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脇腹の不安とともにスタートして準優勝 ジョコビッチに敗れるもリオ五輪以降へ上々の手応え

2016/08/03

負傷明けながらマスターズで準優勝の錦織。ジョコビッチに敗れはしたが、今後に向けての光は見えた。(写真:Getty Images)

 わからないものだ。左脇腹のケガによるウィンブルドンでの4回戦途中棄権から3週間ぶりの実戦で、「まだ少し痛みがある」状態ではとてもマスターズシリーズを勝ち抜けないと考えるのが自然だろう。ビッグ4のうちノバク・ジョコビッチ(セルビア)を除く3人、つまりアンディ・マレー(イギリス)、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)が欠場という事態を考慮しても、だ。

 しかし、結果は今シーズンのマスターズシリーズ2度目の決勝進出。ウィンブルドン後、日本にいた10日ほどの間はラケットを握ることもできなかった錦織だが、手探りとなった序盤戦のドローに恵まれたことでうまくギアを上げていけた。初戦となる2回戦の相手は世界ランキング43位のフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)ではなく、予選を突破した勢いで勝ち上がってきた131位のデニス・ノビコフ(アメリカ)。3回戦の相手も今季躍進する23位の若手ルカ・プイユ(フランス)ではなく、118位のラジーブ・ラム(アメリカ)だった。

 脇腹故障の影響をもっとも強く受けているのはサーブだ。スピードは好調時と比べれば20km近く遅い。しかしノビコフには3度ブレイクされたが、それを上回る数のブレイクに成功するリターン力を見せ、ラムには4度ブレイクポイントを握られたが全てしのいだ。ラリー戦になれば100位台の選手との実力差------たとえば一つ一つのショットの精度や引き出しの多さなどにおいてその差は歴然で、2試合ともストレート勝ち。マスターズシリーズでトップ100の選手と対戦せずベスト8入りするケースは珍しく、実際錦織も初めてのことだった。運も味方につけてつかんだ手応えを頼りに、準々決勝では現在40位ながら2年前は一桁ランキングだったグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-3 3-6 6-2で退ける。

 そして今大会一番の収穫は準決勝でのスタン・ワウリンカ(スイス)からの勝利だろう。錦織は一昨年の全米オープンでこのワウリンカとジョコビッチを破って準優勝したが、それを最後にトップ5からの勝ち星はなく16連敗を喫していた。ワウリンカにも昨年の全豪でストレート負けしている。

 時速200km越えのサーブを頻繁に叩き込んだワウリンカだが、エースの数はともに5。ファーストサーブでのポイント獲得率はワウリンカの59%に対して錦織は72%。スピードではなく、コースや球種、そして頻繁にサーブ・アンド・ボレーを織り交ぜる戦術で勝負し、それらは効を奏した。第1セット、錦織は2-5から挽回し、4つのブレイクポイントをしのいでタイブレイクをさらう。

「第1セットはもったいないことをした。チャンスでもっとなんとかできたはずだった」と試合後に振り返ったワウリンカは失意を引きずり、第2セットは第2ゲームで錦織が早くもブレイク。ミスが増えるワウリンカに対して錦織は集中力を高めていた。

「ワウリンカのようなトッププレーヤーに少しでもチャンスを与えてしまったら、巻き返される。集中して強気でプレーした」

 2度のブレイクでワウリンカの反撃の気力を挫き、6-1と一方的なスコアで締めくくった。

 トップ5からの連敗を止める勝利で自信を得た錦織の最後の壁はやはり王者ジョコビッチ。今季だけで5度目の挑戦だ。そして結果は5度目の敗戦だった。第2セットでは先にブレイクされたあとすぐにブレイクバックするなど満員のスタンドを湧かせたが、「大事なところでのミスが多かった」と悔やんだ。ラリーで主導権を握り、いい〈かたち〉を作っていながら、詰めの甘いポイントがあった。それではジョコビッチに勝てないことは錦織がよく知っている。

 マスターズシリーズはこれが3度目の準優勝。敗れた相手はジョコビッチが2回で、1回はナダル。同世代のライバルのミロシュ・ラオニッチも、マスターズシリーズで3度準優勝があり、相手は同じくジョコビッチとナダルだ。準優勝した前月のウィンブルドンはマレーに敗れた。ビッグ4はやはり高い壁だが、フェデラーは膝のリハビリのために今季いっぱいの欠場を発表し、全仏オープンで手首を痛めたナダルはリオで復帰する予定とはいえ、「準備不足。万全のコンディションではない」と言っている。こうした状況で、次のオリンピックも含めたシーズン後半はどう展開していくのか。若手も次々迫ってきているが、26歳の錦織が崩れかけたビッグ4に割り込んでいく一人であることを、確かに示した今大会だった。

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