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みどころ・試合内容 /
2017年1月16日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

17戦全KOの金の卵 vs 番狂わせ狙う雑草派挑戦者
王者のスピードに大きなアドバンテージ

 WBC王者のデオンテイ・ワイルダー(31=アメリカ)とともにヘビー級新時代の旗手と期待されているアンソニー・ジョシュア(27=イギリス)が、いくつもの挫折を乗り越えてきた雑草派のエリック・モリナ(34=アメリカ)を相手に3度目の防衛戦に臨む。
12年ロンドン五輪の金メダリストでもある17戦全KO勝ちのエリート王者がスピードと勢いの差を見せつけるのか、それともモリナが大番狂わせを起こすのか。
 ジョシュアは16年に大きな飛躍を遂げた代表選手といっていいだろう。4月に大型サウスポーのチャールズ・マーティン(アメリカ)を2回KOで破ってIBF王座を獲得し、6月にはロンドン五輪の同期でもあるドミニク・ブリージール(アメリカ)に7回TKO勝ちで初防衛を果たした。ふたりとも比較的キャリアは浅かったが、ジョシュア同様に若くて才能に恵まれた選手だった。そのアメリカ勢を世界戦の舞台でまったく問題にせず蹴散らし、ジョシュアは存在感を示した。まだ評価を定める段階に達してはいないが、潜在能力と期待値は極めて大きいものがある。
  西アフリカのナイジェリア出身の両親のもとに生まれたジョシュアは、高校時代に100メートル走で11秒を切るタイムをマークしているほどだから天賦の才に恵まれているのだろう。18歳でボクシングを始め、22歳のときには自国開催のオリンピックで最も輝くメダルを首に下げた。アマチュア戦績は43戦40勝3敗と伝えられる。
  13年10月にプロに転向してからのキャリアは3年と決して長くはないが、基本に忠実な構えからスピードのある左ジャブを差し込み、切り札の右ストレートに繋げるスタイルは揺るぎないものといえる。
  試されていない面があるとすれば、スタミナと耐久力であろう。前者に関しては14戦目までは3ラウンド以内で片づけたあと、ディリアン・ホワイト(イギリス)戦とブリージール戦では7回まで戦っており、いずれも急激なペースダウンはみられず大きな問題はなさそうだ。また、ホワイト戦では2回に左フックを浴びて膝が揺れるなど危ない場面もあったが凌ぎ、一定以上の耐久力と対応力があることは示している。
   そんなエリート王者の地元に乗り込む挑戦者のモリナは対照的な雑草派といえる。プロデビューは07年3月、ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)対マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)のWBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチの前座という最高の舞台だったが、モリナは同じデビュー戦の相手に1回1分45秒KO負けを喫している。ジョシュアが100メートルを10秒台で疾走していたころのことだ。その後、クルーザー級に落として世界ランク入りも果たしたモリナは、10年から活動の場を再びヘビー級に移す。WBC米国王座も獲得して最重量級でWBC10位まで躍進。しかし、勝負をかけた当時WBC1位のクリス・アレオーラ(アメリカ)戦で痛恨の1回KO負けを喫してしまう。ここも這い上がりNABF北米王座を獲得するなどしてトップ戦線に舞い戻り、15年6月にはワイルダーの持つWBC王座に挑戦。一時は王者の膝を揺らすなど見せ場もつくったが、モリナは9回に力尽きた。それでも挫けず、16年4月には元世界2階級制覇王者のトマス・アダメク(ポーランド)を10回KOで下し、自力で最前線に残った。
    ジョシュアは身長で5センチ、リーチで7センチ、体重でも5キロほど勝るなど体格でも優位に立っており、絶対的有利は不動だ。加えてスピード、パンチ力でも大きく差をつけており、また地元の声援も大きく背中を押してくれるはずだ。ただ、モリナは懐に潜って左右フックを振ってくるタイプだけに油断はできない。

 


Written by ボクシングライター原功

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA   :空位
WBC   :デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)
IBF    :アンソニー・ジョシュア(イギリス)
WBO   :空位※ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)

 1年前はWBAのスーパー王座とWBO王座にタイソン・フューリー(イギリス)が君臨し、WBAレギュラー王者はルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)、暫定王者がルイス・オルティス(キューバ)という布陣だった。また、IBF王座はチャールズ・マーティン(アメリカ)が決定戦を制して獲得したばかりだった。したがってこのクラスで1年以上もトップの地位を守っているのはWBC王者のデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)だけということになる。
 現時点ではそのワイルダーとIBF王者のアンソニー・ジョシュア(イギリス)を双璧と呼んでいいだろう。31歳のWBC王者が37戦全勝(36KO)、27歳のジョシュアが17戦全KO勝ちと、ふたりともヘビー級を象徴するような強打者だ。この両者がどのタイミングで拳を交えるのか、それが近未来のヘビー級の最大の注目といってもいいだろう。ただし、ジョシュアは目の前の敵、エリック・モリナ(アメリカ)をはじめ、その先に計画されるウラディミール・クリチコ(ウクライナ)戦、さらに17年後半期に予定されるオルティス戦などをクリアしなければならず、なかなかハードな路線といえる。特にサウスポーのルイスはスピード、テクニック、パワーと三拍子揃った実力者だけに、簡単な相手ではない。また、16年7月の4度目の防衛戦で右拳と右上腕部を痛めたワイルダーも、アンドレイ・ワウルジク(ポーランド)とのV5戦が決まった。
  ランカー陣では前WBC王者のバーメイン・スティバーン(アメリカ)、クブラト・プーレフ(ブルガリア)が待機状態にあり、いつでも大舞台に上がる準備はできている。

