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アメリカで大人気を誇る、女性による7人制インドアフットボールリーグ、ランジェリー・フットボール・リーグ(LFL)が日本初上陸!12チームによる全24試合のレギュラーシーズンの後、プレイオフ、そして王者決定戦のランジェリーボウルを戦い王座を競う。
5/25(金)よる11:45放送 11-12 ランジェリー・ボウル
その王者を決めるランジェリー・ボウルが、フィラデルフィア・パッションとロサンゼルス・テンプテーションの間で行われる。両チームは昨季のランジェリー・ボウルでも対戦しており、シーソーゲームの末、テンプテーションが26−25でパッションを下し、2連覇を達成している。今回のランジェリー・ボウルでは、リーグ3連覇を狙うテンプテーションと雪辱に燃えるパッションとの熱い闘いが期待される。
王者テンプテーションは、レギュラーシーズンで苦戦を強いられた。今季から新規参入したラスベガス・シン(11月11日)に20-28で敗れたテンプテーションは、続くシアトル・ミスト戦も厳しい戦いとなり、27−24と辛勝。オフェンスとディフェンスの成績はともにリーグ中位と鳴りを潜める。そんな王者がランジェリー・ボウルの舞台まで登り詰めた要因は、リーグNo.1クォーターバック(QB)と称されるアシュリー・サレーノの存在が大きい。抜群の精度を誇るパスと広い視野を併せ持つサレーノは、チームの劣勢を個人の力で跳ね返すことが出来る絶対的エースだ。パッション戦の戦術を聞かれた彼女は、「普段どおりやるだけ。走って、走って、パスをお膳立てする」と平常心を強調し、更には「私はNo.1のQBという自信がある」とクールに言ってのけている。QBのサレーノ、そしてランニングバック(RB)とワイドレシーバー(WR)を兼任するアンバー・リードがチームの命運を握るだろう。
一方のパッションはレギュラーシーズンを得失点差プラス44と他を圧倒する強さで勝ち抜いた。オフェンスはリーグ1位、ディフェンスはリーグ2位と、成績を見る限りではパッションが有利のように思える。しかし、チームの大黒柱であるマリーローズ・ローチがプレーオフで首を負傷し、ランジェリー・ボウルの出場は微妙な状況となった。RBとしてチーム獲得ヤードの半分を挙げ、またディフェンスの要としてもリーグトップのインターセプトを記録したローチを欠くのは、パッションにとって大きな痛手である。それでもローチは「フットボールは一人の選手で成り立つものではない。チームメートがプレイのレベルを上げるのを見るのが楽しみだ」と自信を見せている。牽引力が疑問視されているQBのクリスティ・ベルも「周りの評価や雑音は気にならない。チームメートは私を信じてくれている、それだけで十分」と意気込みを聞かせてくれた。
レギュラーシーズンで苦しみながらも、地力と経験を生かして勝ち進んだテンプテーション。圧倒的な強さで勝ち抜いてきたが、土壇場でスター選手を失ったパッション。両チームがランジェリー・ボウルまで歩んできた道のりは対照的である。サレーノが本来の輝きを見せ、テンプテーションのオフェンスに火を点けるのか、それとも、自慢の攻撃力でカンファレンスを制した勢いそのままに、パッションが悲願の初優勝を成し遂げるのか。見逃せない1戦になることは間違いない。
文:村田慎吾(むらた しんご)
東京都生まれ。ペンシルバニア州Swarthmore大学卒業。2009年からNFLジャパンのモバイルサイトでコラムを執筆。現在は米国シカゴに滞在し、スポーツデータ配信会社で米国4大スポーツなど、各種スポーツデータを幅広く扱っている。