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Column コラム

杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

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杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

第216回 全米オープンみどころ [大会展望編]

2015/08/28

Getty Images

■充実ぶりが目立つジョコビッチに挑む好調のフェデラー、マレー

 今回は8月31日に開幕する全米オープンの展望をお届けします。まず男子ですが、BIG4から見ていくと、今シーズン圧倒的な強さを見せるジョコビッチに対し、マレーとフェデラーが前哨戦で優勝して全米に向けてうまく仕上げてきていると感じます。一方でナダルはこの間の錦織圭選手との試合を見ても、いいときの彼に戻っていないように思います。

 ジョコビッチは前哨戦2大会では優勝を逃しましたが、内容は充実しています。パフォーマンスの質といい、安定感といい、まさにナンバーワンの実力を発揮しています。もともと柔軟性を持った選手ですが、体の切れが増しているのか、すごくしなやかさを感じます。どんなトレーニングをしているのか教えてもらいたいくらい。それくらいの充実ぶりです。

 前哨戦のモントリオールの準々決勝では、マッチポイントを握られてからの逆転もありました。相手のグルビスはすごいショットもあるのに大切なところではプレッシャーで力を出しきれない、というか出させてもらえない。逆にジョコビッチは、そんな状況でも笑顔を見せる余裕すらあるのですから、底力があるというか、精神的な強さを感じます。

 マレーはそのモントリオールでジョコビッチを破って優勝しました。最近のマレーはコーチの一人であるビョークマンの影響なのか、攻撃が早くなっていると感じます。前はもっとじっくりやるタイプで、相手の攻めからのカウンターねらいが目立ったのですが、ネットも含め自分からの展開が増え、攻撃的になっていると感じます。

 フェデラーは前哨戦では出場大会を絞り、ピンポイントで出場したシンシナティで優勝しました。若い頃とは違う調整法を心得ていて、体と相談しながら大会を選び、そこで十分なパフォーマンスができるのです。グランドスラムにピーキングを持っていく調整のうまさを感じます。

 ナダルはこの全米でも危うい感じがします。以前は彼のフォアに対して相手の選手があっぷあっぷになってしまうというか、ラリーをしているだけで体力を削がれるような、パワーあふれるボールを打っていたのですが、今はそうではありません。彼自身、それが打てていないのか、あるいは、ほかの選手のレベルが上がって慣れられてしまったのでしょうか。

 彼は筋肉でショットを打っているような感じがして、関節で打つ、あるいは骨で打つというようには見えません。“動き”でとらえるということをしないで、筋肉で走り、筋肉で打っている、だから体に大きな負担がかかっている、そんなふうに見えてしまうのです。20代前半までは体力が充実しているからそれで通用するのですが、今はもっと効率のよい打ち方、動きを探るべきなのかなと思います。ジョコビッチにしてもフェデラーにしてもそれを探求していると思うのです。そのことがナダルにはしわ寄せとなってきているような気がします。

 ランキング4位の錦織選手にも十分チャンスがあります。去年の準優勝で得たポイントをディフェンドする(ポイントは1年間で失効するため、失効分を取り戻す)重圧はあると思いますが、ハードコートで行われたUSオープンシリーズのプレーを見ると、彼が一番好きなサーフェスであることがよくわかります。最も得意な環境で、どれだけパフォーマンスしてくれるかというのがすごく楽しみですね。

 女子は、前哨戦のトロントでベンチッチが優勝するなど、若手、ニューフェイスが“きている”感じがあります。それでも、全米の優勝候補となると一番最初に名前が挙がるのは、年間グランドスラムをねらうセレナ・ウイリアムズでしょう。

 今季は体調が悪かったり、劣勢のなかでも勝ちきる強さ、乗り切る力も見せています。年齢とともに経験を積んで幅が出てきたのでしょうね。そこは若い頃にはなかった引き出しかなと思います。ですから、以前のような取りこぼしも考えにくくなっています。  今季は気合いの入り方も違うように見えます。今年9月で34歳ですから、残された時間は決して多くはありません。その中で彼女は自分のパフォーマンスができれば優勝できると信じています。優勝の可能性が高いのは彼女だと思います。

 セレナに誰が対抗できるか、というところが焦点ですね。セレナが相手でも、ある程度パワーで押し切ることもできないと勝利は難しいと思うので、ビッグショットを持っていることが一つの条件になりそうです。

 期待したいのは、ウインブルドン準優勝、若さと勢いのあるムグルサです。2年くらい前から注目していたのですが、最近、安定感が増してきました。ビッグショットもあるし、また展開力も持っています。特にフォアハンドのダウンザラインへの展開が早いのが特徴です。体勢が崩れず、いつも同じ形で自分のショットを打つ能力が高い選手でもあります。また、自分からポイント取っていく、自分で切り開いていく能力が高いというのも彼女の長所ですね。まだまだ伸びしろも備えています。それに、華のある選手でもありますね。

 ベンチッチも早い展開のできる選手なので、全米の速いサーフェスで、どこまでできるか楽しみです。彼女はパワーヒッターというよりタイミングで勝負する選手です。同じスイスのヒンギスに似たタイプで、流れるように自然に、ダウンザラインに、あるいは逆クロス気味のダウンザラインに持っていきます。今のツアーでは、そういう配球を使う選手はあまりいません。彼女も楽しみなニューフェースの一人ですね。


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杉山 愛

杉山 愛
生年月日:1975年7月5日
出身:神奈川県
主な戦績:
WTAツアー最高世界ランク シングルス8位 ダブルス1位
国際公式戦勝利数:シングルス492勝 ダブルス566勝
WTAツアー:シングルス優勝回数6回
ダブルス優勝回数38回
グランドスラムダブルス最高成績:全豪準優勝(2009年)、ウィンブルドン優勝(2003年)、全仏優勝(2003年)、全米優勝(2000年)
公式戦通算試合数:1772試合(シングルスとダブルス)
グランドスラム連続出場の歴代2位記録(62大会・女子1位)を持つ。

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