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ロサンゼルス・クリッパーズオーナーのドナルド・スターリング氏の人種差別的発言に端を発した球団売却を巡る裁判で、チームの暫定最高経営責任者(CEO)のリチャード・パーソンズ氏は現地22日、スターリング氏がオーナーとしてチームに留まるのであれば辞任すると、ドック・リバースHCから伝えられたと証言した。
クリッパーズを米マイクロソフト前CEOのスティーブ・バルマー氏へ20億ドル(2031億円)で売却する法的権限がスターリング氏の妻シェリーさんにあるかどうかを決める裁判で、証言台に立ったパーソンズ氏は「ドックは、恐らく他の誰よりも今回のことで心を痛めている。もしスターリング氏がオーナーとして居座る場合、彼は監督を続けたくないと思っている」と述べた。
またパーソンズ氏は、黒人プレーヤーでNBA選手会会長を務めるチームキャプテンのクリス・ポールら主力選手が一気に流出することを懸念していると語った。
バルマー氏の弁護士から尋問を受けた際には、父親的存在でチームから愛されているリバースHCが退団することは、クリッパーズにとって“死のスパイラル”が始まることを意味すると証言。「(スターリング氏がチームに留まることで)コーチが去り、選手がチームのためにプレーをしたくないとしたら、何が残るんでしょう? スポンサーが撤退し、ファンが離れたら、悪循環に陥るでしょう」と語った。
パーソンズ氏による新たな証言が裁判にどのような影響を与えるかは現時点では不明。リバースHC本人からのコメントは、得られていないとのこと。(STATS-AP)