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みどころ・試合内容 /
2017年11月6日 放送

みどころ・試合結果

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11月6日放送

[WOWOWライブ] 11/6(月)よる9:00 [WOWOWライブ] [再] 11/18(土)午前4:30

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S・ウェルター級ウォーズ第1弾!

WBC世界S・ウェルター級タイトルマッチ

ジャーメル・チャーロ

WBC世界S・ウェルター級チャンピオン

ジャーメル・チャーロ

(アメリカ)

エリクソン・ルビン

WBC世界S・ウェルター級1位

エリクソン・ルビン

(アメリカ)

  • みどころ

29戦全勝の「鉄人」 vs 18戦全勝の「ハンマー」
オッズは13対11の僅差で王者有利

 実力者が揃ったスーパー・ウェルター級トップ戦線のなかで、今回のジャーメル・チャーロ(27=アメリカ)対エリクソン・ルビン(22=アメリカ)戦は、統一戦を含めても最高のカードのひとつといっていいだろう。通算戦績こそ29戦全勝(14KO)とKO率は5割に満たないチャーロだが、このところ戴冠試合と初防衛戦を含めて3連続KO勝ちと乗っている。一方、サウスポーのルビンは18戦全勝(13KO)で72パーセントのKO率を誇る。初回から目の離せない緊迫した試合になりそうだ。
 兄のジャーマル(前IBF世界スーパー・ウェルター級王者。現WBC世界ミドル級1位)とともに双子の世界王者として知られるチャーロは、昨年5月の決定戦でジョン・ジャクソン(バージン諸島)に逆転の8回KO勝ちを収めて現王座を獲得。今年4月には指名挑戦者のチャールズ・ハトリー(アメリカ)を6回KOで退けている。いずれも決め手になったのは右ストレートだった。前哨戦となった15年10月のジョアシム・アルシン(ハイチ/カナダ)戦でも右でダウンを奪い、再開後に連打で元世界王者をストップに追い込んでいる。以前はスピードが最大の売りだったチャーロだが、ここにきて兄と似たパンチャー型に変貌した印象がある。
 対するルビンは13年11月にプロデビューしたサウスポーの強打者で、今年4月にホルヘ・コタ(メキシコ)に4回KO勝ちを収めて指名挑戦権を獲得した。そのコタ戦の前の試合でも元世界ランカーのファン・カブレラ(ドミニカ共和国)に2回KO勝ちを収めており、こちらも勢いを維持したまま大舞台に上がることになる。ルビンは2015年に専門サイトBoxingscene、16年には「リング誌」とESPNのベストホープに選ばれるなど早くから大きな期待を寄せられてきた逸材で、近い将来のスター候補と目されている。パンチの打ち方に癖があるもののコンビネーションの回転が速く、自ら攻めることもカウンターを合わせることもできる。
 経験で勝るチャーロ有利と見られてはいるものの、オッズは13対11と接近している。総合力に差がないだけに、チャーロのサウスポー対策がカギになるものと思われる。左ジャブを突いて距離を測るのか、それとも右を効果的につかうのか。興味深いのは12年以降、チャーロがサウスポーと3度対戦し、いずれもKO勝ちを収めている点だ。おそらく左構えの相手に対して苦手意識はないものと思われる。勢いのあるルビンだが、正面突破はリスクもともなうことになるだけに、サイドに動きながら揺さぶって攻める必要が出てきそうだ。「アイアンマン(鉄人)」の異名を持つチャーロがベルトを守るのか、それとも「ハンマー」のニックネームを持つルビンが王者の牙城を崩すのか。初回から目の離せないスリリングな試合になりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

IBF世界S・ウェルター級タイトルマッチ

ジャレット・ハード

IBF世界S・ウェルター級チャンピオン

ジャレット・ハード

(アメリカ)

オースティン・トラウト

元WBA世界S・ウェルター級チャンピオン

オースティン・トラウト

(アメリカ)

