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みどころ・試合内容 /
2017年12月11日 放送

みどころ・試合結果

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12月11日放送

[WOWOWライブ] 12/11(月)よる9:00 [WOWOWライブ] [再] 12/23(土・祝)午前6:30

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KO率74% 強打の尾川が世界初挑戦!

IBF世界S・フェザー級王座決定戦

尾川堅一

IBF世界S・フェザー級4位

尾川堅一

(日本/帝拳)

IBF世界S・フェザー級5位

テビン・ファーマー

(アメリカ)

ゲスト:三浦隆司(帝拳)

  • みどころ

KO率74%の強打者 vs サウスポーの技巧派
尾川の右が当たるか外されるか

 ジャーボンテイ・デービス(23=アメリカ)が8月のV2戦を前に計量で失格。ルールに則って空位になったIBFスーパー・フェザー級の王座を4位の尾川堅一(29=帝拳)と5位のテビン・ファーマー(27=アメリカ)が争う。右ストレートに一撃KOの威力を持つ正統派強打者の尾川と、パンチを外すことに関しては天才的なサウスポーの技巧派ファーマー。矛(尾川)は盾を突き破ることができるのか。
 尾川は10年4月のプロデビュー時から際立ったセンスをみせていた。距離やタイミングの測定が巧みで、ここというところで打ち込む右ストレートで鮮やかなKO勝ちを量産した。11年度の全日本新人王に輝き、日本ランキング入りも果たし、そのまま一気に突き抜けるかと思われた。しかし、9戦目に5回TKO負け。アゴの骨を折られたこともあって10ヵ月のブランクを強いられた。復帰第2戦で因縁の相手に1回TKOで雪辱すると、8連続KO勝ちで再浮上。このなかには世界ランカーのデイビ・フリオ・バッサ(コロンビア)を10回TKOで屠った試合も含まれている。15年12月の内藤律樹(E&Jカシアス)戦では初回に右でダウンを奪ったものの5回負傷判定勝ちに留まったが、代わりに日本王座を手に入れた。その王座は内藤との再戦で競り勝つなど5度防衛後、世界戦の準備のために返上した。23戦22勝(17KO)1敗の戦績が示すとおりの正統派強打者で、内藤との2戦や結果的に前哨戦となった7月の山元浩嗣(ワタナベ)戦などをみても、サウスポーとの対戦を苦手とする傾向はみられない。
 74パーセントのKO率を誇る尾川に対し、サウスポーのファーマーは30戦25勝(5KO)4敗1分で、KO率は17パーセントと低い。この数字だけをみると相手に与える警戒心は低くなりそうだが、それでいて世界上位まで上がってきているのだから侮ることは危険といえよう。パワー不足を補って余りあるテクニックを身につけているということだ。しかも4敗と引き分けはすべてキャリア初期の2年間に集中しており、13年以降の5年近くに限っては18連勝(4KO)中と勢いがある。元世界王者のガマリエル・ディアス(メキシコ)から3度のダウンを奪って判定勝ちしているほか、元世界ランカーのダウリス・プレスコット(コロンビア)やイバン・レドカッチ(ウクライナ/アメリカ)にも勝っている。
 ファーマーは身長168センチだが、低く構えた状態で前後左右に忙しく動いて相手のパンチを外し、軽打をポンポンと当てるタイプといえる。また、ローブローやダウン後の加撃、ホールディングなどで減点されたこともあり、ダーティーな面もある。
 この試合の焦点はただひとつ、尾川の右ストレートが当たるか当たらないかと言い切ってもいいだろう。的を撃ち抜くことができればベルトは尾川の腰に巻かれるだろうし、空転を続ければファーマーがポイントをかき集めることになるだろう。尾川が右を当てるためにはフェイントや左ジャブ、左フックを巧みにつかって相手を正面に立たせる工夫が求められる。加えて集中力、辛抱強さなど試されることにもなりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・フェザー級トップ戦線の現状

WBA   :ジェスレル・コラレス(パナマ)
WBC   :ミゲール・ベルチェルト(メキシコ)
IBF   :空位
WBO   :ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

 昨年4月に内山高志(ワタナベ=引退)がジェスレル・コラレス(26=パナマ)に不覚の2回KO負けを喫してWBAスーパー王座を失ってから、このクラスのトップ戦線は大揺れ状態が続いている。WBOでは昨年6月、ワシル・ロマチェンコ(29=ウクライナ)がローマン・マルチネス(34=プエルトリコ)を5回KOで下して王座を奪い、WBCは今年1月、フランシスコ・バルガス(32=メキシコ)からミゲール・ベルチェルト(26=メキシコ)に持ち主が変わった。IBF王座は今年1月、ホセ・ペドラサ(28=プエルトリコ)を7回TKOで破ったジャーボンテイ・デービス(23=アメリカ)が持っていたが、8月のV2戦を前に体重オーバーのため計量で失格、王座を剥奪された。その後継王者を決める戦いが今回の尾川堅一(29=帝拳)対テビン・ファーマー(27=アメリカ)の一戦である。
 現時点でのスーパー・フェザー級実力ナンバー1がロマチェンコであることは誰もが認めるところであろう。ただし、次に迎える刺客、WBA世界スーパー・バンタム級スーパー王者のギジェルモ・リゴンドー(37=キューバ)は簡単な相手ではない。もしもリゴンドーがロマチェンコに勝つようなことがあると、このクラスは混戦状態に陥りそうだ。
 このほかWBC暫定王座決定戦に出場する大ベテランの元2階級制覇王者、オルランド・サリド(37=メキシコ)、相手のミゲール・ローマン(32=メキシコ)、さらに前WBC王者のバルガス、ライト級から転向してきたデニス・シャフィコフ(ロシア)、フェザー級から上げてきたヘスス・クェジャル(アルゼンチン)、3階級制覇を狙うジョニー・ゴンサレス(36=メキシコ)などタレントは豊富だ。