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Column コラム

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緒戦敗退! 1本のミスに見る過渡期の苦しみ

2015/09/03

錦織圭

挑戦する側から挑戦される側へ、過渡期の苦しみに直面している錦織圭。(写真:Getty Images)

 何が困るかと言って、ミスを尋ねられることほど困ることもない。テニスに限らず、理由が分かっていればミスはしないのだ――今年最後のグランドスラム、全米オープンで錦織圭は1回戦負けに終わった。相手は世界ランキング41位のブノワ・ペール(フランス)で、これまで2度対戦し錦織が2勝。しかも、第4セットのタイブレークで2本のマッチポイントを握った……こういう錦織の負け方は、少なくともツアーでは記憶にない。敗因を探ると1本のミスが浮かんでくる。

 錦織が2-1でリードした第4セット、互いにサービスキープを重ねてタイブレークに入った。錦織が最初のポイントでいきなりバックハンドのリターンエースを決めてミニブレークし、自分のサーブで6-4のマッチポイント。この場面で、自信を持って相手のバックサイド深く突いたフォアの逆クロスがワイドに外れた。このアンフォースドエラーで追いつかれてから、ペールに2ポイント連取を許してセットオールになる。タイブレークの怖さであり、ファイナルセットにもつれ込めば失う物のないペールのサーブ力は威力を増す。錦織は第2ゲームの相手サーブで2度のデュースに持ち込んだものの、強烈なサーブでかわされ、そこから4度のリターンゲームで3ポイントしかとれず逆転負けした。

 タイブレークでの1本のミスの周辺を探ってみた。

 錦織はウィンブルドン直前のハレで左ふくらはぎを痛め、ウィンブルドンでは2回戦を棄権した。その後、約1か月余り休養してから復帰した8月第1週のワシントンで、サム・グロス(オーストラリア)、マリン・チリッチ(クロアチア)、ジョン・イズナー(アメリカ)というビッグサーバーを倒して優勝。続くモントリオールでは準々決勝で初めてラファエル・ナダル(スペイン)完璧な内容で倒した。だが、アンディ・マレー(イギリス)との準決勝は疲労困憊でまったく動けず一転しての完敗。翌週のシンシナティを欠場して全米に入り、初日の第1試合で敗退という流れだった。

 ツアーテニスはコンピューターランキングをベースに、ポイントからゲーム、ゲームからセット、マッチ、トーナメントへと繋がる連続的なメカニズムの上に成り立っている。その仕組みの中で、錦織のこの夏の、休養―連戦―休養という不連続線には無理があった、のではないか。体力面だけでなく、たとえばナダルをついに倒した翌日、好調のマレーと戦うだけのメンタリティーの幅があったか。昨年、準優勝した全米オープンの緒戦を突破するまでのプレッシャーも半端ではない。

 テニスの連続性を支えるのが経験情報すなわち自信だ。ペールは今年7月、ツアー初優勝を飾り、その自信がフルセットまでの我慢、ファイナルセットの勝負を後押ししたと、試合後の本人の談話にあった。錦織の破線とペールの直線がたまたまもつれてしまった、これが私なりの理屈だ。

 これで今年の錦織のグランドスラムは、全豪と全仏がベスト8、ウィンブルドンは2回戦、全米が1回戦敗退と、尻つぼみの結果に終わった。全豪のスタン・ワウリンカ(スイス)戦ではこれまでのイメージと違うサーブ&ボレーの多用があった。全仏はファイナルセットに的を絞ったジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)の戦術に一歩及ばず、ウィンブルドンは1回戦のシモーネ・ボレッリ(イタリア)に昨年に続きフルセット勝負に持ち込まれて故障を引きずり出された。そして、全米はフランスのペール……グランドスラムではイタリア、フランス勢に苦しめられている印象がある。ツアーの水面下で錦織対策が浸透し、錦織陣営もそれに懸命に対応しているということではないか。

 挑戦する側から挑戦される側へ――敵地コロンビアでのデビスカップ・ワールドグループのプレーオフから秋の楽天ジャパンオープンにかけて、さらなる過渡期の戦いが続く。


文:武田薫




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