  • みどころ

27歳の全勝王者 vs サウスポーの元王者
オッズは9対4でハード有利

 「SWIFT(俊敏な男)」のニックネームを持つIBF世界スーパー・ウェルター級王者、ジャーレット・ハード(27=アメリカ)が、「NO DOUBT(疑いようのない)」と呼ばれる技巧派サウスポーの元WBA王者、オースティン・トラウト(32=アメリカ)の挑戦を受ける。20戦全勝(14KO)の現王者の勢いが勝るのか、それとも団体を変えて返り咲きを狙う元王者の経験が生きるのか。接戦が予想される。
 ハードはアマチュアを経て12年9月にプロデビュー。3年ほどは目立った存在ではなかったが、15年11月に当時19戦無敗(17勝11KO2分)のフランク・ガラーザ(アメリカ)に6回TKO勝ちを収めて頭角を現した。次戦では12年ロンドン五輪戦士のオスカー・モリナ(アメリカ)に10回TKO勝ち。さらに昨年11月には世界挑戦経験者のイオヌット・ダン・イオン(ルーマニア)にも6回TKO勝ちを収めてランキングを駆け上がってきた。今年2月のトニー・ハリソン(アメリカ)戦は挑戦者決定戦の予定だったが、試合の2週間前になってジャーマル・チャーロ(アメリカ)が王座を返上、IBF王座決定戦に繰り上がった経緯がある。この試合、ハードは9回TKO勝ちでIBFのベルトを腰に巻いた。これが真価を問われる初防衛戦となる。
 対するトラウトは全米選手権を制するなどアマチュアで活躍後、05年9月にプロ転向。以来、12年のキャリアで33戦30勝(17KO)3敗の戦績を残している。11年にWBA世界スーパー・ウェルター級王座につき、ミゲール・コット(プエルトリコ)の強打を空転させるなど4度の防衛に成功。13年にはWBC王者だったサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)との統一戦でダウンを喫して敗れたが、競った内容の試合だった。8ヵ月後にはエリスランディ・ララ(キューバ/アメリカ)にも判定負け。4連勝(3KO)を挟んで今度はIBF王者のジャーマル・チャーロ(アメリカ)に挑んだが、2~4ポイント差で敗れた。このチャーロ戦(16年5月)が最新試合ということになる。
 身長で8センチ、リーチで11センチ勝るハードが9対4のオッズで有利とみられているが、両者の近況を考えるとトラウトに好意的な数字といえるかもしれない。それだけ経験値の高い元王者の地力が評価されているといえよう。両選手の戦闘スタイルを考えると、ハードが先に仕掛け、トラウトが迎え撃つ展開になると思われる。比較的ゆったりした流れだとトラウトの巧さに抑え込まれる可能性があるため、ハードは速いテンポで攻める必要に迫られるだろう。6連続KO勝ちのハードが勢いそのまま攻め勝つのか、それとも経験豊富なトラウトが技で空転させるのか。勝負は終盤までもつれそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・ウェルター級トップ戦線の現状

WBA SC:エリスランディ・ララ(キューバ/アメリカ)
WBA 暫定:ブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)
WBC   :ジャーメル・チャーロ(アメリカ)
IBF   :ジャーレット・ハード(アメリカ)
WBO   :ミゲール・コット(プエルトリコ)

 暫定王者時代から4年半に6度の防衛を重ねているWBAスーパー王者のエリスランディ・ララ(34=キューバ/アメリカ)と、4階級制覇の実績を持つWBO王者のミゲール・コット(36=プエルトリコ)のふたりが、現時点ではこの階級の双璧といえる。ララはサウスポーの技巧派で、戦いぶりが慎重な面があるため人気という点ではコットに遠く及ばないが、総合的な戦力は高いものがある。コットは今年8月、亀海喜寛(34=帝拳)に勝ってスーパー・ウェルター級では2度目の戴冠を果たした。人気と実力を兼ね備えた貴重なタレントのひとりだが、12月のサダム・アリ(30=アメリカ)戦がラスト・ファイトになる可能性が高い。
 ベテランが存在感を示す一方、若手の台頭も顕著だ。すでにWBC王座を獲得しているジャーメル・チャーロ(アメリカ)、IBF王者のジャーレット・ハード(アメリカ)はともに27歳と若く、29戦全勝(14KO)、20戦全勝(14KO)と挫折を知らない。ふたりとも経験を重ねて自信を深めれば、もう一段上のステージに上がる可能性を秘めた選手といえよう。
 さらに若いところでは、今回、チャーロに挑むエリクソン・ルビン(22=アメリカ)がピカいちといえる。プロ転向後は18戦全勝(13KO)と躓いておらず、高い潜在能力を持っている。今回の挑戦はベスト・タイミングなのか、それとも時期尚早なのか。大きな賭けでもある。
 このほか04年アテネ五輪に続いて出場した08年北京五輪ではウェルター級で銅メダルを獲得したアマチュア実績を持つカナト・イスラム(カザフスタン 25戦全勝20KO)、ジャーマル・チャーロ(27=アメリカ)には敗れたものの再起を果たしているジュリアン・ウィリアムス(27=アメリカ)らに注目したい。



NABF北米ウェルター級王座決定戦

エジディウス・カバロウスカス

WBO世界ウェルター級4位

エジディウス・カバロウスカス

(リトアニア)

マオンリー・モンテス

元WBC暫定中米カリブ S・フェザー級チャンピオン

マオンリー・モンテス

(メキシコ)

  • みどころ

17戦全勝(14KO)の快進撃を続ける
元五輪戦士 カバリアウスカスに注目

 北欧に位置するリトアニア出身のエギディユス・カバリアウスカス(29=リトアニア)はアマチュア時代、3度の世界選手権出場と2度の五輪出場の実績を持っている。08年北京五輪、12年ロンドン五輪とも初戦敗退だったが、11年の世界選手権ではウェルター級で3位に入っている。アメリカに拠点を移して13年3月にプロ転向を果たし、ここまで17戦全勝(14KO)の無敗レコードを誇る。世界的な強豪との手合わせはないが、2戦目から11連続KO勝ちを収めるなどパンチ力には定評がある。崩しのパターンは多くはないものの、いったんチャンスをつかむと左右フックで一気に攻め込む思い切りのよさがある。WBOで4位にランクされているが、これが初の10回戦となる。
 一方のマホンリー・モンテス(27=メキシコ)は年齢こそ2歳下だが、プロキャリアは11年、試合数は40(33勝22KO6敗1分)と経験値では上回っている。元世界3階級制覇王者のウンベルト・ソト(メキシコ)らには勝てなかったが、今年4月には元世界ランカーのフランシスコ・サンタナ(アメリカ)には10回判定勝ちを収めている。
 モンテスのキャリアは侮れないが、カバリアウスカスの勢いを止めることは難しそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功