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Column コラム

【錦織圭レポート】フェレール、フェデラー…トップ5を連破する濃密な1週間

2014/04/02

 今大会は準決勝で棄権となった錦織だが、フェレールやフェデラーらを立て続けに破り存在感を示した

今大会は準決勝で棄権となった錦織だが、フェレールやフェデラーらを立て続けに破り存在感を示した(写真提供:Getty Images)

 見せ場・山場が次々と、スケールを増して訪れた。今シーズンはまだ「順当」以上の成績を残せていなかった錦織にとって、これは久しぶりのことだ。

 今季マスターズシリーズ2戦目。前回のインディアンウェルズと同じ96ドロー、12日間に渡るビッグイベントだ。初戦となる2回戦でマリンコ・マトセビッチ(オーストラリア)を6-4、6-1で一蹴したあと、成長著しい22歳のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)との3回戦が最初の難関だった。

 ディミトロフは今やランキングで錦織を上回り、今季はトップ10入りを狙う次世代のホープである。マリア・シャラポワの恋人という肩書きもあって、知名度も人気も高い。しかし錦織には、まだ下の世代には負けられぬという意地が見えた。両者サービスキープで迎えた第12ゲームのサービスゲームでセットポイントを握られるが、ピンチをエースでしのぎ、タイブレークを奪取。第2セットは第12ゲームのディミトロフの40-0から5ポイントを連取して、この試合両者初のブレークを最後の最後に決めた。エース9本、ファーストサーブ時のポイント獲得率86%という数字が示すように、サービスゲームからいいリズムを作った。

 4回戦の相手はダビド・フェレール(スペイン)。08年全米オープンの初対戦を錦織がセンセーショナルに制し、ロンドン五輪でも勝ったが、通算では2勝3敗と負け越している。「壁」とも呼ばれる強固なディフェンスを誇るフェレールとのラリー戦を制し、4本のマッチポイントをしのいで、3時間7分、7-6、2-6、7-6という大接戦をものにした。

 そして迎えたロジャー・フェデラー(スイス)との準々決勝。1カ月前にドバイ大会を制し、インディアンウェルズでも準優勝するなど今季は充実ぶりを見せている元王者への挑戦だ。ロジャー人気はあいかわらず世界共通で、今季好調の32歳の完全復活を願うファンの声が強く後押しをする中、錦織にとってはほぼアウェーの状況。しかし、持ち味のスピードに磨きをかけた24歳は驚くべきディフェンス力を見せ、元王者に食らいついた。ショットメーカー同士のラリーは、コート上にまるで絵でも描くかのように芸術的でスリリングだ。今季手応えを感じていたフィジカルの向上も、球際のしぶとさに表れていた。

 特に目を引いたのが錦織のリターンからの攻撃。大胆かつ正確で、チャンスでの集中力も冴えていた。第1セットを奪われ、第2セットは先にブレークを許しては追いつく展開。フェデラー優位で試合は進んでいたかに見えたが、錦織のアグレッシブなリターンゲームは元王者にじわじわとプレッシャーをかけていたのだろうか。6-5で迎えたリターンゲームで2つ目のセットポイントをものにし、最終セットも5-4からこのセット最初のブレークで勝負を決めた。

「ケイは簡単にサービスキープさせてくれず、今週は特にサーブが好調だったのに、今日はリズムをつかめなかった」とフェデラー。〈判官びいき〉とは無縁のフェデラー・ファンもうならせる錦織の勝ちっぷりだった。

 準決勝の相手は2週前のインディアンウェルズ大会で優勝したばかりの前王者ノバク・ジョコビッチだ。2011年秋のバーゼルでは錦織が勝っており、今週のテニスなら再びの勝利も夢ではないと思わせたが、懸念がないわけではなかった。フィジカルの向上、課題の克服への前進は随所に見てとれたが、ディミトロフ、フェレール、そしてこのフェデラーを相手に戦った3試合のレベルの高さを目の当たりにすれば、体力消耗と身体ダメージは想像に難くない。

 中一日をはさんだ準決勝当日になって、錦織は棄権を決断した。フェデラー戦の後半から痛みが出ていたという左脚付け根……1カ月あまり前のデルレイビーチで途中棄権する原因になったのと同じ箇所だ。その日の練習でも動くことができないほどの痛みだったという。

「こんな大きな大会の準決勝なのに、プレーできなくて本当に悲しい。これまでのキャリアで一番といってもいいくらいいプレーができていたので、ノバクとの試合もすごく楽しみにしていました。ファンの方にも申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 選手はときどき、「残りのシーズンを棒に振りたくない」という理由で無理をしない選択をすることがあるが、マスターズシリーズの準決勝でジョコビッチと戦うという経験は、錦織にとって残りのシーズンをダメにしてでもチャレンジしたいものだっただろう。最後まで戦えなかったとしても、颯爽と出て行きたい舞台だったに違いない。それをしなかったという事実が、痛みのひどさを物語っている。ショックの大きさもはかりしれない。しかしそれは、今週見せた錦織スタイルの真骨頂、対フェデラー戦勝ち越しの2勝目という快挙への評価を下げるものでは決してない。

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