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Column コラム

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【錦織圭レポート】初出場のツアーファイナルズでベスト4 ビッグ3に最も近い存在を証明

2014/11/19

初のツアーファイナルでベスト4という結果を残した錦織圭。今後にさらなる期待を抱かせる1年となった。

初のツアーファイナルでベスト4という結果を残した錦織圭。今後にさらなる期待を抱かせる1年となった。(写真提供:Getty Images)

 出場だけでは終わらなかった。

 日本人として、アジア人として史上初のツアーファイナルズ出場を果たした錦織圭は、そこでベスト4進出という確かな成果を残した。同じく初出場だったマリン・チリッチ(クロアチア)とミロシュ・ラオニッチ(カナダ)がともにラウンドロビンで1勝もできずに消え去る中、2勝1敗での準決勝進出は、新勢力の中でも頭一つ抜けた存在であることを示したといえるだろう。

 VIP待遇に「まるで大統領になったみたい」と恐縮したように、グランドスラムのスケール感とは異なり、どこを切り取っても高級感が詰まった特別な大会だ。初出場の緊張は避けられない。その初戦で、これまで3戦全敗のアンディ・マレー(イギリス)をストレートで退けた。舞台はロンドンということもあり、錦織にとっては完全なアウェーでもある。そうしたシチュエーションの中でのマレー戦初勝利、しかも6-4、6-4という快勝は、今年の躍進を裏付けるものだった。

 第2戦の相手ロジャー・フェデラー(スイス)には敗れたが、第3戦でもまた力を見せた。対戦相手がビッグサーバーのラオニッチから、タイプの違うダビド・フェレール(スペイン)に急きょ変更になるという難所をくぐり抜け、4-6、6-4、6-1の逆転勝ち。今季9割以上の勝率を誇る最終セットになれば、もう補欠出場の世界10位を全く寄せつけず、昨年2連敗した相手をランキング通り完全に追い抜いたことを証明した。

 準決勝では、その前日に2年ぶり3度目の年間王者の地位を確定したノバク・ジョコビッチ(セルビア)に1-6、6-3、0-6で敗れたが、悔やまれるのは最終セットの第1ゲームだ。第1セットを30分足らずであっさり奪われると、第2セットも最初のゲームをブレークされて完敗ムード漂う中、挽回して迎えた得意の最終セットだった。

 コートを広く使ってダイナミックな展開を仕掛ける錦織に対し、ジョコビッチは精彩を欠いた。ファーストサーブが入らず、リターン巧者・錦織の目が光る。15-40とダブルブレークポイントを握った。そこからの2ポイント、やはりジョコビッチのセカンドサーブから錦織が先に攻撃したのだが、フォアとバック、アンフォーストエラーを2つ重ね、デュースに戻された。

「相手が世界ナンバーワンのノバク・ジョコビッチだということを意識しすぎて、リスクを負いすぎた。攻め急いだ」と悔やんだ。結局、それが錦織にとって最後のチャンスとなり、今年初めてのベーグルスコアを喫する結末になったが、ジョコビッチが生き返ったというよりは錦織の自滅だった。毎ゲームでダブルフォルトを犯し、第4ゲームに至っては3つもあった。

 自信のある最終セットに持ち込んだだけに、シーズンの締めくくりとしては残念だった。この試合を「善戦」と呼ぶわけにはいかないし、礼賛するわけにもいかない。それは世界5位のグランドスラム・ファイナリストに対して妥当な評価ではないだろう。

 だが、追い上げていたときの錦織はラリーを支配し、王者を追い詰めていた。ジョコビッチの焦りの表情には、彼が滅多に見せることのない〝怯え〟すら潜んでいた。そんな王者の様子こそ、錦織の真価を表していたのではないだろうか。

 試合後、ジョコビッチは錦織を応援する観客のふるまいに集中力を乱されたことを明かした。なぜそれほど苛立ったか。もっとあからさまな判官贔屓の観客も、マナーのないデビスカップでの応援も、幾度も経験しているはずにもかかわらず、王者としてのふるまいを忘れるほどに-----。

「錦織はこっちに迷いが生じればそれを見逃さない。これでもかとプレッシャーをかけてくる。今もっとも有能な選手で、どのサーフェスでも危険な存在。彼の今年の成績が示している通りだ」

 ジョコビッチの言葉には、錦織がまだ発展途上だということへの恐怖も嗅ぎ取れた。

 それにしても、錦織が敗れた翌日、ロジャー・フェデラーが決勝を棄権したのは驚きだった。フェデラーがプロツアーにデビューした98年以来16年のキャリアで、棄権はわずか3度目のことだったからだ。錦織がジョコビッチに勝っていれば…日本のファンなら誰しもそんな思いが過ったはずだ。だが、そうならなくて良かったのではないか。初のビッグタイトルが、そんなかたちで手に入ったとしたら……。一生の思い出になるはずの勝利の瞬間はジョコビッチが言ったように「複雑」なものになってしまう。

 錦織には完璧なウィニング・シーンが未来に用意されている。そのためのベスト4止まりだったと信じよう。

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