怒涛のビッグマッチ タイムリーオンエア!
マルケスvsディアス、激闘再び! リナレスも出陣!
WBA・WBO世界ライト級タイトルマッチ

WBA・WBO世界ライト級チャンピオン
ファン・マヌエル・マルケス
(メキシコ)

元3団体統一世界ライト級チャンピオン
ファン・ディアス
(アメリカ)
1年5ヶ月ぶりのリマッチ 壮絶な打撃戦のすえ マルケスが返り討ち?
3階級制覇を成し遂げ、メキシコ人として初の4階級制覇に照準を合わせるマルケスにとって、この試合は通過点としての意味を持つ。一方、雪辱と王座奪還を狙うディアスは背水の陣だ。ここでも敗れるようなことがあると自らの商品価値が急落することを熟知しているはず。両者の心理面までを推理して見ると、さらに興味深く観戦することができるだろう。
8月に37歳になるマルケスは足かけ18年のキャリアを誇る。初の世界タイトル獲得は29歳と遅かったが、以後の活躍は目を見張るものがある。フェザー級でIBF、WBA、WBO3団体のタイトルを手にしたあとS・フェザー級に転じ、マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)を破って戴冠。そして昨年2月、今回対戦するディアスとの決定戦を制してWBA(スーパー)、WBOのライト級タイトルも獲得。堂々の3階級制覇チャンピオンとなった。
昨年9月、フロイド・メイウェザー(アメリカ)にはダウンを喫して12回判定負けを喫しているが、これは相手が強すぎたというしかあるまい。角度を変えて見れば、むしろ体格のハンデがありながら善戦したということもできよう。
一方のディアスは9月に27歳になる。まだまだ老け込む年齢ではないが、このところは激闘の疲労蓄積が見え隠れし、自分のボクシングに迷いが生じている感がある。頑強な体を利してプレッシャーをかけ連打を叩きつけるという好戦的なスタイルの持ち主だが、最近は踏み込みに甘さや戸惑いが目立つ。昨年2月のマルケス戦敗北後、8月にポール・マリナッジ(アメリカ)に判定勝ちで再起したが、4ヶ月後の再戦は逆に判定負けを喫している。08年以降に限ってみれば5戦2勝3敗と、スランプ気味といえる。
しかし、地力があるうえに若いということもあり、ちょっとした契機で再び上昇曲線を描く可能性は十分にある。
マルケスがワンツーと左フック、上下の打ち分けを得意とする攻防一体の万能型なのに対し、ディアスは細かい連打で勝負する好戦的なタイプといえる。
気の強さを前面に押し出して戦う両者だけに、初戦同様、スタートから激しいパンチの交換になることは間違いないだろう。マルケスの鋭いワンツー、インサイドから突き上げるアッパーをディアスがいかに防ぐか。そして、体で押し込みながら繰り出すディアスの細かい連打にマルケスはどう対処するのか。7月20日の時点で賭け率は9対2、マルケス有利と出ている。
初回から目の離せない攻防が展開されそうだ。
Written by ボクシングライター原功

ウンベルト・ソト
ライト級トップ戦線の現状
WBAスーパー:ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)
WBA:ミゲール・アコスタ(ベネズエラ)
WBC:ウンベルト・ソト(メキシコ)
IBF:空位
WBO:ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)
WBO暫定:マイケル・カチディス(オーストラリア)
奇しくもメキシコの3階級制覇チャンピオンがふたり、王座に君臨している。大舞台の経験数で勝るマルケスがソトをリードしているが、その差はわずかだ。猛烈なファイター、カチディスがこのふたりを追い、強打のアコスタも不気味な存在になりつつある。
ネート・キャンベル(アメリカ)の体重超過にはじまり、ホアン・グスマン(ドミニカ共和国)絡みの2度の決定戦でも新チャンピオンが決まらなかったIBF王座だが、8月に金智勲(キム・ジフン=韓国)とミゲール・バスケス(メキシコ)とで王座決定戦が組まれている。今度こそ新チャンピオンが決まるだろう。
若くて地力のあるアンソニー・ピーターソン(アメリカ)が、いつ、どの団体のタイトルに絡んでくるか注目したい。
WBA中南米ライト級王座決定戦

元2階級制覇チャンピオン
ホルヘ・リナレス
(帝拳)

元WBO中南米S・フェザー級チャンピオン
リカルド・フアレス
(アメリカ)
リナレスの再起ロード PARTII 危険な強打者を封じることができるか
フェザー級とS・フェザー級、元2階級制覇チャンピオン、リナレスの再起2戦目は、6度の世界挑戦実績を持つ実力者フアレスが相手となる。リナレスのスピードとテクニック、フアレスの左強打――序盤からスリリングな攻防が展開されそうだ。
リナレスは昨年10月に王座を失ったが、今年3月に故国ベネズエラで再起戦に臨み、曲者フランシスコ・ロレンソ(ドミニカ共和国)に判定勝ち。これが再起ロードの2戦目となる。試合の10日前まで東京でトレーニングに励み、万全のコンディションでアメリカ入りした。
フアレスは現在は世界10傑から名前が消えているが、その地力はチャンピオン級として高い評価を受けている実力者だ。シドニー・オリンピックの銀メダルを手土産にプロ転向を果たしたのは01年1月のこと。以来、ここまで35戦28勝(20KO)6敗1分のレコードを残している。過去6度の世界戦は5敗1分と武運に見放された感があるが、その危険度は依然として高い。特に左フックはタイミング、破壊力とも抜群で、一発で形勢を逆転する力を持っている。加えてタフネスの面でも定評がある。
リナレスは「フアレスは強い選手だけれど、十分に研究したから問題ない」と自信を見せる。フアレスの左フックに注意を払いながら、持ち味のフットワークと左ジャブ、右ストレートを繋いでいけば大きなトラブルに陥ることはあるまい。
S・フェザー級の王座奪回、あるいはライト級制覇に向けて、リナレスがどんなかたちで存在をアピールするのか。
リナレスにとっては初の戴冠を果たしたオスカー・ラリオス(メキシコ)戦以来、3年ぶり2度目のラスベガスとなる。そのリング・パフォーマンスに注目したい。
Written by ボクシングライター原功
