トレード期限を迎えた現地18日、メンフィス・グリズリーズとロサンゼルス・クリッパーズ間でジェフ・グリーン、ワシントン・ウィザーズとフェニックス・サンズ間でマーキーフ・モリスをめぐるトレードが成立。その一方で、移籍が有力視されていたドワイト・ハワード（ロケッツ）、ケビン・ラブ（キャバリアーズ）、ブレイク・グリフィン（クリッパーズ）らビッグネームには目立った動きが無かった。

　米経済誌『フォーブス』のウェブサイトは同日、大きなトレードが行われなかった理由を分析する記事を掲載した。同サイトはまず、ここ数年間ひざと腰に問題を抱え、エースのジェームズ・ハーデンとの確執も伝えられているハワードについて言及。ロケッツにとってハワードのトレードの障害となったのは、同選手が今季終了後にオプトアウト（契約破棄）の権利を保有していることにあるとしている。ロケッツが、シーズン後にフリーエージェントとなる選手しか、見返りとして期待できないというのがネックとなったようだ。

　また、ラブに関しては、クリーブランド・キャバリアーズが同選手と同等の価値がある交換相手を見つけられなかったというのが、放出を断念した理由だという。一時はボストン・セルティックスと交渉を行っているとの報道もあったが、同サイトによると、キャブスのデイビッド・グリフィンGMが、ラブに見合うスター選手がいなかったと話していたとのこと。なお、チームはこの日、オーランド・マジックから控えのチャニング・フライを獲得している。

『フォーブス』によれば、セルティックスはグリフィンについても関心を示していたという。グリフィン獲得のために今年のドラフト1巡目指名権を手放すことも辞さない構えだったが、クリッパーズと合意に持ち込むことはできなかった。しかし、同選手は現在、チームスタッフを殴って右手を骨折し長期離脱しているうえに、来シーズン終了後にマックス契約をオプトアウトすることができる。

　そのことがグリフィンに興味を持っていた他球団が二の足を踏む要因となり、クリッパーズの首脳陣やドック・リバースHCも、オールスターフォワードを手放すつもりはないと度々発言していた。それでも、グリフィンの穴埋めが急務となっていたクリッパーズは、グリズリーズからグリーンを補強している。

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