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みどころ・試合内容 /
2017年4月10日 放送

みどころ・試合結果

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4月10日放送

[WOWOWライブ] 4/10(月)よる9:00 [WOWOWライブ] [再] 4/23(日)午前6:00

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ウェルター級の覇権を懸けたビッグマッチが実現

WBA・WBC世界ウェルター級王座統一戦

キース・サーマン

WBA世界ウェルター級チャンピオン

キース・サーマン

(アメリカ)

ダニー・ガルシア

WBC世界ウェルター級チャンピオン

ダニー・ガルシア

(アメリカ)

  • みどころ

万能型のWBA王者vs左強打のWBC王者
オッズは2対1でサーマン有利

 28戦27勝(22KO)1無効試合のWBA世界ウェルター級スーパー王者、キース・サーマン(28=アメリカ)と、33戦全勝(19KO)のWBC王者、ダニー・ガルシア(28=アメリカ)がそれぞれのベルトをかけて拳を交える。このふたりは07年11月にプロデビューした10年選手で、年齢、キャリアなどから考えて全盛期にあると思われる。そんな両王者の戦いだけに総合的な戦力に大きな差は認められない。チームの戦術に加え一瞬の隙や躊躇が勝敗を分けることになりそうだ。
 サーマンは13年7月にWBAの暫定王座を獲得し、2年前に正王者に昇格。さらに今回の試合を控えた今年2月、スーパー王者に認定された。ここまでの防衛回数は6度で、そのなかにはショーン・ポーター(アメリカ)、ロバート・ゲレロ(アメリカ)、ルイス・コラーゾ(アメリカ)、フリオ・ディアス(メキシコ)といった元世界王者が含まれている。タレントが豊富な現在のウェルター級トップ戦線においても、WBO王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)とともに押しも押されもせぬ第一人者といっていいだろう。サーマンは78パーセント超のKO率が示すとおりの強打者で、右ストレートや左フックのほか至近距離からアッパーも打つなどパンチは速くて多彩だ。加えて相手や状況によって足をつかいながら慎重なボクシングに徹することもある。ボクシングそのものの幅が広い選手といえる。反面、初防衛戦のヘスス・ソト・カラス(メキシコ)戦やV5戦のコラーゾ戦ではダウン寸前の窮地に陥るなど、耐久面に若干の不安を抱えてもいる。
 今回のガルシア戦についてはサーマンは「彼はウェルター級に上げて以前のようなパフォーマンスができていない。左フックには注意が必要だが、打たれなければ問題はない。彼はアミール・カーン(イギリス)のようにスピードのある選手やルーカス・マティセ(アルゼンチン)のようにパンチ力のある選手とは戦ってきたが、私のように両方を兼ね備えた選手とは戦ったことがない」と揺るぎない自信をみせている。
 対するガルシアは12年3月にエリック・モラレス(メキシコ)に勝ってWBC世界スーパー・ライト級王座を獲得し、その3ヵ月後にはカーンを倒してWBA王座も手に入れた。5度の防衛後に王座を返上してウェルター級に転向し、昨年1月にゲレロとの決定戦を制して2階級制覇を成し遂げた。11月の無冠戦で7回TKO勝ちを収め、弾みをつけて今回の試合に臨む。こちらも強豪との手合わせ経験は豊富で、世界戦を含む直近の13戦のうち11試合が現役、元、のちの世界王者相手という豪華さだ。なかには接戦もあったが、最終的には勝者コールを受けており、勝負強いタイプといっていいだろう。
 ガルシアはサーマンほどの強打者というイメージはないが、こと左フックに関しては伍するものがある。単にパンチ力だけでなくタイミングや軌道が不規則なこともあり、相手にとっては警戒すべきパンチといえる。
 実績面は互角だが、長くウェルター級にいるサーマンに分があるとみられており、オッズは2対1と出ている。正面からの打撃戦になった場合は両者に均等なリスクが生じることになるが、ともにそれを避ける可能性もある。となるとボクシングに幅のあるサーマンに有利な展開になりそうだ。ガルシアの左フックには最大限の注意を払う必要があるが、足をつかったアウトボクシングもできる分だけWBA王者にアドバンテージがあるといっていいだろう。

 


Written by ボクシングライター原功

ウェルター級トップ戦線の現状

WBA SC:キース・サーマン(アメリカ)
WBA   :レイモント・ピーターソン(アメリカ)
WBC   :ダニー・ガルシア(アメリカ)
IBF    :ケル・ブルック(イギリス)
WBO   :マニー・パッキャオ(フィリピン)

 世界的な知名度や実績ではWBO王者のマニー・パッキャオ(38=フィリピン)が群を抜いている。15年近くも世界のボクシングシーンをリードしてきた6階級制覇王者には最大限のリスペクトが必要だろう。そのパッキャオに次ぐ実績を残しているのがWBAスーパー王者のキース・サーマン(28=アメリカ)だ。すでに6度の防衛を重ねているうえ、まだ28歳と若く可能性も十分に残している。同じ28歳のWBC王者、ダニー・ガルシア(アメリカ)との今回の統一戦が大きな山といえる。
 IBF王者のケル・ブルック(30=イギリス)は昨年9月にミドル級王者のゲンナディ・ゴロフキン(34=カザフスタン)に挑む冒険マッチに臨んだが5回TKO負け。その試合で眼窩低骨折したため手術、リハビリを経て5月に戦線復帰予定だ。ただし、IBFから指名された相手、エロール・スペンス(27=アメリカ)は21戦全勝(18KO)と勢いがあり、ブルックの苦戦は必至とみられている。
 この階級は元王者たちも元気だ。ショーン・ポーター(29=アメリカ)とアンドレ・ベルト(33=アメリカ)はWBCの挑戦者決定戦で拳を交えることが決まっている。また、元WBO王者のティモシー・ブラッドリー(33=アメリカ)、前WBO王者のジェシー・バルガス(27=アメリカ)も再起の機会をうかがっている。4階級制覇の実績を持つエイドリアン・ブローナー(27=アメリカ)、アミール・カーン(30=イギリス)らも忘れてはなるまい。