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Column コラム

杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

第143回 全豪オープンのみどころ 海外選手編

2014/01/14

 第148回 デビスカップ日本対カナダ戦から

写真:AP/アフロ

 全豪オープンはシーズン最初のグランドスラム。今シーズンを占うトーナメントと見ることができます。当然、好スタートを切ればシーズンを通して回りやすくなるので、ひとつのテストとして大事な大会です。オフにやってきたこと、新しくトライしたことがどれだけ実戦で試せるかというトライアルの大会であり、その意味でも新鮮な気持ち、ワクワクした気持ちで臨めるグランドスラムですね。

 クレーや芝は特別なサーフェスですが、全豪のハードコート(プレキシクッション)はどの選手にもフェアなコートサーフェス。シーズンのスタートには適したコートです。
 気候が過酷であることも全豪の特徴です。時には40度前後まで気温が上がり、規定の条件を超えると「ヒートポリシー」が適用されて試合をストップすることもあるほどです。2週間あの暑さの中で戦い抜くというのも選手にとってはチャレンジですね。

 今回、注目したいのは、男女シングルスの前年優勝者、ノバク・ジョコビッチとビクトリア・アザレンカです。ジョコビッチは全豪3連覇中。グランドスラム最初の優勝も2008年の全豪でした。アザレンカも昨年2連覇を達成。こちらもグランドスラム初優勝が2012年の全豪でした。
 ジョコビッチは暑さに強い印象はなかったのですが(むしろ逆でしたが)、グルテンフリーダイエットの効果なのか、この悪条件を克服し、すっかり全豪を得意にしています。アザレンカも同じで、特に暑さに強いという印象はありませんでした。

 この二人が、なぜ全豪で強いのか。あらためて考えてみると、興味深いですね。
 全豪のアザレンカは毎回、オフの間に相当追い込んでトレーニングしてきているなというのが見てとれます。体の動きがシャープで、切れがあります。体を見ると、重いウエイトを持つトレーニングより、体の切れを出すトレーニングを重点的にしているんだろうなというのが分かります。この切れをどれだけシーズン中、持続させられるかというのが彼女の次の課題なのですが、このオフのトレーニングが全豪の結果に結びついているのは間違いないと思います。

 ジョコビッチにも同じことが言えますね。どの選手も、オフのあと前哨戦を一つか二つこなして全豪に臨みます。つまり、スタートが決まっていて、これは他のグランドスラムにはないことです。アザレンカとジョコビッチは、そこに向けてのピーキングがすごく上手だなと感じます。
 アザレンカのプレースタイルも、全豪のサーフェスの速さとバウンドの具合にすごくマッチしているように見えます。芝のように速かったり、もっとバウンドが高くなったりすると彼女のリズムが狂わされるのかもしれませんが、このサーフェスはスピードとバウンドが彼女に合っているのだと思います。ジョコビッチにもそれが言えそうです。

 両選手の共通点はまだあります。集中力が高いこと、そしてオンとオフをうまく切り替えてツアーをエンジョイしていることです。アザレンカはオフコートでも明るく、プライベートも充実しているように見えます。トップはみなエンジョイの仕方が上手ですが、二人は特に上手ですね。ジョコビッチもユーモアがあって、彼の周囲には笑いがあります。集中すべき時は集中し、エンジョイするときはエンジョイして、とメリハリをつけてツアー生活を送っていることが窺えます。

 優勝争いはというと、女子はこのアザレンカとセレナのトップ2に、ランキング4位のリー・ナ含めた3人が中心と見ていいでしょう。右肩の故障でツアーを離れていたシャラポワ(3位)は、どれだけ順調にリハビリが進められたかどうかですね。
 男子はランキング2位のジョコビッチと1位のナダルが有力です。ナダルは、昨年2月の復帰から本当に強いなというのを見せてくれています。マレーはシャラポワ同様、腰の手術からの回復ぶりが成績を左右しそうです。フェデラーは第6シードで大会を迎えます。以前は負けることのなかったような選手に簡単に負けるようになったのは気になりますが、個人的には、大好きな選手なので、活躍してくれると信じています。


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杉山 愛

杉山 愛
生年月日:1975年7月5日
出身:神奈川県
主な戦績:
WTAツアー最高世界ランク シングルス8位 ダブルス1位
国際公式戦勝利数:シングルス492勝 ダブルス566勝
WTAツアー:シングルス優勝回数6回
ダブルス優勝回数38回
公式戦通算試合数:1772試合(シングルスとダブルス)
グランドスラム62大会連続出場のギネス記録を持つ。

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