  • みどころ

感情むき出しの因縁対決
試合前からエキサイト

 WBC10位のディリアン・ホワイト(28=イギリス)、WBCとIBFで11位、WBAで12位にランクされるディレック・チゾラ(32=イギリス)、勝者がトップ戦線に踏みとどまり、敗者が脱落するというサバイバルマッチだ。
 この両者、試合が決まった直後から敵意をむき出しにしている。テレビの対談では挑発し合ったあげくチゾラがコップの水をホワイトに浴びせ乱闘寸前になり、その後の共同会見では感情を抑えきれなくなったチゾラが机を持ち上げて投げ捨てるなど、ゴングが鳴る前からエキサイトした状態だ。以前にも会見の席などで蛮行の前科があるチゾラに対し、イギリスのコミッションは多額の罰金や弁償金を科している。さらに本来ならばホワイトの持つ国内王座がかけられるはずだったが、これも取り消しとなっている。また、トラブルを避けるため前日計量も両者が顔を合わせないよう時間差で行うことになっているという。
  これだけの因縁があれば試合が盛り上がらないはずはないだろう。 しかも20戦19勝(15KO)1敗のホワイト、世界挑戦を含め32戦26勝(18KO)6敗のチゾラとも攻撃型の選手である。打撃戦も約束されているといって間違いない。ただ、どちらが打ち勝つのかとなると、これは蓋を開けてみないと分からない。アマチュア時代にアンソニー・ジョシュア(イギリス=現IBF王者)からダウンを奪って勝ったこともあるホワイトの右クロス、アッパーが大きな効果を上げるのか、それとも経験値で勝るチゾラの前進力とワイルドな左右フックが凌駕するのか。オッズは5対2でホワイト有利と出ている。

 


Written by ボクシングライター原功

  • みどころ

爆発力のコンセプション vs 総合力のヤファイ
オッズは2対1で地元の挑戦者有利

 16年8月に河野公平(ワタナベ)を12回判定で下して王座を獲得したルイス・コンセプション(31=パナマ)が、今度も相手国に乗り込んで戦う。挑戦者は08年北京五輪に出場したこともある20戦全勝(10KO)のカリッド・ヤファイ(27=イギリス)。攻撃力、爆発力で勝るコンセプションと、穴のない戦力を持つヤファイ。序盤から激しい主導権争いが展開されそうだ。
 コンセプションは河野戦が象徴するとおりの攻撃型の選手で、小柄な体を伸ばすようにして相手に打ちかかり、距離を掴むと一気にフック、アッパーで仕留めにかかる。そのためスタミナとディフェンスに難があるが、相手はリスクを恐れてなかなかそこを突くことができない。自らの攻撃力で2度凌駕したのがエルナン・マルケス(メキシコ)、スピードとスキルで封じたのがカルロス・クアドラス(メキシコ)だった。39戦35勝(24KO)4敗のコンセプションの3敗は、上記の世界戦で喫したものだ。
  これに対し、イエメン出身の両親を持つヤファイは12年ロンドン五輪出場から4年、順調に歩を進めて初の大舞台に上がる。まずまずのスピードとまずまずのテクニック、まずまずのパンチ力を持ち、確かな防御力と12ラウンドをフルに戦いきるスタミナを備えているヤファイだが、良く言えば穴がなく、欲を言えば突き抜けたものがほしい選手といえる。ここで大事なのはコンセプションに勝つ可能性の戦力の有無だが、それはあるとみていいだろう。
   試合によって好不調の波があるコンセプションは、河野戦に続く敵地ということもあり前半から主導権を握るために積極的に出てくるはずだ。ここでヤファイが警戒し過ぎる、あるいは竦んでしまうようだとコンセプションの一方的な展開になる危険性もある。しかし、挑戦者が巧みに迎撃するか逆に押し返す、あるいは足と左ジャブで捌くなどして十分な対応できればラウンドを重ねるごとに勝機は膨らんでいくだろう。WBC王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、WBO王者の井上尚弥(大橋)を軸に脚光を浴びているスーパー・フライ級トップ戦線。WBA王座の行方に要注目だ。

 


Written by ボクシングライター原功

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