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杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

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第248回 ルーティンとゲン担ぎ

2016/04/05

■体と心を整えるための動作や行動がルーティンです

 ラグビーの五郎丸歩選手の活躍でルーティンが注目されていますね。もちろん、テニス界でもルーティンを重視する選手はたくさんいて、例えばサーブを打つ前にボールを一定の回数、地面につくなど、常に同じ動作を行う選手が多いことはご存じのとおりです。

 テニスを観戦するうえで知っておいていただきたいのは、ルーティンとゲン担ぎは似ているようで別々のものであるということです。

 ルーティンは、それを行うことで準備をする--つまり、心を整えたり、体を整えて、自分のベストの状態に持っていくための動作です。五郎丸選手がペナルティキックの動作に入る前に行うものはまさにそうですね。イチロー選手の打席での動作、サッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手のPKの前の動きなども同じ目的だと思われます。

 こうしたルーティンとは少し意味見合いが違いますが、私は試合前後あるいは練習前後に必ず一連の「ルーティン・ワーク」を実践していました。以前、このコラムでも書きましたが、1日の過ごし方について、試合のある日は33個、試合のない時は23個のルーティン・ワーク、つまり必ずやることがありました。その一つ一つが心と体を整えるための行動なのです。

 一方のゲン担ぎは“これをやったからこうなってほしい”“うまくいくような気がする”という、運を引き寄せるためのおまじない的な要素を多く含みます。ルーティンと重なる部分もありますが、私の中では意味合いが違います。

 テニス選手のゲン担ぎで多いのは、ラインを踏まないように歩くこと。これはシャラポワ選手、イバノビッチ選手などたくさんの選手が行っています。

 ナダル選手が飲み物のボトルを必ずきれいに並べて置くのもひとつのゲン担ぎかもしれません。それとも、そうしないと気持ち悪いという、こだわりなのでしょうか。ガスケ選手はチェンジエンドで必ずグリップテープを巻き直しますが、実際に彼は汗かきなので、すぐにぐしゃぐしゃになってしまうという意味もあるでしょうね。

 ボールパーソンからボールをもらうときに、例えば“必ず向かって左側のボールパーソンからもらう”と決めている選手も多いように思います。一つには、右利きの選手がボールパーソンの方に体を大きくねじって振り返りたくない、という理由もありそうです。すでに引退したコンチータ・マルチネスは、重要なポイントの時に必ず直前に自分がポイントしたボールを使いたがる選手でした。これと同じことをする選手は少なくありません。

 ところで、シャラポワ選手のサーブの前のルーティンは最近、短くなったように感じませんか?こうしたルーティンも徐々にシンプルになっていくものなのかもしれません。ジョコビッチ選手のサーブの前のボールつきも短くなりましたね。同じ動作の繰り返しですから、それが多いと余分なエネルギーを費やすことにもなりかねません。ですから、不要な部分は自然にそぎ落とされていくのでしょうか。

 以前、一般の方にルーティン・ワークを紹介したとき、「ルーティン・ワークがいいと聞きましたが、やること自体に疲れてしまうんです」という質問がありました。私は「それは本当に必要なものでしょうか?」と聞き返したのですが、おそらく、そうではないから疲れてしまうのだと思います。

 あくまでも、いいパフォーマンスを行うための準備ですから、その動作をやること自体に意識が向くようでは大きな効果は望めません。

 それをやっている間に心と体が整っていくのがルーティンやルーティン・ワークであり、そこに尽きると思います。それらの行動のひとつひとつが、その選手にとっての心地よい状況を作っているのだと思います。

 そう考えると、これは読者のみなさんも日常生活に取りいれることができるかもしれませんね。働く環境を整える、日常生活を整えるという観点で、それをすると心地いい、心が落ち着く、これをすると元気が出るというような行動を、ひとつでもふたつでも見つけると、生活がより充実していくのではないかなと思います。

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杉山 愛

杉山 愛
生年月日:1975年7月5日
出身:神奈川県
主な戦績:
WTAツアー最高世界ランク シングルス8位 ダブルス1位
国際公式戦勝利数:シングルス492勝 ダブルス566勝
WTAツアー:シングルス優勝回数6回
ダブルス優勝回数38回
グランドスラムダブルス最高成績:全豪準優勝(2009年)、ウィンブルドン優勝(2003年)、全仏優勝(2003年)、全米優勝(2000年)
公式戦通算試合数:1772試合(シングルスとダブルス)
グランドスラム連続出場の歴代2位記録(62大会・女子1位)を持つ。

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