映画

いつかの君にもわかること

余命わずかなシングルファーザーが、４歳の息子の新たな家族を見つけようと、里親探しに奔走。「おみおくりの作法」のＵ・パゾリーニ監督が新たに放った感動の人間ドラマ。

孤独死を主題にした2013年発表の「おみおくりの作法」では、第70回ヴェネチア国際映画祭でオリゾンティ部門の監督賞など計4賞を受賞。阿部サダヲ主演で日本版リメイクの「アイ・アム　まきもと」が作られるなど、高い評価を受けたパゾリーニ監督。そんな彼が本作では、余命わずかなシングルファーザーが、まだ幼い4歳の息子の将来のため、里親探しに懸命に奔走するさまを、過度な感傷は排して静かに見つめ、再び高い評価を得た。オーディションで息子役に抜擢された新星D・ラモントの初々しい好演も見もの。