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Column コラム

杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

第151回 デ杯、フェド杯におけるダブルスの重要性

2014/03/12

 第151回 デ杯、フェド杯におけるダブルスの重要性

「強力なダブルスペアを作る」という選択肢もあっていいと思います(写真:アフロ)

 2月のデビスカップ・日本対カナダ戦でもそうでしたが、デビスカップやフェドカップでは、1試合しかないダブルスがとても大きな意味を持っています。

 デ杯のダブルスは2日目に行われるので、初日のシングルスが1勝1敗ならダブルスに勝つか負けるかで2勝1敗か1勝2敗、これは大きな違いです。
 絶対的なシングルスプレーヤー、トップの中のトップの選手が2人いて、シングルスだけで勝利を決められるならそれにこしたことはありませんが、ワールドグループは力が接近していて、どの国もシングルスだけで楽に勝ち抜けるという状況ではありません。

 日本も、錦織圭選手にシングルスの2勝は託せるとしても、あと1勝をどこで取るかというのが今の課題です。
 もちろんシングルス2の選手にも期待がかかりますが、ダブルスでチームの勝利を導くことができれば、戦い方がかなり楽になります。カナダ戦では植田実監督が錦織選手をダブルスにも起用しました。前にも書きましたが、単複3試合とも出場すると決めた錦織選手の勇気には驚きました。また、それくらい、デ杯ではダブルスが重要な位置を占めるというわけです。

 フェドカップは最終試合でダブルスが行われます。シングルスで2-2になることも多く、最終的にダブルスにすべてがかかることは珍しくありません。文字通り、チームの運命を懸けた戦いですから、選手には大きなプレッシャーがかかります。

 かなり前のことになりますが、1996年のフェドカップ、日本対ドイツ戦で、私は長塚京子さんと組んで2-2からのダブルスに出場しました。
 伊達さんがシングルスでアンケ・フーバーとシュテフィ・グラフに勝って2-2となり、私たちのダブルスに勝負がかかりました。
 対戦相手はグラフとフーバーの最強ペア。でも、ここで勝たなかったら、伊達さんのグラフ戦の勝利も価値が半減してしまっていたと思います。結果としてダブルスで勝ったからこそ、日本チームの勝利も伊達さんのグラフ戦の勝利も、今も語り継がれるほどの大きな勝利になったのだと思います。

 フェド杯のワールドグループを見てみると、チェコとかイタリア、ロシアといったチームには単複両方できる選手が何人もいて、バランスがいいですね。デビスカップで日本と対戦したカナダも、今回はシングルスの上位2選手がケガをしてしまいましたが、ダブルススペシャリストのネスターがいるし、もしもフルメンバーで臨んできたら相当怖いチームだったと思います。

 単複をこなせる選手やネスターのようなダブルススペシャリストがいて、計算できるダブルスペアがあると、チームは戦いやすくなります。シングルスプレーヤーにかかるプレッシャーも少しはやわらぐでしょうね。

 ただ、ダブルスプレーヤーが一人だけいても、その相手がいなければダブルスの「チーム」にはなりません。日本では今、青山修子選手がフェド杯のダブルスの柱になっています。青山選手はツアーでは外国人選手と組むことが多いのですが、ナショナルチームとしては、フェド杯を視野に入れて日本の中で彼女と相性の良い選手を見極めていくことも大切だと思います。そうやって「強力なダブルスチームを作る」という選択肢が代表チームにあってもいいかなと思います。

 日本では、デ杯でもフェド杯でも、正直、ダブルスの強化はそれほど重視してこなかったと思います。だからこそ、現実を見つめ直し、貴重な1勝を稼ぐにはそこだぞ、とダブルスに目を向ける必要があるのかもしれません。


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杉山 愛

杉山 愛
生年月日:1975年7月5日
出身:神奈川県
主な戦績:
WTAツアー最高世界ランク シングルス8位 ダブルス1位
国際公式戦勝利数:シングルス492勝 ダブルス566勝
WTAツアー:シングルス優勝回数6回
ダブルス優勝回数38回
公式戦通算試合数:1772試合(シングルスとダブルス)
グランドスラム62大会連続出場のギネス記録を持つ。

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