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Column コラム

杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

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杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

第245回 デビスカップ日本代表のダブルス強化を考える

2016/03/17

■普段からダブルスに取り組む機会を増やすことが一番の近道だと思います

 デビスカップ・ワールドグループ1回戦で日本はイギリスに敗れました。最終日に錦織圭選手がアンディ・マレー選手に敗れて日本の敗退が決まりましたが、第2日のダブルスの敗戦もチームの敗因のひとつとなりました。

 日本代表はダブルスの強化が課題と言われています。今は錦織選手というエースの存在があり、今回は1勝でしたがシングルスでの2勝がある程度計算できる中で、ダブルスはチームにとってキーになります。

 もちろんシングルス2の活躍も--昨年のプレーオフ、コロンビア戦でのダニエル太郎選手のように--期待したいところですが、シングルス1とダブルスを取っていれば全体の勝利がより確実なものになります。

 ダブルスの起用については色々な考え方があります。シングルスに出場する選手がダブルスでも出場するとなると、体力的にも大きな負担になります。そこで、ダブルスのスペシャリスト、もしくは普段からシングルスとダブルス両方をこなす選手が、デビスカップやフェドカップのようなチーム戦では重要な存在になります。

 例えば、ここを取らなければ優勝はないというタイミングで、エースが単複3試合に出場するケースもありますが、それは例外と考えるべきでしょう。コンスタントにワールドグループで強さを発揮しているチーム、フェド杯でいえばチェコやイタリアは両方できる選手かスペシャリストをすごく上手に育てています。もちろんデ杯でも同様です。

 今回の対戦では、錦織選手はマレーとのシングルスに全力を注がなくてはいけないというのが誰が見ても一目瞭然でした。ダブルスでの起用の決断は植田実監督にも難しいでしょうし、チーム内でも彼一人に大きな負担をかけることになるという懸念はあったはずです。

 ただ、ダブルス・スペシャリストの育成となると簡単な話ではありません。ほとんどのテニス選手にとって、シングルスがあったうえでのダブルスでしょう。私自身、やはり大きな比重があったのはシングルスでした。もちろん、その選手がパッションを感じ、“ダブルスプレーヤーでやっていく"という強い気持ちがあればダブルスプレーヤーとしてやっていくという選択は当然ありえますが、ダブルス一本にしぼるというのは結構、勇気がいることだと思います。

 そう考えると、ダブルスに適性のある選手が、デ杯ではシングルスとダブルスの両方に取り組むというのが一番現実的でしょう。

 普段はシングルス中心でも、ダブルスに向いた選手を指導者が見抜いて強化していくと、チームにとってもプラスになり、その選手個人の実力を上げるためにもいいことなので、Win-Win(ウィンウィン)効果が出てくると思います。

 私自身、シングルスとダブルス両方やっていたからこそお話しできるのは、相乗効果があるということです。シングルスはダブルスのためにもなるし、ダブルスはシングルスのためにもなります。また、一定の試合数をこなせるのもツアー生活では大きなことです。

 ダブルスではシングルスとはまったく違う動きや状況の見方といったものが求められます。ただ、ダブルスの経験の少ない選手でも、ひとつふたつのヒントを得ればそれからガラッと変わるということもしばしば起きています。今のデ杯代表の選手たちが普段、ダブルスの練習をすることは少ないと思いますが、味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)などで練習するとき、あるいはツアーで一緒に練習する機会があれば、15分でも30分でもダブルスを練習するようにしてはどうでしょうか。

 たったそれだけでもダブルス特有の動きやアイディアが身に付き、チーム作りが大きく変わってくると思います。ダブルスはアイディアだと思うので、プレーの幅を普段から増やしておくことが、デ杯で即席ペアを作ったときにも生きてくると思います。

 リターンひとつでもシングルスとは大きな違いがあります。サーブ&ボレーの相手に対して足もとに打つとか、リターンを打つ位置や深さも変わってくるし、リスクを負ってダウン・ザ・ラインやアレーをねらうリターンも必要です。そういう練習を普段から10本でも20本でもやっておくと、感覚が変わってくるはずです。ツアーが始まるとなかなかできることではないと思いますが、意識して15分でもいいから時間を作ってやると、半年後には違いが見えてくると思います。


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杉山 愛

杉山 愛
生年月日:1975年7月5日
出身:神奈川県
主な戦績:
WTAツアー最高世界ランク シングルス8位 ダブルス1位
国際公式戦勝利数:シングルス492勝 ダブルス566勝
WTAツアー:シングルス優勝回数6回
ダブルス優勝回数38回
グランドスラムダブルス最高成績:全豪準優勝(2009年)、ウィンブルドン優勝(2003年)、全仏優勝(2003年)、全米優勝(2000年)
公式戦通算試合数:1772試合(シングルスとダブルス)
グランドスラム連続出場の歴代2位記録(62大会・女子1位)を持つ。

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