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杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

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第174回 全米閉幕後のツアー事情~アジアシリーズの意味

2014/09/16

 第174回 全米閉幕後のツアー事情~アジアシリーズの意味

写真:AP/アフロ

■チャンピオンシップスを目指す選手、虎視眈々とランクアップをねらう選手

 シーズン最後の四大大会、全米が閉幕して一段落というところですが、ここから男女ツアーはアジアを転戦します。
 男女のシーズン最終戦、上位8選手だけが出場できるチャンピオンシップス(ATPワールドツアーファイナルズ、WTAファイナルズ)やWTAトーナメント・オブ・チャンピオンズも残されているので、特に上位の選手にとっては、そこに向けてアジアシーズンは重要な位置づけになります。

 チャンピオンシップスに出場する選手はもちろん、そうでない選手も、ここでの頑張りが最終的にシーズンを力強くフィニッシュできるかどうかというところにつながります。
 とはいえ、長いシーズンなので、故障を持っている選手も増え、気候的にも少しずつ寒くなっていくので、風邪を引いたり体調を崩す選手も出てきます。選手の間で風邪が蔓延することもあるので、私自身、健康管理に一番気を使った季節でした。シーズンはまだ残っているので、気を抜くことは許されません。

 もちろん、チャンピオンシップス出場の可能性のある選手は気を抜くどころではありません。この時期に出場が決まっているのは上位数人で、最後の最後まで出場が決まらないケースも少なくありません。
 最後の椅子をめぐって“数100ポイント”あるいは“数10ポイント”の争いになることもあります。すると、出場している大会で「ここでベスト○に入らないとチャンスがなくなる」というような分岐点も出てきます。

 私がチャンピオンシップスに出場した時も、アジアシリーズの時期にはまだ出場できるかどうかわかりませんでした。ちょうどその年、ジャパンオープンで指を骨折してしまったのですが、1勝を積み重ねるために--骨折を押して、というほどではありませんでしたが--そのまま続けて参戦したことがありました。
 みんな、それくらい必死です。でも、今思い返すと、「ここで絶対勝たなくてはいけない」とか「この選手に勝てばいける」というようなしびれる試合は、普段より緊張するからこそ勝ったときの喜びも大きいのです。

 トップ8人だけが出場できる大会ですから、テニスプレーヤーには夢の舞台だし、グランドスラムより出場の条件は厳しいわけで、出場するだけでもご褒美をいただいたようなもので、その舞台が経験できて幸せだったなと今でも思えます。
 この時期、ATPやWTAツアーの公式ウェブサイトには、チャンピオンシップスの出場決定についての記事やランキング(ATPの「Race To London」)などが掲載されています。この選手は決まっているけど、ここが熾烈な戦いなのか、というような情報もわかります。そういう記事を参考に、「この選手はここで勝ったらいけるのか」などと事情を知った上で試合を観戦すれば、選手のメンタル、心情が伝わってきて、一緒にどきどきしながら見ていただけると思います。

 チャンピオンシップスに関係するのは一握りの選手ですが、それ以外の選手にとってアジアシリーズは移動距離も長く、デビスカップに出場する選手もいて、スケジュールの立て方が難しい時期です。そもそも、グランドスラムの全米のあとでモチベーションを保つのは、どの選手にとっても簡単ではありません。
 そこで、どこに自分のターゲットを置いて最後まで力強くプレーするか、というのが問われます。また、大変ではあっても逆にチャンスがあると見ることもできます。みんなが大変だけど、それだけに、ここで頑張れば結果に結びつく、と考えることもできるからです。
 
 特に日本選手はアジアは回りやすいし、若手選手にとってはすごく頑張れる時期だと思います。ブシャールのようにアジアシリーズをランキング上昇に結びつけた外国選手もたくさんいますが、正直な話、上位選手の中には気持ちが乗りきらない選手がいるのも確かです。地の利を生かしてここでポイントを稼ぐことが、ランキングを上げるコツですね(笑)。

 日本でプレーするのが本当に好きというベテラン選手が毎年、日本の大会に来てくれるのも楽しみです。例えばストーサー、スキアボーネといった、親日的な選手が日本で活躍するケースも少なくありません。長くツアーにいればいるほど、自分が好きな国には毎年、足を運ぶ傾向があります。親日的な選手が日本で好成績を残し、楽しい時間を過ごしてくれるのを私は「ちょっといいな」と思って見ています。


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杉山 愛

杉山 愛
生年月日:1975年7月5日
出身:神奈川県
主な戦績:
WTAツアー最高世界ランク シングルス8位 ダブルス1位
国際公式戦勝利数:シングルス492勝 ダブルス566勝
WTAツアー:シングルス優勝回数6回
ダブルス優勝回数38回
公式戦通算試合数:1772試合(シングルスとダブルス)
グランドスラム62大会連続出場のギネス記録を持つ。

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