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みどころ・試合内容 /
2017年7月2日 放送

みどころ・試合結果

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6階級制覇の英雄パッキャオ 王座防衛戦!

WBO世界ウェルター級タイトルマッチ

マニー・パッキャオ

6階級制覇王者

マニー・パッキャオ

(フィリピン)

ジェフ・ホーン

WBO世界ウェルター級1位

ジェフ・ホーン

(オーストラリア)

ゲスト解説:村田諒太(帝拳)

ゲスト解説:村田諒太(帝拳)

ゲスト解説:村田諒太(帝拳)

ゲスト解説:村田諒太(帝拳)

  • みどころ

6階級制覇王者が初めてオーストラリア登場
ホーンの右が波瀾おこす可能性も

 6階級制覇を成し遂げている世界的なスーパースター、マニー・パッキャオ(38=フィリピン)が、95年のプロデビューから22年、68戦目にして初めてオーストラリアのリングに上がる。オーストラリアの選手と世界戦で拳を交えるのも初めてとなる。12年ロンドン五輪ライト・ウェルター級でベスト8に入った実績を持つジェフ・ホーン(29)を相手に、どんな戦いをみせるのか。
 パッキャオは昨年4月のティモシー・ブラッドリー(アメリカ)との試合後、「政治の活動に専念したい」として一度は引退。10年から務めていたフィリピンの下院議員から上院議員に鞍替えするための選挙に出馬し、5月に当選を果たした。その後、既定路線だったのか夏からトレーニングを再開し、11月に復帰戦を行うことが決定。7ヵ月ぶりのリングでは錆を感じさせない動きでジェシー・バルガス(アメリカ)を圧倒し、ダウンを奪ったすえ12回判定勝ちでWBO世界ウェルター級王座に返り咲いた。これが初防衛戦となる。もともと今回のパッキャオ対ホーンは4月に計画されていたが、パッキャオに中東でアミール・カーン(イギリス)と戦うプランが浮上したため(破談に)に先延ばしになった経緯がある。そんなことも関心を呼ぶ材料になったのか、試合1ヵ月前の時点で約4万枚のチケットがファンの手に渡ったと伝えられ、当日は5万人超の集客能力を持つサンコープ・スタジアムが満員になることが確実視されている。
 あらためてパッキャオ人気を証明したかたちだが、挑戦者のホーンが地元のヒーローであることも関係している。ブリスベン出身のホーンはアマチュア時代に12年ロンドン五輪に出場し、2試合を勝ち抜いてライト・ウェルター級でベスト8に入っているのだ。プロデビューは翌13年3月で、以来4年間で17戦16勝(11KO)1分と無敗を誇る。デビュー4戦目の引き分け(3回)は相手の負傷によるもので、それまではホーンがポイントでリードしていた。興味深いのはオーストラリアの国内王座をはじめWBOオリエンタル王座、PABA王座、WBAパンパシフィック王座、IBFインターコンチネンタル王座、WBOインターコンチネンタル王座など数々の地域王座を獲得している点であろう。17戦のうち11試合は地域タイトルマッチだ。地域性の問題もあってか世界的な強豪との手合わせは少ないが、それでも昨年4月には元世界王者のランドール・ベイリー(アメリカ)に7回終了TKO勝ち、12月には世界挑戦経験者で当時はWBO8位のランクされていたアリ・フネカ(南アフリカ共和国)に6回TKO勝ちを収めている。
 身長175センチ、リーチ173センチとウェルター級では平均的な体格のホーンは上体を振りながら相手に圧力をかけ、そこから右ストレートを狙うスタイルを持つ。左ジャブから繋ぐこともあればいきなり右を振ることもあり、相手にとってはタイミングが読みにくいのかもしれない。ただ、バランスは決していいとはいえず、攻防が雑になることもあり、成長の途上にあるという見方もできる。
 6対1というオッズが出ているようにパッキャオ有利は不動だ。左構えからプレッシャーをかけて踏み込み、序盤から得意の左ストレートを打ち込む展開に持ち込めれば09年以来のKO勝ちが見えてきそうだ。ただ、ホーンが右を多用するタイプであること、その右が比較的強いことなどを考えると、波瀾の可能性を否定することはできない。地元の声援も挑戦者の背中を押すことだろう。パッキャオの左、ホーンの右に注目したい。

 


Written by ボクシングライター原功

ウェルター級トップ戦線の現状

WBA SC:キース・サーマン(アメリカ)
WBA SC:レイモント・ピーターソン(アメリカ)
WBC   :キース・サーマン(アメリカ)
IBF    :エロール・スペンス(アメリカ)
WBO   :マニー・パッキャオ(フィリピン)

 WBO王者のマニー・パッキャオ(38=フィリピン)やWBAレギュラー王者のレイモント・ピーターソン(33=アメリカ)に代表されるベテランと、WBAとWBC2団体の統一を果たしたキース・サーマン(28=アメリカ)、WBC1位にランクされる元IBF王者のショーン・ポーター(29=アメリカ)などピークを迎えている選手、さらにIBF王者エロール・スペンス(27=アメリカ)など若手がほどよく入り混じった激戦階級といえる。もちろん軸になるのはパッキャオだが、38歳という年齢を考えると2年、3年というスパンで先を考えるのは難しいところがある。サーマンやスペンスが牽引する時代が来るとさらに面白くなるのだが……。
 現在はこのクラスにランクされていないが、来年には現WBC、WBO世界スーパー・ライト級王者のテレンス・クロフォード(29=アメリカ)が割って入ってきそうだ。「ハンター」のニックネームを持つスイッチ・ヒッターはスピード、テクニックの面で卓抜したものを持っており、30戦全勝(21KO)とパンチ力もある。パッキャオ戦を希望しているが、サーマンやスペンスとの試合も興味深い。
 サーマンに惜敗した前WBC王者のダニー・ガルシア(29=アメリカ)、昨年11月にWBO王座をパッキャオに明け渡したジェシー・バルガス(28=アメリカ)、さらに戦線復帰を果たした元WBC暫定世界スーパー・ライト級王者、「南米のハンマー」ルーカス・マティセ(34=アルゼンチン)もトップに返り咲く力がある。