もう一花咲かせる可能性を秘めている選手といえよう。「私は経験豊富なベテランだが、それに比べると彼(バスケス)はルーキーにすぎない。この試合の勝負を分けるのは経験の差だ」と、エルナンデスはなかなか強気だ。
硬質感のあるパンチを上下に打ち分けるバスケスが攻め勝つと見る向きが多いが、エルナンデスのパンチ力にも波瀾を呼び込む可能性があることを忘れてはなるまい。

Written by ボクシングライター原功

NABO北米S・ライト級王座決定戦

ザブ・ジュダー

元2階級制覇チャンピオン

ザブ・ジュダー

(アメリカ)

WBO世界S・ライト級3位

ルーカス・マティセ

(アルゼンチン)

  • みどころ

元2階級制覇王者 VS KO率9割の怪物
ジュダーのスピードと技術か、マティセの強打か

S・ライト級とウェルター級の2階級制覇を成し遂げている33歳の元王者と、28戦27勝(25KO)1無効試合という驚異的なKO率を誇る南米の怪物の対決。個性豊なスター選手が集結するS・ライト級トップ戦線に踏みとどまるのはジュダーか、それともマティセか。
「スーパー」の異名を持つジュダーは久しぶりの大舞台登場だ。06年にカルロス・バルドミール(アルゼンチン)、フロイド・メイウェザー(アメリカ)に連続判定負けを喫して世界タイトルを手放し、その後はミゲール・コット(プエルトリコ)、ジョシュア・クロッティ(ガーナ)にも敗れ、やや影が薄くなりかけていた。
しかし、最近は3連勝(2KO)と復調、再び世界トップ戦線に絡むまでになってきた。集中力を欠く悪癖はあるものの瞬間的なスピードやパンチの切れは抜群で、潜在能力は文字通り「スーパー」の域といえる。
対するマティセは、3ラウンド以内のKO勝ちが20度を数える速攻型のスラッガー。28戦のうち5ラウンド以上戦った経験はわずか1度しかない(10回判定勝ち)。頑丈な体を生かしてプレスをかけ、硬質感のある左右のパンチを叩きつけてキャンバスに送り込むスタイルを確立している。
マティセは今回の試合に備え、同門のセルヒオ・マルチネス(WBC世界ミドル級王者)と一緒にアメリカ、カリフォルニア州オックスナードで集中トレーニングを積んだ。S・ウェルター級の世界ランカー、オースティン・トラウト(アメリカ)やS・ライト級の世界ランカー、ビクトル・マヌエル・カージョ(ドミニカ共和国)らとスパーリングをこなしたと伝えられる。「高いモチベーションを保ってトレーニングできた。この試合に勝って、近い将来、世界タイトルをアルゼンチンに持ち帰りたい」と意気込んでいる。
サウスポー、スピード、経験というアドバンテージのあるジュダーがオッズでは3対2でリードしているが、マティセのパワー、攻撃力を考えるとジュダーにとってその数字は気休めにもなるまい。
ジュダーがスピードと足を生かして先行、それをじわじわとマティセが追うスリリングな展開になりそうだ。

Written by ボクシングライター原功

[an error occurred while processing this directive] [an error occurred while processing this directive]