V.カーターが決勝ブザービーター、マブス劇的な逆転勝利
現地26日に行われたプレーオフ1回戦（7回戦制）第3戦、ウェスタン・カンファレンス第8シードのダラス・マーベリックスは、ビンス・カーターがスリーポイントシュートの決勝ブザービーターを決め、109対108で第1シードのサンアントニオ・スパーズに劇的な逆転勝利を収めた。シリーズ対戦成績は、マブスが2勝1敗とリードした。
106対106の同点で迎えた第4Q残り1.7秒、スパーズのマヌ・ジノビリがシュートに成功し、勝負は決まったかに思われた。マブスは最後の攻撃で、ホセ・カルデロンからインバウンドパスを左コーナーで受けたカーターが、1つフェイク。ジノビリを飛ばすと、試合終了のブザー直前にシュートを放ち、これがチームに劇的な勝利をもたらした。
16年目のベテラン、カーターが、プレーオフでブザービーターにトライしたのは13年ぶり。試合後のインタビューでは「5月20日の第7戦だった」と述べ、“ビンサニティー”の異名で知られていたトロント・ラプターズ時代の2001年イースタン・カンファレンス準決勝で、ブザービーターを外し、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに87対88で敗れた日を振り返った。
この日は、11得点と苦戦していたカーターだが「決勝シュートを打つことにためらいはない。失敗を気にしていない。そのメンタリティーが役に立ったのだと思う」と語った。
個人成績ではモンテ・エリスが29得点でチームをけん引。ダーク・ノビツキーは18得点で、プレーオフでは初出場の2001年以来となる3試合連続の20点未満に抑えられた。当時の対戦相手も今シリーズと同じスパーズだった。
スパーズは、ティム・ダンカンがチーム最多の22得点をマーク。トニー・パーカーは19得点をマークしたが、後半は2得点と失速した。ティアゴ・スプリッターが14得点、13リバウンド、復調したカウィ・レナードは第4Qに貴重なスリーポイントシュートを決めるなど、17得点をマークした。（STATS-AP）
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