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杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

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杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

第267回 全米オープンのみどころ(日本選手編)

2016/08/25

「できる」という気持ちを忘れずに、頑張ってほしいと思います

 全米オープン展望、今回は日本選手編です。まず、リオ五輪銅メダル(!)の錦織圭選手から。

 昨年の全米では1回戦敗退でしたが、これがいい方向に働くかもしれません。昨年の大会は14年に準優勝した翌年でしたから、ランキングポイントのディフェンドを考えないわけにはいかなかったと思います。その点、今回はノンプレッシャーで戦えるはずです。

 今季は、ウィンブルドンこそ脇腹痛で悔しい結果に終わったとはいえ、成績が安定しています。ケガはしましたが、私の中では体が強くなっている印象があります。全米は彼の好きなハードコートですし、球足の速さも錦織選手に合っていて、彼自身、一番得意なサーフェスだと言っています。すべてが好条件の今大会、活躍が期待できます。

 大きくランキングを上げた西岡良仁選手は、本戦からの出場になりそうです。彼はグランドスラムの予選を勝ち上がる力がありながら、ランキングではギリギリのところで本戦に入れない位置にいました。予選決勝で敗れた今年の全仏では、ラッキールーザーの抽選でも運に恵まれず、本戦出場を逃しました。高田充コーチは半分冗談で「お前はそういう運がないから自分で(出場を)勝ち取らなくてはダメ」と話したそうですが、実際、ウィンブルドンでは予選を突破しましたし、その後の活躍でランキングも急上昇しました。悔しさをいい方向に転じたのは頼もしいですね。

 これで、20歳にして四大大会にすべて出場を果たしました。しかも4度も予選を勝ち上がっています。これは本当の実力がないとできないことです。私も現役時代には本戦で1回勝つより予選を3回勝つほうが難しいと感じていました。出るだけでなく、勢いに乗ればもっと上位もねらえます。ツアーでは小柄な選手ですが、日本人でもできるんだという気持ちの強さを前面に出してもらいたいですね。

 日本女子のエースに成長したのが土居美咲選手です。グランドスラムでは惜しいところで勝ちを逃すことが多かったのですが、先のウィンブルドンでベスト16と躍進しました。

 成績のみならず、内容が良かったことも強調したいと思います。もちろんフロックではないし、ただの勢いでもない、今持っている力を発揮しての活躍でした。やっと、大きな舞台で実力通りの結果を出せたのは、彼女にとって大きかったことでしょう。だからこそ、全米でも期待ができます。ハードコートも彼女のプレースタイルに合っています。今のランキングは30位台で、シードがつけば戦い方がぐんと楽になるので、それも期待したいですね。

 日比野菜緒選手はグランドスラムには4大会目の出場になります。これまでの出場ではタフドローが続きました。ウィンブルドンでは1回戦で実力者のペトコビッチ(ドイツ)と対戦、勝ちを目前にしながら敗れ、試合後には悔しい気持ちを話してくれました。ただ、グランドスラムにデビューしてしばらくは、大舞台でトップ選手と対戦するのはいい経験になるはずです。彼女もそれぞれの戦いが収穫となっているに違いありません。

 全米では、これまでの悔しさを生かして、まずは1勝してほしいですね。彼女のよさは元気のいいところです。プラス思考だと思いますし、怖いもの知らずの若さもあります。これはベテランにとっては嫌なものですから、特権を思う存分、利用してほしいですね。1勝できれば、彼女の性格なら、勢いに乗って一気に大会2週目も見えてくるかもしれません。まずは今度こそタフドローではないことを祈ります。

 大坂なおみ選手の爆発力は未知数です。今季は初出場の全豪と全仏でともに3回戦進出。堂々とした戦いぶりで、私たちをワクワクさせてくれました。

 なにしろポテンシャルの大きな選手だと感じます。残念ながらウィンブルドンは膝の負傷で欠場しましたが、その後、全米オープンの前哨戦には出場していますから、不安はなさそうです。ハードコートは得意なサーフェスだけに、どれだけビッグショットを見せてくれるか楽しみです。まずは一つずつだと思いますが、大舞台に強い選手ですし、勢いがあるので2週目も十分ねらえると思います。将来を見据えながら、その躍進を追いかけていきたいと思っています。

 奈良くるみ選手には苦しいシーズン前半戦だったと思います。モチベーションが上がらなかったり、自分のテニスを信じることができない時期があったようで、自分がどこへ進んでいくのか不安を感じる時期もあったことでしょう。とはいえ、全仏でもウィンブルドンでも、持ち前の工夫するテニス、頭のいいテニス、また、フットワークを生かした元気のいいテニス、ガッツのあるテニスを見せてくれました。インタビューでも、久々にいい試合ができた、と話してくれました。

 ツアーでは、いいときもあれば悪いときもあるのは当然です。「できるんだ」と自分を信じる気持ちを持ち続けることは容易ではありませんが、彼女にはそれがあるから今の地位に来ているのだと思います。それを信じて全米に挑んでほしいですね。彼女の飛躍のきっかけは予選を突破して3回戦に進出した13年の全米でした。相性がいい大会では気分も上がるものなので、楽しんでプレーしてもらいたいと思います。


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杉山 愛

杉山 愛
生年月日:1975年7月5日
出身:神奈川県
主な戦績:
WTAツアー最高世界ランク シングルス8位 ダブルス1位
国際公式戦勝利数:シングルス492勝 ダブルス566勝
WTAツアー:シングルス優勝回数6回
ダブルス優勝回数38回
グランドスラムダブルス最高成績:全豪準優勝(2009年)、ウィンブルドン優勝(2003年)、全仏優勝(2003年)、全米優勝(2000年)
公式戦通算試合数:1772試合(シングルスとダブルス)
グランドスラム連続出場の歴代2位記録(62大会・女子1位)を持つ。

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