テニス「WOWOW TENNIS ONLINE」|WOWOWオンライン

25th

WOWOW

PC版

ご加入はこちら

WOWOW TENNIS ONLINE

※お申し込みいただいた情報やお手続きの状況により15分程度でご視聴いただけない場合があります。BS-9chに合わせてお待ちいただいてもご視聴いただけない場合は、お電話にてお問い合せください。

Column コラム

杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

第142回 全豪オープンのみどころ 日本選手編

2014/01/08

 第142回 全豪オープンのみどころ 日本選手編

写真:AP/アフロ

 まず注目したいのは、新体制で臨む錦織圭選手ですね。マイケル・チャンをチームに迎えて新しい風を入れました。聞くところによると、シーズンオフの間、マイケルと一緒に相当厳しいトレーニングで追い込み、充実した時間を過ごしたようです。

 マレーにとってのレンドルのように、自分自身でグランドスラムタイトルを取っているコーチは、そこに行った人にしか分からない何かを選手に伝えてくれます。例えば緊張する状況への対処の仕方にしても、彼らは何か特別なスキルとしてそれを持っているのだと思います。マイケルも今の錦織選手に足りないものを分析し、伝えてくれるはずです。

 錦織選手本人が前から言っているように、トップ10に一度入ればいいのではなく、そこに居続けられる選手になることが大切です。もちろんそれには相当なハードワークと強い気持ちが大切なのですが、コーチのマイケルもひとつの答えを持っているように思います。

 しかも彼は、押しつけるのではなく、錦織選手と同じ目線でアドバイスをしてくれるパートナーになると思います。私も彼の愛情を受け、彼の力を借りた選手の一人です。選手時代、マイケルは一緒に練習しようと誘ってくれたり、「これを使ってみれば」とラケットをくれたり、親身になって面倒を見てくれました。本当に面倒見がいいんです。マイケルの心のピュアさと、錦織選手のピュアさが私には同じものに感じられるので、すごくいいコンビになると見ています。
 すぐに結果は出なかったとしても、シーズンをトータルで見たときには、マイナス要素は見つかりません。

 クルム伊達公子選手は昨シーズンの後半は、モチベーションを探すのが大変そうに見えました。前年、あるいはその前の年は、ランキングを上げることであるとかテニス自体の課題など明確なモチベーションを持ちながら戦い、力強くシーズンを終えました。ところが昨シーズンの終盤はランキング的に全豪オープン出場は確実になっていましたし、どこへ向かっていけばいいのか、心が揺れ動く中での戦いだったと思います。

 伊達選手は「チャレンジ」という言葉を使いますが、ツアーは本当に過酷な世界で、やるべきことが山積みです。だからこそモチベーションがすごく重要な要素になります。このオフの間に、頭と気持ちがどれだけ整理できたか。体のコンディショニングやピーキングに関しては、だれよりも上手に調整できる選手ですから、そこが整理できれば、問題なく好スタートが切れると思いますし、今シーズンも活躍の年になると思います。

 森田あゆみ、奈良くるみ、土居美咲の若手の3人は、去年はそれぞれ充実したシーズンを過ごしたと思いますし、精神的な成長も見せてくれました。特に奈良選手と土居選手にとっては大きな1年になったと思います。
 ただ、去年がよかったからこそ、今季はチャレンジの1年になるはずです。よかった年の次の年というのは簡単ではありません。ディフェンドするポイントもたくさんあるし、去年の活躍を「本物」にするためには安定した成績が求められます。対戦相手も研究してくるでしょう。さらに実力をつけて新しいシーズンに臨んでほしいですね。

 森田選手は昨年、前半戦で自分のテニスをつかみながら、後半戦は腰の痛みに足を引っ張っられました。今シーズンは、この故障にどれだけうまく対応できるかということになると思います。
 実力はすでにトップ50にふさわしいものを持っています。そこで、もしかしたら錦織選手のように、チームに新しい空気を入れてもいいかもしれません。選手というのはひとつの勝利が自信になって、ポーンと行く時があります。その「きっかけ」を引き寄せる意味で、何か変化を持たせるのも一つの手かなと思います。


「愛’s EYE」コラムテーマ募集中!
杉山愛さんに語ってもらいたい、こんな事を聞いてみたいテーマを、
コラムをご覧の皆様より大募集中!たくさんのご応募をお待ちしております!

応募はこちら
https://eq.wowow.co.jp/enq/ai_eye/


好評連載中の杉山愛オリジナルコラム「愛’s EYE」が、書き下ろしを加え書籍化!!
購入はこちらから>>

杉山 愛

杉山 愛
生年月日:1975年7月5日
出身:神奈川県
主な戦績:
WTAツアー最高世界ランク シングルス8位 ダブルス1位
国際公式戦勝利数:シングルス492勝 ダブルス566勝
WTAツアー:シングルス優勝回数6回
ダブルス優勝回数38回
公式戦通算試合数:1772試合(シングルスとダブルス)
グランドスラム62大会連続出場のギネス記録を持つ。

新規ご加入はこちら e割 加入料なし!カンタン・おトク!
あなたも、お友達も視聴料1カ月無料
テレビでもオンデマンドを楽しもう!Google Chromecast対応
THE TENNIS DAILY
WOWOWテニス公式ツイッター
「WOWOWテニス2017シーズン」イメージソング 『TROPHY』稲葉浩志