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NBAは現地9日、人種差別発言によりオーナーのドナルド・スターリング氏がリーグ永久追放となったロサンゼルス・クリッパーズの暫定CEOに、米銀シティグループと米メディア大手タイム・ワーナーの元会長、ディック・パーソンズ氏を任命した。
リーグは現在、スターリング氏に球団を強制的に売却させるため動いている。暫定CEOに就任したパーソンズ氏は、球団運営を監督し、クリッパーズ代表として理事会に出席することになる。
オーナーが永久追放処分となったクリッパーズでは、アンディ・ローザー球団社長も無期限の休職という状況。リーグはチームと協力し、ドック・リバースHCとともに球団をけん引する人物を探していた。
パーソンズ氏は、5日にNBAコミッショナーのアダム・シルバー氏と面会し、8日に暫定CEOの職を受任。タイム・ワーナーがアトランタ・ホークスを所有していたときに、当時副コミッショナーだったシルバー氏と知り合いになったというパーソンズ氏は、シルバー氏の、今回の問題に対しての方針に賛同しているとした。
黒人のパーソンズ氏は、スターリング氏に球団を売却させ、新たなオーナーを迎えるための闘いは長期に及ぶ可能性はあるが、価値があることだとし「この問題は、単にクリッパーズやNBAだけの問題ではないと考えている」とコメント。「世界は、我々が国としていかにこの危機を切り抜けるかを見ている。役に立てることがあるなら、喜んで手助けします」と語った。
パーソンズ氏は現在、米投資会社プロビデンス・エクイティ・パートナーズ特別顧問と、大統領候補者討論会組織委員会のメンバーを務めている。また、バラク・オバマ大統領の経済諮問委員会のメンバーを務めた経験も持つ。
2002-08年にタイム・ワーナーの会長兼CEO、2009-12年にシティグループ会長を歴任。ハワイ大学時代は、バスケットボールをプレーしていた。(STATS-AP)